ミニバンについて..

Question

トヨタのミニバンは売れ過ぎではないですか??

ヴェルファイア / アルファード / ＶＯＸＹ / エスクァイア...どこに行っても見掛けます（苦笑）

何故いまミニバンが飛ぶように売れるのでしょうか。

Answer 1

ミニバンが売れるのは日本だけの特殊事情だそうです。

実はアメリカは国土が広大なのにガソリン税＝道路維持予算が少ないので道路状況がよくありません。よって悪路の走破性能が高いSUVや四駆がよく売れます。四駆に強いスバルなんかは日本よりもアメリカで強いみたいですね。

新興国も同様に道路整備が追い付いていないので四駆やSUVがよく売れ、アジア諸国では自動車がステータスシンボルとして機能しているので、見栄えのするセダンがよく売れるんだそうです。

日本は道路状況がいいので悪路走破性の高いクルマは一部の豪雪地を除くとあまり需要がありません。また、自動車が普及しきって（労働人口６５００万に対し、自動車の数は８０００万）単なる道具となり、ステータスシンボルとする文化が後退しているため、セダンの割合が低くなってしまいました。また、日本は高速道路料金が高額な上に制限速度が厳しく山道が続くため、時速100ｋｍ超で巡航する場面が限られます。

と言ったところで、運動性能や悪路走破性の実用的価値が非常に小さくなってきますね。
そこで室内空間が広く多くの人や貨物が積めて、日本の道路状況では必要十分な運動性能を持つミニバンの割合が大きくなるわけです。

Answer 2

ミニバンが売れるのは流行りです。ヴェルファイアやアルファード、このサイズになれば7人フル乗車しても全員くつろげるからじゃないですか？ミニバンでも小さ目だと一番後ろの座席はダミーみたいなものだし、背もたれを倒さないと乗り込めないし。
まぁ普段から一人二人しか乗らないのに7人乗りを選ぶのは間違った車選びの一例ですが。

Answer 3

元車屋ですが…日本人だから（笑）、平均点至上主義と長いものに巻かれる民族性ですから仕方ありませんよ。大は小を兼ねますが、車の場合だと大はお金も掛かります。ですから、そこそこお手ごろでそこそこ使いやすいミニバンが売れてるんだと思いますよ。どこもかしこも駐車場は狭いので、スライドドアの開放感に魅了されます。タクシー代がもったいないので、年に数回の7～8人外出に耐えれるだけの大きさを欲しがります。休日は粗大ゴミを捨てなくてはいけないので、大きくて座面がスライドできないといけません。こうなると、ミニバンしか買えません（笑）。

Answer 4

ミニバン乗ってる人って俺最強みたいな顔して乗ってる人が多いいですよね。
でも、実際そーゆー気分にさせてくれる車が今の日本人には求められてるから実際売れてるんでしょうね。
それが用途として必要があってもなくても。

Answer 5

どこでも見かけるが・・・どれを見てもあほ面下げてるよ。いや、どや顔なんだろうか？？

Answer 6

バカな日本人が多いからだろ！大きければいかにも
偉いかのごとく考える輩が多いからじゃないか
あんなゴミみたいな乗り物、一生乗らなくていいと言うか、乗りたくないかっこよくも無いし下品な顔つき
あんなものが日本に蔓延してから、風景が悪くなった
特にヴェルファイアやエルグランドとか見ると、気分が悪くなる。ミニバンと軽のワゴンが、無くなってくれたらどんなに、すっきりするだろうか。

Answer 7

ミニバンはもう20年近く売れ続けています。色々なカテゴリーがありますが、いわゆる「3ナンバー箱」「5ナンバー箱」というジャンルは、もうトヨタが席巻してしまった感があります。
サイズ設定から国内需要がほとんどである、という特殊な市場では、専用車体を開発してかつ細やかな対応が必要です。高投資高売上が求められ、そこには会社の体力がかかわってきます。結果トヨタ日産ホンダしか参入できていないことになります。
その市場も熟成され、結局トヨタが一番いいところを持って行った、という事になります。

「3ナンバー箱」
最初はトヨタは欧州向けハイエースをそのまま「グランビア」として販売していました。重くて燃費の悪い貨物兼用のFRです。そこに日産が専用車台とアメ車(アストロ)風のワルな外観でエルグランドをデビューさせ、この市場を席巻しました。
慌てたトヨタはグランビアの外観を大きく変更し、いわゆるギラギラコテコテの外観にしました。エルグランドにはかないませんでしたが、これがある程度売れてしまったのです。「チョロいな」多分トヨタはそう思ったんでしょう。

初代アルファードがデビューしました。FFで燃費もそれなりです。「真っすぐ走らない」という話も初期トラブルでありましたが、クラウンやマークIIで鍛えた「豪華に見える内装」に消費者は飛びつきました。車の出来は2代目エルグランドがいい、と言われたりしましたが、FRで燃費があまりよくなかったり、後部座席の窓がハメごそりだったりして自滅しました。ホンダもエリシオンを出しましたが、「豪華そうに見える」事ではトヨタに全くかないませんでした。

2代目アルファードがデビューしました。マイルドヤンキーの大好きそうなヴェルファイアもデビューしています。内装は一層豪華に、外観も押し出しが一層、そしてきちんと低床化もしてきました。日産はもうお金が無く、北米向けのミニバン「クエスト」の外観を少し日本人向けにワルにして、3代目エルグランドとして売り出しましたが、もう敵ではありませんでした。

3代目アルファードが昨年デビューしました。さらなる低床化が行われ、さらに豪華になり、足回りもWウイッシュボーンになりました。もうどこもトヨタに敵わなくなりました。

「5ナンバー箱」
ノア（FR版）と初代ステップワゴンが同時にデビューしました。FFによる低床化、5ナンバーぴったりの大きなボディ、シンプルで安くて低燃費、ステップワゴンはベストセラーになりました。ノアは商用車としても使用する制限があり、FRで床も高くデコボコで、全長も短めでした。トヨタの販売力を持ってしてもホンダにはかないませんでした。トヨタは市場のニーズを研究するためか、この商用車ベースのノアを長く販売します。

2代目ステップワゴンがデビューしました。しかし「売れた2代目は、大きく変えるかもしくは全く変えない」ホンダの悪癖がそのまま出てしまい、「スライドドアは片側のみ」「スライドドアの窓がハメ殺し」という致命的な弱点を持っていました。そこに2代目セレナがFF化され、すべての長所を持ち、代わってトップになります。トヨタもその後、FF化したノア/ボクシーで追撃を掛けます。

この後ステップワゴンは、3代目で全長を短くするさらなる大失敗をしてしまいます。4代目は原点回帰したものの、エンジンは流用、足回りはリジッドになり、小物入れも少ないなど、トヨタ/日産にどうしても遅れをとるようになります。5代目ではリアドアを横開きに出来るなど、ギミックを入れたものの、ベースデザインがフィットに似てしまったため高級感をあまり出せず、また保守的なお父さんから「ダウンサイジング直噴ターボ」に拒否感を出されてしまい、じり貧になってきています。

したがって2代目セレナと2代目ノア以降はこのクラスはトヨタと日産のマッチレースになります。エンジンも同等、CVTも同等、高級感を出すのも同等。セレナの方がよりプレーンなデザインで、ノア/ボクシーは若干挑戦的なデザインでした。ワルなエアロモデルはどちらもセダン設計で年季が入っていますから、これまた同等でした。

しかしマッチレースに見えるこの時点でトヨタ側は自ら「ハンデ」を背負っていたんです。「トヨタ車のヒエラルキー」です。アルファード→エスティマ→ノア、という社内順位がある限り、ノアの全長はエスティマ以下にする必要があり、それがセレナとの室内長の違いという明確な短所になっていたのです。

しかしながら、トヨタ社内で、エスティマはミニバンヒエラルキーから外れ、現行3代目をもって消滅することがほぼ確定しました。
ノアは5ナンバーサイズになりました。今の箱ミニバンのトレンド「2列目はキャプテンシート」「3列目は前後スライドは不要で、軽く簡単に跳ね上げ」を満たし、高級感もだし、プリウスのハイブリッドシステム仕様も設定しました。
普通のファミリーも、マイルドヤンキーも、エコにうるさい層も、みんなトヨタ一択になりました。