トヨタ 86 「３年間の評価」のユーザーレビュー

３年間の評価

2018.7.29

総評

初回車検が終わり、３年間の総評としてまとめてみました。とにかくカスタマイズして自分仕様の車に仕上げていくことに楽しさがある車です。パワーのなさはエキマニ交換とECUチューンでかなり改善されますが、マフラー等との兼ね合いが問題になるので、しっかりカスタマイズの計画を立てることが必要な車です（アフターパーツが非常に多いが故に、完成像をしっかり持つ必要があります）。「86／BRZはスポーツカーなのか」という議論には賛否両論あると思いますが、初心者でも運転できる敷居の低さと、２リッターという維持しやすい排気量でFRのハンドリングを楽しめることが希少だと思います。

満足している点

運転手を中心に考えて設計されているので、とても運転しやすい。前方視界も良好で、ボンネットが長いハードトップにも関わらず、前方との距離感が測りやすいです。車重が軽く運動性能が抜群に良いため、何度乗っても飽きないところが魅力です。

不満な点

クーペの宿命ですが、後方視界が劣悪。特に左後ろ方向は絶望的で、左への車線変更や、左に車がいる場合のバック駐車は未だに気を遣います。また、車高の低さが災いして後方の距離感も分かりにくいため、車高の低い車に慣れていない人は安全のためバックモニターの装備を推奨します。

デザイン

-

走行性能

-

コーナリング性能は素晴らしいの一言。純正のエコタイヤでも十分性能を発揮できますので、ランニングコストへの配慮も可能。ただし、直線では2.5リッター高級セダンクラスにも遅れをとることが多々あるので、スポーツカーとして相応しいパワーを求める人は、他の車種を検討されたほうがいいと思います（加給機チューンもできますが、結果的に高くつきます）。

乗り心地

-

リアのハネが若干気になります。しなやかさも薄く、後部座席に人を乗せる場合は気を遣います（後期型はかなり改善されているようですので、この評価はアテにならないかもしれません）。

積載性

-

タイヤを４本積めるのはクーペとして優秀（ただしトランクからは４本入らないので、助手席や運転席のドアも活用する必要があります）。後部座席に人を乗せる場合は出入りに手間がかかりますが、身長170㎝くらいまででしたら乗るのに大きな支障はありません（足が延ばせないのが欠点ですが）。

燃費

-

スタッドレスタイヤ装着時か、よほどストップ＆ゴーを繰り返さない限り、リッター１０㎞を割ることは稀です。高速道路では１００㎞巡航だと実測値で１４㎞前後出せます。ただしアイドリング燃費は悪いので、エンジンを掛けっぱなしにするとすぐガソリンが減ります。

価格

-

故障経験

初回車検の時点では、社外車高調のダストブーツが１年で切れた経験はありますが、純正部品には何も異常なし。ただし、バッテリーの容量が非常に小さい（軽自動車並み！）ため、重量増を気にしない人は寒冷地仕様にすることをお薦めします。また、油温が高くなりやすい（普通に高速道路を走るだけでも１００℃前後になります）ので、峠やサーキットなどでエンジンを回す人はオイルクーラーが必須です。