単純には断じられない
*86という名前がまず問題。
売らんがためにセコイまねをするなという。私は野球の永久欠番のように優れたものは敬意を持って大切にす
2012.3.13
- 総評
- 単純には断じられない
*86という名前がまず問題。
売らんがためにセコイまねをするなという。私は野球の永久欠番のように優れたものは敬意を持って大切にする安易に使用しないという心意気に賛成するが、メーカーが自信を持って新製品を偉大な名前を付けるに足ると判断したなら、それはセコイことでも何でもない。それは名前を利用するという後ろ向きなものではなくて、その栄光の名前をさらに高めようとするむしろ前向きな姿勢である。
批判している者は乗りもしないでスペックだけで重い、デカイ、非力、高値過ぎと思い込んでいるのではないか。
ここのサイトでかつてあったシビックタイプRへの批判投稿を思い出す。あの時も重い遅いと批判するのは乗りもしない投稿者が多かったように思う。
*運転する楽しさを、車離れした若者にも体験してもらうために①低価格にする②その他の方策を行う、という問題。
①については、かつてのAE86は知っての通り天下の大衆車カローラの車台を使うことで安く作ることができた。その分ボディも足回りもエンジンも物足りず。チューンアップする余地があり、手をかけただけ性能も上がることが体感でき、若者たちは車との関わりに夢中になることができた。
新型86は、何かの派生車ではないのに廉価グレードで200万円を切ったというのはスゴイと思う。といっても、これはカスタマイズの素材グレードであり、今どきの便利快適機能がついたグレードは一気に40万円以上跳ね上がることになる。しかし、同じ2Lのスポーツタイプということでアクセラを出すと、190万円~215万円、やはり86高いか、と思ったが、最高出力を加味すると、154馬力。86は200馬力だから、アクセラでも264馬力のマツダスピードアクセラを引っ張ってくると269万円になる。大衆車でこの値段だから、基本少数生産の86のこの値段は決して高いとはいえないであろう。上述したシビックタイプRユーロは輸入車と言えスペックはほぼ同じでも価格ほぼ300万円だったものね。
- 満足している点
- ○ファントゥドライブ
AE86に相当する今どきの車と言ったらスイスポがあるじゃないかとも思うけど、専用の超低重心ボディを持つ86を運転したら、これが240万円?安ッ!と十分になりうる。
○コスパ
スイスポなら170万円弱で手に入る。しかし革新的なパッケージングまで手に入れたすっかり新しい車種と考えれば、そして、売れる車種ともいえないこのカテゴリーでの価格と考えれば、コスパは意外に高いと考えてよいだろう。
○ソフト
ゲーム機との連携、ワンメイクレースの開催やそのためのスクールの設置、オーナー同士の交流やカスタム化の情報などを提供するサイトの運営など、ハード面以外での努力に「若者」への働きかけの本気度を垣間見た。
- 不満な点
- ●実は流用品が多い
MTはアルテッツァの、ATはマークXの改良品という。エンジンも型式こそFAを名乗っているが、すっかりの新型ではなくインプレッサ用FB20型の改良品のはずだ。まあだからダメというわけではないのだが・・・冷静に考えれば、逆にだから安くこの性能を手に入れられるのだ、という長所になるか。
●でかい
もうワンサイズ小さければ、車重もさらに軽く、剛性もさらに高くできたのだが・・
また、タイヤ4本積もうとして、トランクスルーにした結果、リヤ周りの剛性が大幅に落ちたという。
●86
この名前を付けるとイメージをどんどん膨らませる人が増え、イメージを違うという人が多くなりそう。実際に公道を走らせてそういうボクらを黙らせてくれる車ならいいが・・・はたして
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