スズキ ワゴンR 「日本一売れてる車は :  日本で一番売れている軽自動車に1000㎞ほど乗ってきました。  販売台数は、最近はダイハツタントに抜かれる月も多くなってきた」のユーザーレビュー

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スズキ ワゴンR

グレード:-

乗車形式:マイカー

評価

4

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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日本一売れてる車は :  日本で一番売れている軽自動車に1000㎞ほど乗ってきました。  販売台数は、最近はダイハツタントに抜かれる月も多くなってきた

2010.10.21

総評
日本一売れてる車は
:
 日本で一番売れている軽自動車に1000㎞ほど乗ってきました。
 販売台数は、最近はダイハツタントに抜かれる月も多くなってきたが、向こうはエグゼとの合わせ技。名前が同じならば別な車でも同一車種にエントリーされる規定も変だが、OEMのマツダAZワゴンを加えれば、やはり日本で実質一番売れている軽はワゴンRであろう。
 先日初代に初めて乗って、もはや安全・環境的に乗れない車であることは感じたが、その乗りやすさ・小気味のよさは心に残っている。
 安全性能・環境性能が今日レベルにバージョンアップされているはずの現行型は、初代の乗りやすさをどのように今日的に昇華させているか、興味は尽きなかった。
 乗っている間に印象が変わったこともあり、ためになった1000㎞だった。
 まず乗って感じたのは、広すぎない車内。室内長・幅の数字を追ったダイハツ車よりよほど健全だ。特に身体の右側の空間的余裕がうれしい。
 カップルディスタンスは58cm、ダイハツムーヴは62cm、広いムーヴの勝ち――ではない。私からすれば、逆だ。ムーヴの薄っぺらいドアを見たことがあるか。軽は幅が決められているので、カップルディスタンスを広く取ろうとすれば、必然的に乗員は端に追いやられ、重量バランスを崩し、ドアは薄くなり、何よりサイドクラッシャブルゾーンが小さくなる。
 かつて軽メーカーが、対側突性能向上のために、全幅拡張を訴えた時、国は条件付き許可を出した。すなわち、明文化はされなかったが、安全性向上のために全幅は拡げるのだから、室内幅を拡げることはまかりならんとし、拡大前の最長の室内幅122㎝を上限にしたはずだった。98年の新規格第1号の軽は各メーカーとも、ほとんどの車が室内幅122㎝だった。それが――ドアの厚みを薄くしても同等以上の安全性が確保できました、という理屈なのかもしれないが、その後、モデルチェンジをする度に室内幅は拡大されていく。特にタント、ムーブ、ミラは135㎝、当初の約束より13㎝も拡大してしまった。単純計算でドアの厚みは6.5㎝。コンパクトカーの半分以下。異常だ。
まあ、数字命のダイハツは室内幅の数字を稼ぐためにドアの内側の一部をえぐっているだけなので、こんな数字に目くじら立てるのもバカバカしいのだが、カップルディスタンスは違う。結局は乗員を端へ追いやっていることになり、操縦安定性も悪くなるし、何より危険だ。
:
満足している点
:
○静か
 エンジン音量が速度によって変わるのが趣深い。にわかには信じがたいが、ある程度スピードを出した方が静かに感じるのだ。特に100㎞/h以上の高速域がちょっと感動モノ。エンジン音が気にならなくなるほど静かになるのだ。
 低速からの加速などは3気筒特有の安っぽい騒音が車内に入り込む。このまま速度に比例して音量も大きくけたたましくなるのか、と思いきやさにあらず。
 窓を開けたり、少しずつ速度を変えてみて感じたのは、ロードノイズがある大きさを超えるとエンジン音と打ち消しあい、結果として静かに感じる、そんな感じなのだ。絶対音量も低い。
愛車ミラバンではロードノイズとエンジン透過音は加算されていくが、今回のワゴンRでは減算されているように感じたのだ。
 復路はかなり速いペースで6、7割は追い越し車線を走ってきたのだが、疲れは思いのほか少なく、トイレ休憩1回以外はノンストップで走破できた。(往路とは逆の印象。行きはしんどかった。)
 16年前設計の古いエンジンが、ダイハツの最新エンジンにも負けず劣らず魅力的で驚いた。
 ボディがしっかり。窓を開けてドアを閉めても、鋼板がたわむ音をはじめ下品な音がしない。剛性を取りにくいハイト系軽でよくここまで剛性を確保できたと思った。
 ある程度のギャップを越えてもキシミ音がしない。
○ダブルプリテンショナーシートベルト
 舌を噛みそうな名称だが、衝突時腰を拘束するので、エアバッグが頭部頸部を守りやすくなる。腰部分のシートベルトの巻き取りが甘いと、頸部にかかるGが強烈だったり、体全体が前に吹っ飛ばされるので、頭部がエアバッグを越えてフロントガラスに激突したりする。軽でこれを採用しているのはスズキだけではあるまいか。
○ヘッドレスト
 高さはギリギリ後頭部に届く。ところが方向が配慮不足。後頭部から離れているので、衝突時頭部が後ろに飛ばされる。しかし、バックレストを1段階上げると、頭部がヘッドレストに触れるようになる。ワゴンRに乗る時には、ヘッドレストが後頭部に触れるように、バックレストの傾きを調節していただきたい。
○空間。
 広いが、ダイハツ勢のように極端でなく、走行性、コスト、広さのバランスがいい。
:
不満な点
:
●ダンパー
 一方で、短所と思ったのがダンパー、容量不足を感じた。路面のたわみをいなすことができず、車体がゆらーりゆらーり揺れ、室内が静かな割には、往路ではスピードが出せなかった。スピードを出すとすぐにコントロールしきれなくなりそうで怖かったのだ。夜の小雨がぱらつく環境だったのだが、ハンドルを握る手に力が入りっぱなしで疲れた。スピードが出せずバンバン後続車に抜かれた。
(ただし、復路では上に書いたように、軽らしからぬ高速走行を楽しめた。昼間で遠くまで見通せたこと、路面が乾いたこと、慣れたことが原因か、静粛性の高さを相まって、気持ちよいドライブができた。)
 容量不足は、段差を乗り越える時にも感じた。小さな入力ではタタンと心地よいのだが、U字溝が道路を横断してコンクリートの蓋がしてあるような道を越えると、ガシャンとビックリするような大きな振動と音が発生する。
●燃費
 軽の苦手な高速走行が主体な上ATで15㎞/Lは立派なのだろうが、同じ状況でミラバンは22㎞/L出る。(1週間前同じコースを同様に走ってきた。MTですが。)燃費が売りの最新副変速機付きCVTの実力が知りたい。
◎全体像
 コストパフォーマンスが高い。バランスがいい上に平均点が高い。ダイハツ車と比べることでよく見えてきた。
 少し攻めると馬脚は出るが、値段の割に空間・走行性でリッチな気分になれる。プリウスにしろ、やっぱり売れる車は買い得感が高い。
 この値段でこの満足感、スズキはうまいなあと思う。
:
デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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