スズキ キザシ 「希少な日本車 日本車には、あまり見ない良質の車だと思います。特にCP（コスパ）、VFM（ヴァリュ～）から見て、車体価格270万～300万の2.5L前後」のユーザーレビュー

希少な日本車 日本車には、あまり見ない良質の車だと思います。特にCP（コスパ）、VFM（ヴァリュ～）から見て、車体価格270万～300万の2.5L前後

2011.1.14

総評

希少な日本車
日本車には、あまり見ない良質の車だと思います。特にCP（コスパ）、VFM（ヴァリュ～）から見て、車体価格270万～300万の2.5L前後のFF車の国産車では、異色の魅力があります。ただし試乗しても購入を即決するには、もう一押しインパクトが欲しいと思います。例えば、静粛性重視のV6の3L越えヴァージョンもあるとか、ターボ仕様があるとか、あるいはフロントデザインのオリジナリティを高めるなどです。日本では試乗車の数が少なく、営業に力が入っていないことから、不具合の情報が入りにいですね。この車に精通している店員も少なく、購入店を選ぶのにも迷うほどです。そうした不安を払拭するのが、インパクトなのですが・・・。良い車ですが、あと一押しです。他人が乗っていないような希少性と、ドイツ車的な仕様の国産に価値を見出せる人にはオススメの車でしょう。

満足している点

まずは内装。本革を丁寧に多用し、木目調などの貧相で雑多な装飾を使わず、黒と金属を基調に端正にスポーティにまとめられていると感じます。外観も余計なラインをなくし、リアや側面に曲線美が感じられます。エンジンはトルク・パワーがそこそこあり、アクセルを踏めば、心地よい音とともに加速します。235という太いタイヤを履き、ステアは重目で車幅があり、安定性が高いです。18インチを履いていますが、不快さはあまり感じられません。これらは2007年頃のVW-GTIを彷彿とさせます。マークXに比べて価格が「高い」という意見も散見されますが、それは間違いです。本革シートや駐車センサー、ETCなど、他の国産セダンでオプションとされるような装備が、キザシでは標準になっています。マークXを同等装備に仕上げたら300万円越えです（笑）。すなわち内装仕上げや、装備においてキザシの価格は決して高いとは言えません。両車の方向性も違います。同じスポーティでも、マークXは木目調プラスチックやメッキなどの装飾が多い内装で16インチの小さめのホイールを履き「なつかしのFR国産の伝統を継承」、キザシはそぎ落とされたデザインに18インチ235を履いて「ドイツのC-Dセグメントを強く意識」している印象を持ちました。

不満な点

静粛性は高くはありません。60km/h以下でのエンジン音がかなり気になりました。加速重視でアクセルを踏み込んだときのエンジン音は心地よいのですが、街中で静かに穏やかに走るべく、シフトを選んでも、低回転でかなりのエンジン音が入ってきます。下の価格帯で4気筒2.5L、FFのアテンザのほうが静粛性が高いです。それから前長が短いからなのか、後部座席が狭いです。大柄な外国人は大丈夫なのでしょうか。逆にドライバーシートは、大柄な外人用を意識しているのか、平均的な日本人成人男性をホールドしないと思いました。それからブレーキ・・・あれは16インチホイール仕様ではないでしょうか？　レガシィやアテンザの18インチ装着グレードは、もう少しまともなブレーキを装備しています。最後に外観ですが、フロントはアウディやVWの一部車種の影響を強く受けている印象を受けます。そこに「S」の巨大マークですから、オーナーになるには（個人的に）勇気が入ります。もう少しフロントマスクのデザインをスタディして欲しいと感じました。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験