スズキ アルトワークス 「ごつい軽自動車」のユーザーレビュー

ごつい軽自動車

2016.10.9

総評

やはりワークスのコンセプトはチューンドカーなのでしょう。面白いけど運転していて疲れます。冗談で「代車はワークスにしてよ」と言ったら本当にワークスを準備してくれたアリーナのK能君ありがとう。AGSの出来栄えは素晴らしいけど、このクルマは私には合いません。

満足している点

実際にハンドルを握ることでようやく「なぜAGSなのか？」が理解できました。シフトアップの度リズミカルに「ぷひゅん」と聞こえるブローオフ音がスポーティな演出に一役買っています。シフトレバーをM側に倒したとき、皮のブーツと相まってMT車の2速に入った状態に見えるのも面白い。2速発進ができたり、自動任せより早めにシフトアップができたりする自由度は現行CVT車種の役に立たないMモードの比ではありません。

不満な点

ポテンザのパターンノイズが凄い。割と舗装の良い道路でも常に「ヒョー」と聞こえてきます。エンジン音もステＴよりダイレクトに聞こえるけど、決して心地よい音ではありません。そして造りが雑。お借りした車両も内装パーツがちゃんとはまっていませんでした。ワゴンRでも感じましたが、生産工場の品質管理体制に問題があるように思います。それからターボRSとの違いがよくわかりません。もうちょっと棲み分けというか、わかりやすい差別化をしたらどうですか？

サーキット走行はともかく駐車の時や車線変更の時、振り返って目視すると視界がバックレストにさえぎられてほとんど見えないのは公道を走る一般車両として決して安全とは言えないでしょう。

デザイン

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走行性能

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今回お借りしたのはAT車。ターボRSでは間に合わなかった待望の？MT仕様ではないものの、個人的には初体験のAGSのほうが楽しみでした。AT限定免許で乗れるとはいえ、意図的に作られたクリープ現象はごく微弱なもので特に後退時はトルコンATのつもりで運転していると思わぬ動きに「あわわわ」と動揺するかもしれません。Mモードを使用するとよりMT気分が高まります。ATまかせにしていると1速を引っ張りすぎるから、パドルを使って早めにシフトアップすることもできるし、停車状態からの2速発進も可能。ただし2速発進を常用していれば当然クラッチの消耗も早くなるはず。Mモード使用中はアクセル全開にしても決してキックダウンは行われないものの、減速した際のダウンシフトは自働。このダウンシフト時の制御が秀逸で、およそ人間の操作では真似のできないスムーズさを堪能できます。

乗り心地

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良くはないですね(笑)。まあ高いボディ剛性と路面情報がハンドルやシートにダイレクトに伝わる感覚はこのクルマの場合は魅力だと思われます。

積載性

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燃費

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高速道路と山道、Mモードの時に全開加速したらキックダウンするか？などとえげつないアクセルワークを試みたりしてトータル21.9km/l(メーター上)でした。カタログ数値はイマイチだけど、実用燃費はステTより良さそうです。

価格

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故障経験