スズキ アルトワークス 「小粒でもピリリと辛い軽ホットハッチ」のユーザーレビュー

小粒でもピリリと辛い軽ホットハッチ

2016.4.2

総評

これだけ走行性能に割り切った車とは思ってもいなかったのでびっくりしました。
本当に運転の楽しい車だと思います。
おすすめ度は星4つですが、これはあくまで私の用途から考えた評価であって
好きな人が乗れば星5つだと思います。

またよく比較されるアルトターボRSとの違いですが、
私が試乗した感じでは別物だと思います。
アルトターボRS（こちらは5AGS）はあくまでよく走る軽自動車というイメージで
そこまでスポーツに割り切っているという感じはありませんでしたが、
ワークスは「頭のてっぺんからつま先までどっぷりスポーツ！」といった感じ。
走るのが好き！という方にはアルトワークスがイチ押しだと思います。

満足している点

□走行性能□
これほど運転が楽しかった軽自動車は初めてです。
固められたサスペンション、ガッチリとした高剛性ボディ、吹け上がりのいいエンジン
そしてショートストロークのミッションとかなり走りに振っている車だと思います。
どうしても軽自動車の世界は実用性重視というイメージがありますが、
このアルトワークスはそんな世界に一石を投じる車だと思います。
乗り心地の硬さ、振動、騒音などの短所もありますが、それも走行性能に
振った割り切りだと思います。
この潔さも魅力です。


□コストパフォーマンス□
これだけの走行性能で1,509,480円はバーゲンプライスだと思います。
標準装備も充実しており、あとオプションでナビ（オーディオ）、マットぐらいを揃えると
十分だと思います。

不満な点

□乗り心地の硬さ、騒音□
やはり乗り心地の硬さが気になりました。
かなりダイレクトに伝わってくるので長時間乗っているとお尻が痛くなるかな？
また騒音もかなりのもの。
軽量ボディを実現するため仕方ないのでしょうが、かなりの賑やかさなので
オーディオのボリュームも少し上げる必要がありそうです（笑）
長距離走行すると少ししんどいかもしれません。


□レカロシートのシートポジションの高さ□
やはりスポーツカーということであればもう少しシートポジションを下げても
よかったかな？と思います。
ただやはり視界の問題と、乗り込みやすさもあるので一概に下げればいいのか？と言われると
悩ましいところですね（笑）

デザイン

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走行性能

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□エンジン□
エンジンは最新のスズキの軽では定番になったR06Aターボエンジンで、
64PS/6,000rpm、10.2kg・m/3,000rpmを発揮します。
以前のターボのようにターボラグがはっきり分かるというエンジンではなく、
まるで1000～1300ccNAのように感じるエンジンです。
刺激が少ないといってしまえばそうかもしれませんが、とても運転しやすいエンジンだと思います。
少なくとも街中の法定速度（～60㎞）までは十分すぎる加速性能でした。
また吹け上がりの良さもびっくり！
アクセルを踏むと針があっという間にレッドゾーンに近づきます（笑）


□足回り、ボディ□
驚いたのが足回りの硬さ。
路面の小さな凹凸もそのままハンドルやシートに伝えてくるような感じで、
まるでタイヤに直接ボディがくっついてるようでした。
ただそれで体が痛くなったりというような不快感はゼロ。
かなりボディ剛性もしっかりしているようです。
また硬い分、ハンドリングもダイレクト。
切ったら切っただけスイスイボディが回転して
まるでゴーカートに乗っているような気持ちになりました。
670㎏の軽量ボディが効いているようです。
軽自動車としては異次元のダイレクト感&硬さです。


□5MT□
ショートストロークでスコッと気持ちよく入ります。
シフトレバーというよりスイッチという表現の方が似合いそう。
街中ではもちろん、サーキットなどでもとても楽しそうです。

乗り心地

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□乗り心地、振動□
上でも書いたとおり乗り心地はかなり硬いので凹凸で容赦なく体が揺さぶられます（笑）
悪いといえば悪いかもしれませんが、私は好きです（笑）
振動もかなりのものですが、ダイレクト感と引き替えなのでしょうがないところだと思います。
ここは長所でもあり短所でもあると思います。
もしご家族をよく乗せるという方はご家族と試乗されることをお勧めします。


□レカロシート□
やはりアルトワークスの目玉と言えば標準装備されたレカロシート。
座り心地はやはりレカロといった感じですごく良かったです。
軽自動車のシートは小さいイメージがあるのですが、このレカロはサイズもたっぷりで
しっかりと体を預けることができます。
気になったのがシートポジションの高さ。
かなりポジジョンが高いのでスポーツ＝視線が低いというイメージがあると
拍子抜けしてしまいます。


□静粛性□
エンジン音がアイドリングからかなり室内に入ってきます。
またエンジンの吹け上がりもいい分、加速中はかなり賑やか（笑）
ただ不快な音ではなくなかなかスポーティな音なので全然苦になりませんでした。

積載性

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□積載性□
中身は実用車であるノーマルアルトと同じなので、可も無く不可もなしといったところでしょうか。
もちろん背の高い車には及びませんが、スポーツ軽としては必要十分だと思います。

燃費

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□燃費□
不明です。

価格

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故障経験

□故障経験□
エンジン始動の際にセルモーターが引っかかったような音を出していたこと、
1速がギア鳴りしていたことが気になりました。
たぶん個体差だと思います。