スズキ アルトワークス 「実用車にチョイ足しするだけで、こんなに楽しいクルマになる」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

山本 シンヤ
山本 シンヤ(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

5

デザイン
3
走行性能
5
乗り心地
3
積載性
3
燃費
4
価格
5

実用車にチョイ足しするだけで、こんなに楽しいクルマになる

2022.2.12

年式
2015年12月〜モデル
総評
実用車にチョイ足しするだけで、こんなに楽しいクルマになる……と言う典型的な例だ。クルマとしては歴代モデルよりも洗練されているが、ドライバーが主体で運転した時のワクワク/ドキドキは継承されている。新型にはラインアップがないが、ファンはその登場を間違いなく待っているはずだ!!
満足している点
「速い」、「安い」、「小さい」と日本車が最も得意とするジャンルのモデルである事、そして決して万能なモデルではないが、思わず指名買いしたくなる魅力がある事。
不満な点
強いて言えばヒップポイントがノーマルと同じなのでスポーツ走行に適したドライビングポジションが取り辛いのと、ジムカーナ的な走りを行なうとロールオーバーの心配がある事くらいか!?
デザイン

3

エクステリアはワークス専用のアイテムの追加はそれほど多くないが、フロントマスクやタイヤ&ホイール、エアロなどで印象は大きく異なる。歴代モデル同様に「ちびっこギャング」だが、少しだけ大人になったような。インテリアはレカロシートやメーターが採用されるが、最小限の変更で最大の効果は出ている。
走行性能

5

660ccターボは歴代モデルよりもマイルドな特性になっているが、力強さとレスポンスはピカイチ。このエンジンは5速MTで乗ってこそ意味がある。フットワークは670kの超軽量ボディが効いており、ボディ形状の関係で重心の高さは感じるが、シャープな身のこなしやキビキビ感はホンダS660よりも上かも!? 
乗り心地

3

操縦安定性重視でロールを抑えたセットで乗り心地はかなり引き締められている。しかし、単に硬いだけでなく足は良く動いているので、ワークスのキャラクターを考えれば、「想像しているより悪くない」と思う。
積載性

3

そもそもハイト系と違って居住性やラゲッジを求めるクルマではないが、必要十分以上の広さは備えられている。リアシートは2460mmのホイールベースを活かし大人も座れる広さを持つが、フロントのレカロシートが視界を大きく遮るため、残念ながら快適とは言い難い。レカロシートはサポート性、掛け心地共に優秀だが、ポジションが高めなのが残念。
燃費

4

燃費を気にするモデルではないが、軽量ボディと全高が低く全面投影面積が小さいので燃費は悪くない。ちなみにモード燃費はFFが23.0km/L(5MT)、4WDが22.0km/L(5MT)となっているが、上手に走れば誰でもこの数値は出ると思う。もちろん、元気に走らせれば燃費はそれなりだが、それでも10km/Lを割ることは少ないはずだ。
価格

5

MTが150.984万円、4WDが161.784万円。この値段でこんな楽しいクルマが購入できる日本人は幸せだと思う。新型はワークスの設定がないので中古車を探す必要があるが、タマ数は少なく値段はほぼ新車並み。見つけたら即買いだろう。
山本 シンヤ
山本 シンヤ
自動車ジャーナリスト
自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるべく「自動車研究家」として活動を行なう。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員ワールド・カー・アワード選考委員
スズキ アルトワークス 新型・現行モデル

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