スズキ アルト 「軽さは正義。」のユーザーレビュー

軽さは正義。

2023.8.16

総評

効率的な通勤車やオモチャを探している方には是非試してほしいです。新車供給が途絶えたのでじわじわと価格は上がるでしょう。

満足している点

とにかく軽い車重によるパワフルな走りと低燃費。クラシカルな雰囲気もあり老若男女問わないデザイン。

不満な点

小柄な人に照準を合わせたドラポジと緩慢なスロットルレスポンス

デザイン

4

24以降あからさまに可愛らしい方面に寄せてきたので、久々にニュートラルなデザインに回帰したと感じます。スラントしたリアゲートも商用車感を払拭するのに一役買っています。

車内、特に前後方向は広々としており快適ですが、後席の位置が後ろすぎやしませんかね。180cm超の高身長が乗ることは稀でしょうから、もっと前に出して荷室空間に充ててほしかった。

あと、カップホルダが二個並列でないのも何かと不便でした。同乗者に後ろのものを使わせるのが申し訳なかったし、一人乗車時でも何かと放り込みたいものです。恐らく数が出ないから古いモデルの型を流用しているのでしょう。

廉価グレードなのでシートリフターがないのですが、かなり着座位置が高いと感じます。ルームミラーと目線が揃ってしまうほど。そして、滑りやすい生地なのでどんどん尻が滑ってしまい座りなおす必要があるのも減点項目。座布団を敷けば解決しますが、そうすると更に着座位置が上がるジレンマを抱えています。椅子ごと交換するしかない。

走行性能

4

R06Aエンジンは、それまでのK6Aと比べ低回転からトルクを出す設定なので、街乗りでの力強さが段違い。さらに車両重量も、例えば私が以前所有していた24型 (710kg) と比べると-100kg、実に14%減なので、とにかくよく走ります。いったん速度が乗ってしまえば、二人乗り・エアコン作動で120km/h巡航も実用域。

ただ、電スロの味付けが緩慢で扱いづらかった。例えば発進時に回転不足を補いたい時、シフトダウンでブリッピングしたい時、瞬時に必要な回転まで上がってくれません。また、シフトアップ時もなかなか回転が下がらず、首を傾げる毎日でした。

乗り心地

5

昔のスズキ車は軽が基本で普通車はその拡大版 (=おまけ) という扱いでしたが、ハーテクト世代は基礎設計から普通車を視野に入れています。すなわち、ヨーロッパの高速をかっ飛ばす前提で設計、それを軽に横展しているということ。その恩恵あってか、安定感がとても高いです。上述の通り高速巡航もお手のもの。サスストロークも軽としては充分に取られており、底つき感はよく抑えられています。ワインディングでも不安感は少なめ。

新エンジンの恩恵で高回転でも比較的静かで滑らかなフィーリングです。

積載性

3

上述のとおり後席が相当後ろ目に置かれ、スライドやリクライニングもしないので、買い物カゴを横向きに置くと長手方向が埋まってしまいます。基本的に二人乗りと考えたほうがよいです。

燃費

5

郊外メインで17,000km程度走り、平均25km/Lと優秀な燃費を示しました。半端なエコカー (笑) よりよっぽど環境にやさしい乗り物です。

価格

-

私が購入した2021年は新車も販売中だったので、中古を60万円で買えましたが、現行はM/T設定がないので上昇傾向な気がします。

故障経験