スバル WRX S4 「ガソリンエンジンのハイパフォーマンスモデルではこれが最後か？」のユーザーレビュー

ガソリンエンジンのハイパフォーマンスモデルではこれが最後か？

2022.6.18

総評

高度運転支援機能、4ドアセダン、ターボエンジン、AWDというパッケージングに惹かれるものがある方にはオススメしますが、万人にお勧めできるか？と問われると、そうではないなと思います。

満足している点

・ドライブモードセレクトで明確に車体の性格が変化する点
・アイサイトXの高度運転支援機能のハイテク感
・パドルシフト操作いらずのスバルパフォーマンストランスミッションの優秀さ

不満な点

コストダウンのためか、アームレスト内電源ソケットが非装備（オプション設定もなし）であったり、運転席周りの収納場所が地味に少ないところ。
STI Sport Rにすると、革シートしか選択できないこと（革は滑るので…）。

デザイン

4

外観がSUVっぽいと巷では言われてますが、現物見るとあまりそんな感じはうけません。
写真よりも現物を見てみることをオススメ致します。
今回のVB型から、大型リアスポイラーがオプションでも設定なくなってしまったのはやや残念ポイント（とはいえ、なくてもゼロリフトだそうです）。

走行性能

4

・パワー感
　前型（VA型）から 25PS, 25Nm パワーダウンしましたが、ドライブモードセレクトを S+ にすると、そのパワーダウンを感じさせない鋭いピックアップが発揮されます。ピークパワーは確かに落ちていますが、中間領域では、前型と比較しても差はほとんど感じないと思います。
　公道で走らせるには十分以上のパフォーマンスを発揮してくれると思います

・操作性
　スポーツモデルと言う割には、やや軽めのステアリングセッティングです（ドライブモードセレクトで変更できますが、スポーツモードにしてもやや軽め）
　直進安定性が非常に高いですが、ステアリング操作への反応がかなり鋭敏なので、ステアリング操作は丁寧にする必要あり

・取り回しについて
　ボディサイズが前型（VA型）から比べると、やや大きくなりました。
　全幅のサイズアップよりも、全長のサイズアップのほうが気になるポイントで、狭い駐車場での取り回しが若干苦手かもしれません

乗り心地

3

・硬さ
　通常の4ドアセダンと考えると、かなりハードな足回りだと思います。
　ドライブモードセレクトで足回りセッティング変更で、3パターンに減衰調整できますが…
　・コンフォートでも、そこそこ固い乗り味
　・ノーマルモードで、結構な固い乗り味
　・スポーツモードにすると、アフターパーツ（のスポーツモデルくらい）に入れ替えたんじゃないか？と思うくらいのハードさに

・静粛性
　静かではないです。排気音が結構聞こえてきます。また、タイヤのロードノイズも結構入ってきます。静粛さを求めるモデルではないので、まぁ、問題ないかと思います

積載性

3

前型と比較すると、トランクの開口部がやや狭くはなりましたが、トランク内は結構広いです。
残念ながら前型同様、トランク内の床面がフルフラットではなく、リア足回りの周辺が少し盛り上がっている点がやや残念ポイント。

燃費

3

高速道路利用が多いシーンでも、10km/l 程度なので、他社のハイブリッド、ダウンサイジングターボやディーゼルと比較すると、悪いか非常に悪いという評価にするしかないかなと。
2.4リッターのハイパワーターボエンジンと見れば、まぁ、そんなもんかな、という感はあります

価格

3

性能や機能から考えると、コストパフォーマンスは高いと思いますが、スバル車としてみると、かなりの上位価格帯になりますので、まぁそれなりかと

故障経験