スバル WRX STI 「GDBより数段進化したスーパーファミリースポーツ」のユーザーレビュー

GDBより数段進化したスーパーファミリースポーツ

2016.5.8

総評

動力性能・走行性能、どちらも非常に満足できるクルマに仕上がっています。これほどの性能を持ちながら400万〜500万円という価格はホントに驚きです。一人で運転するにも楽しく、しかも大人４人が余裕で座れるキャビンも持ち合わせており、ファミリーユースでも扱えます。当方ミニバンからの乗り換えで室内空間は一気に狭くなりましたが、それを遥かに超える「運転の楽しさ」という満足感が得られました。

満足している点

①いかついエクステリア
②その気にさせるリアウイング
③装着するだけで一気にカッコ良くなるSTIスタイルパッケージ
④その音だけでスポーツカーを所有している満足感を与えてくれるSTIマフラー
⑤赤を基調にしたインテリアはGDBの頃より一気に大人っぽくなった
⑥おそらく最後のEJ20エンジンの出来栄え
⑦意のままに曲がる旋回性能

不満な点

唯一、不満はシートですね…クルマの性能にシートが全く追いついていません。サイドサポートが低く、せっかくの旋回性能も身体がズレてしまっては満足度も半減です。腰痛持には辛いシートだと思います。

そんなわけで、レカロのフルバケを入れました。

デザイン

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走行性能

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以前所有していたGDBと比べると、エンジンは同じEJ20とはいえ全く別物の印象です。１速の立ち上がりからスムーズに吹け上がり、走り出しのもたつき感が大幅に改善されました。トルクも増して非常に扱いやすいエンジンにチューンされています。それでも、4000回転を超えてブーストがかかった時の加速感は凄まじく、シートに身体が押し付けられるように加速します。街乗りではとてもその性能を活かしきれません。

サスはノーマル（カヤバ製）ですが、路面に吸い付くような安定性で速度が上がるほどその安定感は増していきます。高速走行中にもステアリングは一切ブレません。そして、ステアリングを切った分だけ曲がる旋回性能は、ワインディングでの走りで大きな満足感が得られます。さらに、DCCDを「AUTOー」にセットした時はさらにクイックにノーズがコーナーに入っていく印象で、とにかく良く曲がります。

ブレンボのブレーキも安心の制動力があり、走行性能に関して、不満は全くありません。

乗り心地

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さすがに高級セダンやミニバンと比較するとゴツゴツ感が強く、同乗者にとっては「乗り心地の悪い車」と評される可能性が高いですが、決して下から突き上げられるような衝撃があるわけではなく、むしろ「質のいい固さ」であると感じます。ノーマルサスでもコーナリング中のロールもほとんどなく、運転者にとっては非常に「運転のし甲斐がある」クルマといえます。

静粛性に関しては、タイヤからのロードノイズは若干気になるかもしれませんが、この手のクルマに乗る以上は割り切るべきでしょう。それでも、車内での会話などには全く影響ないレベルです。マフラー音も（ノーマルマフラーなら）ほとんど気になりません。

ボディの剛性が高く、足回りも固めのセッティングであるため、路面のギャップでは揺れを強く感じる時がありますが、振動による異音なども一切ありません。

積載性

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燃費

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街乗りで１Lあたり７〜８㎞、高速で１Lあたり10㎞前後です。SI-DRIVEがSモードでも、早めのシフトアップで燃費走行を続ければもう少し伸びると思われますが…このクルマの魅力を体感するためには、燃費に関しては目を瞑るしかないようです。

価格

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故障経験