大変結構
アイサイトは保険のつもりでしたが、実際はクルーズコントロールとしては価格、性能とも最高の出来。市街地の渋滞でも、停止まできちんと反応するので
2011.9.22
- 総評
- 大変結構
アイサイトは保険のつもりでしたが、実際はクルーズコントロールとしては価格、性能とも最高の出来。市街地の渋滞でも、停止まできちんと反応するので、安心して使えます。発進は人間というのも良い。ボーっとしていると、「ピポ」と前車の発進を知らせてくれます。夜間でもしっかり前車を認識していますが、多少反応が鈍くなるようなので、全てを機械任せにはできません。また、朝日や西日、吹雪の時など、人間でも外が見にくいときは、残念ながらアイサイトも見にくいらしく、潔くオフ!になるので、もちろんいつでも集中して運転する必要があります。たいがい、その状況が改善すれば、すぐにオン!になるのですが、1回、明らかに状況が変わってもオフのままだったので、信号待ちでアイドルストップをすると、次の発進の時には直る、ということがありました。
車内は広く快適です。普段ひとりふたりで乗ることが多いのですが、お客人を乗せる必要があっても、狭くて申し訳ないと思うことはありません。さらに後部席を倒せば、ライトバンと同じですから、ウッドベース3本、とか、固定式譜面台30本などという非常識な物も平気で飲み込んでしまいます。
2.5リッターエンジンの市街地での燃費は、私の日常の通勤が人に言えないほど短い距離なので7~8㎞/Lほどですが、高速道路を使うような場面ではすぐに10㎞/Lを越え、アイサイトで定速走行(40~114㎞/hの間でセットでき、前車がいなければセットした速度で走り、前車を感知すると追随走行を行い、割り込みにも対応します)をすると15㎞/Lに迫ることもありました。燃費が悪いと言われるフラット4エンジンですが、少なくともターボのつかないエンジンでの長距離の移動ではむしろ低燃費のエンジンという印象にかわります。
- 満足している点
- リニアトロニックと名づけられたCVTの出来が良く大変スムーズに走る。他の方も書いていますが、SIドライブをS♯なるモードにすると、急にアクセルレスポンスが良くなり、別の車のような走り方になります。普段のI(インテリジェント)モードでは最初、アクセルレスポンスが悪く感じたのですが、慣れると低速からスムーズに運転でき、ちょっと強く踏めば2.5リッターのエンジンをきちんと使えることがわかりました。また、CVTとエンジンの統合制御なので、エンジンブレーキを強く効かせたい時にも積極的にスポーツ系のモードを使った方が良いようです。
センターデフを持たない、なんちゃって4駆ですが、ちょっとした荒地や、嵐の時の安定感など大したもので、感心してしまいます。そのかわり、滑り止め加工をした駐車場でも大きく舵を切るような時には、ごりごり言っています。で、これは、安心感の勝ち。
内装、特にインパネの硬いプラスチックは評判の悪いところですが、私は、部品の寸法精度、プラスチックのシボなどそれなりにがんばっていると思います。ゴルフなど見ると、すごいなあ、とも思いますが。それより、日常、直接肌に触れる部分は、きちんと柔らかな素材が使われており、私はそちらが、気に入っています。また評判の悪い木目(今年のマイチェンでオプションになりましたが)がフェイクということはわかるのですが、私は、結構品良くあしらわれていると思っています。ドアのパワーウインドウスイッチの周りがとても素直な?プラスチックなのは、本来のレガシィの出自を表しているようで(金属風のパネルに取り替えようとも思ったのですが)、最近は好きです。
- 不満な点
- やはり大きいことでしょうが、ただ調べてみると高さ以外の寸法はアルファード、ヴェルファイア、エスティマ(関係ないですが、これらのクルマのリヤサスって、いつの間にか固定式なんですね。最近は別に独立懸架がえらい、とも思わないですが、やはり・・・ねぇ)と同じです。ので、日常には思ったほどは困りませんが、自分の運転が心配なので、コーナーセンサーとカメラは付けまくりました。家の周りの道が狭いということもありますので。
リニアトロニックは普段はまことにスムーズで結構なのですが、長時間乗って音に慣れてくると、どうもチェーンがガラガラ言うような音が聞こえます。意外と安っぽい音なのでちょっと残念。
短所らしい短所はその程度なのですが、先日インプレッサに乗って感じた「自動車を操っているという感覚」がレガシィでは薄いように感じることは、本当は残念なのかもしれません。ただ、それだからこそ疲労が少なく長距離の運転ができる、ということも思うのです。
- デザイン
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