高い完成度のツーリングワゴン
他の車がどんどん肥大化する中で、5ナンバー枠を守った最後のレガシィ・ツーリングワゴン(E-tune)の5MTに13年近く
2012.8.22
- 総評
- 高い完成度のツーリングワゴン
他の車がどんどん肥大化する中で、5ナンバー枠を守った最後のレガシィ・ツーリングワゴン(E-tune)の5MTに13年近く乗りました。
結論から言えば、非常に高い満足感を得られました。
車の走りについてもEJ20・水平対向エンジンを搭載し、ターボを装着することで280馬力、35.0kgmのトルクを発生し、動力性能についても問題ありません。
レガシィの登場以来改良を加えてきただけに非常にスムーズな吹け上がりを見せて、4WDなのに1.5tを切る重量を楽々引っ張って行きました。
更に乗り心地とハンドリングについては、非常に良いところでバランスされており、直進安定性もワインディングロードもこなせる車に仕上がっています。
レガシィの登場当初は、速いが燃費が悪いと言われていましたが、高速道路を使えば、10Km/lに届きました。
280馬力の車としては、相当に良いのではないでしょうか。
車としての使い勝手で言えば、ワゴンとしては十分な搭載量を持っていました。
一例を挙げれば、この車に乗っている間に家を購入しましたが、引っ越しの荷物運搬はこの車で殆ど済んでしまったほどのスペースユーティリティー。
この車に乗らなければ、トラックを使うしかないと言う感じです。
動力性能から言えば、スポーツカーと言って差し支えないのに、ワゴンとして実用的に使える点は買えます。
また、ワゴンと言う音が共鳴し易いボディー形状にも関わらずうまく音が遮断されています。
室内についても質感が十分に確保されていて、最近の車に見られる顕著なコストダウンはあまり伺えませんでした。
ドアを閉める時には、ボンと言う質感を感じさせる音がし、最近のペラペラした車とは一味違う印象を与えてくれます。
年数の割に走行距離が7万弱と短かったこともあるのですが、大きな故障はなく、故障による部品交換はメーカーオプションで付けたマッキントッシュの本体を2回とフロントスピーカーくらい。
走る機能部分について故障が発生しなかったことにスバルの車作りに対するまじめさを感じることが出来ました。
メーカーオプションでマッキン・トッシュのオーディオを装着しましたが、こちらは非常に良い音を楽しむことが出来ました。
これは当時の価格で10万程度アップでしたが、価格差以上に音が良くなります。
- 満足している点
- やはり高い動力性能とその動力性能に見合うシャーシの出来の良さです。
クラスレスなイメージがあり、その雰囲気を車のデキが後押ししてくれている感じがします。
走ってもワゴンとしては、トップレベルの速さを持っていましたし、室内も十分に広く他の車に対するコンプレックスを全く感じさせませんでした。
4WDの出来も良く、高速道路での直進安定性も素晴らしいし、ハンドリングも抜群で運転していると自分の運転がうまくなったと感じるほど。
これと比べるとアウディのクアトロもただ高いだけとしか思いませんでした。
総評でも記載していますが、ハンドリングと乗り心地がうまくバランスされていて、いい意味での上級感を感じさせてくれます。
エンジンもトルクがあって、一般道でもとても使いやすかったです。
更に大きさが5ナンバー枠にとどまったことで、扱い易さは申し分ありませんでした。
車幅は現在のヴィッツやフィットと同じと言えば、実感していただけるでしょうか。
- 不満な点
- 外寸は5ナンバー枠に収まっていますが、水平対向エンジンが横に広いためハンドルの切れ角が大きく取れなったことに依ると思いますが、小回りが利かない。(最小回転半径が5.6m)
あとはデザインが少し平凡な感じがしました。
高速道路に乗る以外はちょい乗りが多かったので、市街地となると7km/l程度しか走りませんでした。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験