素のボクサーエンジンを楽しむ
BG型のレガシィツーリングワゴンTSタイプRに、以前乗っておりました。新車から5年間で20万㌔を駆け抜けました。毎日の仕
2010.5.8
- 総評
- 素のボクサーエンジンを楽しむ
BG型のレガシィツーリングワゴンTSタイプRに、以前乗っておりました。新車から5年間で20万㌔を駆け抜けました。毎日の仕事の足に、週末のデートに、冬場はスキー場への移動に、またバーベキューなどの荷物を積んでのレジャーの移動にと大活躍したものでした。歴代レガシィの中でも、エクステリアデザインは一番スタイリッシュだったように今でも思います。とことん走り倒したBGレガシィの事を、思い出しながらレビューを書いて見ようと思います。
- 満足している点
- 上にも書きましたが、BG型でもマイナーチェンジ後のモデル。特にTS-R以上のグレードのデザインは、今見てもカッコ良かったなぁと思います。デザインと機能の融合が、上手くバランスが取れていたように思います。この頃のTS-Rのエンジンは、可変バルブなども付いていなかったので、MT車であればある意味“素のボクサーエンジン”を心ゆくまで楽しめたように思います。低速のトルクは無かったけど、レッドゾーン手前6500回転付近を駆使しながらの走行は、今のスバルでは楽しめない感覚かもしれません。あと、ココは良かったなと思える事を幾つか書いてみようと思います。
☆強靭なボディ
走行20万㌔を駆け抜けても、軋むことの無かったボディ。毎日のように、トコトン走り倒していても、ボディが音を上げることはありませんでした。そして、ボディが錆びる事が無かった事も書き記しておきたいと思います。
☆拘りのハンドリング
この頃のレガシィのスポーツグレード、TS-R以上のモデルは、ステアリングギア比が15:1のクイックな仕様になっていた為、ワインディングでは気持ちの良いハンドリングが楽しめた。また、ステアリングがMOMO製を採用しているなどの初代からの拘りが受け継がれていたのも所有者には嬉しかった。
☆前後ストラットサスペンション
初代レガシィから受け継いだ、前後ストラットのサスペンション。車の動きが手に取るように感じられた。高剛性ボディと相まって、レガシィ=スポーティというイメージが出来上がったように思います。
☆今でも充分通用する、シンメトリカル4WDシステム
公道上で出くわす様々な走行条件を安全に且つ楽しく駆け抜ける事が出来る、シンメトリカル4WD(最近の表現ならAWD)。仕事で雨の日に未舗装の土木建築現場に行く時の安心感。雪深い地域に行く時でも、スタッドレスタイヤを履かせていれば、まずチェーンを巻く事は無いと思います。この安心感。スバルならではかもしれません。
☆高回転型エンジンでも嬉しい、レギュラーガソリン仕様
毎日乗る人には嬉しいレギュラーガソリン仕様だった。燃費についても平均9Km/L位だったように記憶している。“レガシィ=燃費が悪い”というイメージは、ATのターボ車には付き纏ったイメージかもしれませんが、このグレードに関して言えば、MTならば燃費が悪いイメージはありません。
- 不満な点
- 大好きだったBGレガシィにも、当然ながら短所は幾つかありました。思い出せる事を幾つか書き記してみようと思います。
●発進時には無くて困りますねん。低速トルク
高回転DOHCボクサーの泣き所、低速トルクの無さ。この頃の思い出としては、当時僕自身が若かったのもあると思いますが、信号待ちからの発進の時は1速でだいたい6000回転以上まで回してから2速へシフトしていたように思います。ある意味で高回転型のエンジンを存分に楽しむとも言えますが、言い換えれば高回転まで回さないとマトモに走らないとも言えます。これを日常的に繰り返した結果か?16万㌔を超えた辺りで、排気バルブ4本が欠けて混合気の圧縮が漏れ、マトモに走らなくなった事がありました。僕の乗り方が悪く、エンジンを酷使しすぎたのかもしれませんが、良くも悪くも、特徴的なエンジンだったように思います。
後のBH型のTSタイプRには可変バルブが採用されていましたから、メーカーとしても気になっていたんでしょうね。
●後席の収納が???
リアシートを倒して、荷室を広く使う。これはステーションワゴン型の車の利点。しかしながら、初代BF型、そして二代目のBG型のリアシートの収納は、イマイチだったなと。まずリアシートの座面を引き起こしてから、背もたれの部分を倒すように出来ていた。今から思うと、なんと邪魔くさい。なので、当時の200CM近い長さのスキー板などを室内に収納しようとすると、キチッと真っ直ぐに入らない。背もたれだけを倒すとフルフラットにならない、もどかしさ。当時の事だから仕方ないのですがね。あと、収納式のカーゴネットの収納部が邪魔だったのも思い出した。これは殆ど使う事が無かったので、正直言って邪魔だった。当時からオプションでのチョイスとしていれば良かったのにと思う。
●あまりにもお粗末でしょう標準タイヤ
新車時に装着されていたタイヤは、ポテンザのRE88の195/60の15インチ。ショボイタイヤでした。ボディに対して、このタイヤは明らかに役不足でした。スタッドレスタイヤは185/65の15インチを主に使っていましたが、春から初冬にかけては205/55の16インチを履かせていました。これでシャキッ!とした走りが楽しめるようになったのでした。
今から思えば、発展途上の部分もあったように思いますが、いい車に巡りあえたなと思います。
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