スバル インプレッサ 「スバル黄金期の始まり スバルのインプレッサＷＲＸ。 新発売当時の1992年の暮に試乗した事があります。 この頃、恋い焦がれていた初代レガシィＲＳを購入」のユーザーレビュー

スバル黄金期の始まり スバルのインプレッサＷＲＸ。 新発売当時の1992年の暮に試乗した事があります。 この頃、恋い焦がれていた初代レガシィＲＳを購入

2011.7.18

総評

スバル黄金期の始まり
スバルのインプレッサＷＲＸ。
新発売当時の1992年の暮に試乗した事があります。
この頃、恋い焦がれていた初代レガシィＲＳを購入し、大変気に入って乗って
いた頃に出たＷＲＸ。レガシィよりも小型軽量なボディに、240馬力のエンジンが、
果たしてどんな走りをするのか興味があり、試乗したのでした。
その感想は。
レガシィＲＳは大好きだけど、スバルは新たなるステージに上がった！
という事を実感し、度肝を抜かれ、悔しい思いをした瞬間でもありました。
そんなインプレッサＷＲＸの初期型について触れてみたいと思います。

満足している点

まずは初代レガシィをベースに、空冷式インタークーラーを採用して強化されたエンジン。
レガシィＲＳの220馬力に対して240馬力となったエンジンは、ハッキリと進化を確認出来た。
このエンジンを軽量＆コンパクト且つ強靭な車体に搭載したのだから、速くない訳が無い。
ハンドリングも素晴らしく、狙ったラインをキッチリとトレースし、コーナーを気持ち良く
駆け抜ける事が出来た。ホイールは15インチでも装着するタイヤが205/55という事もあり
クイックなハンドリングの実現に一役買っていた。新車当時の装着タイヤはブリヂストンの
ポテンザＲＥ-７１。ＯＥＭのタイヤとしては申し分ないタイヤが装着されていた。
５ナンバーサイズでありながら、ボディ剛性に優れ、大人４人のドライブも難なくこなし、
トランクの広さも申し分なく、非の打ちどころのない車でした。
当時を振り返り、その他の長所を。
①名機ＥＪ２０の進化型は240馬力。これは正直言って、過去のスバルでは経験する事のない
未知の領域に到達した瞬間でした。
②ナルディのステアリングが標準装備されていた。当時エアバッグはオプションだった。
③軽く強靭なボディ。フロントのフェンダーやボンネットにはアルミを用いて軽量化されていた。
④絶妙な味付けだった脚まわり。硬すぎず、そしてしなやかな味付けだった。この辺りは初代
レガシィ譲りな部分でもあったと思う。
試乗直後に思った事は、若き日に職場のポンコツのレックスで腕を磨いた者として、スバルに
こんな凄い車が作れるのか！というある種の感動と、大好きなレガシィＲＳが過去の物へと
なりつつある事が実感できた事。心中複雑な思いを乗せて帰路に着いたのでした。
インプレッサのその後の活躍は皆さんが御存知の通り。1993年のＷＲＣ1000湖ラリーでの
Ａ・バタネンが走らせデヴューしたインプレッサ555の走り。今でも鮮やかに覚えています。
いい車だし、今でも乗ってみたい車です。

不満な点

試乗した程度で短所を語るのは、正直憚られる。
ＡＴは燃費が悪いとか、内装の色が赤のどぎつい色使いだったとか。
そんなのは当時のスバルなんだから仕方がない。
唯一思い浮かぶ難点があったとしたら、フロントのエンブレムに
六連星のエンブレムを採用して無かったこと。
確かにあのエンブレムを見たら、古臭いレオーネや営農のサンバーを
連想してしまうので、当時の開発者たちは敬遠したのかもしれない。
でもＷＲＣでのインプレッサの活躍のお陰で、誇り高きエンブレムが
復活できた。これは偽りのない事実です。
今ではエコカー全盛の為に日の目を見ない状況ですが、今こそ良い
個体を見つけて乗ってみるのも一興かもしれません。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験