スバル BRZ 「世の多くの車好きはFRこそ至高の駆動方式というが、BRZに関する限り、あたしはそうは思わない。現代のFWD車は十分に運転を愉しめる造りになっているし横」のユーザーレビュー

世の多くの車好きはFRこそ至高の駆動方式というが、BRZに関する限り、あたしはそうは思わない。現代のFWD車は十分に運転を愉しめる造りになっているし横

2012.9.12

総評

世の多くの車好きはFRこそ至高の駆動方式というが、BRZに関する限り、あたしはそうは思わない。現代のFWD車は十分に運転を愉しめる造りになっているし横置きトランスアクスル故のケーブルリモコンシフトであっても、きちんとした設計と製造精度が出ていれば満足できるシフトフィールを実現可能である、という想いを新たにした。

とはいえ、BRZそのものは十分に走りを愉しめるスポーティ・クーペであり、スバル伝統の年次改良を経ることで、姉妹車であるトヨタ86共々、より高い次元で走りを愉しめる車へと進化していくことであろうことは想像に難くないし、そのことに期待は寄せておきたい。

満足している点

スバル伝統の水平対向にトヨタの直噴をプラスしたFA20型エンジンがこの車最大の美点。回せば音も回転フィールも気分を盛り上げ、大人しく流せば燃費をきっちり稼いで来る。

サスペンションも飛ばして活きる設定のようで、速度域の高いワインディングでは存分に愉しませてくれるが、これは一方で17インチ仕様だと特に速度が低いときの低級な乗り心地とトレードオフの関係になってしまうディレンマを抱えてもいる。

不満な点

MTのシフトフィールはセレクト方向のストロークが小さすぎてミスシフトしやすく、ロードカーとして許容できない。共通設計の姉妹車であるBRZとトヨタ86においては、MT原理主義者のあたしでさえATを推奨する。

満足な点でも触れたが、あたしがレンタカーで割り当てられた17インチ仕様においては街乗りの低速走行時に低級な振動をちょいちょい感じ、街乗りメインで考えるなら16インチの方が好適かもしれない。

また、クーペなのだから贅沢を言ってはいけないのだろうが、後方視界についてはもともと見えにくいボディ形状である上にプライバシーガラスが強制装着、かつリヤワイパーの備えがなく（オプションとしても存在しない）、雨天時は運転したくなくなるくらい後方視界が劣悪。横滑り制御を標準装備する前にリヤワイパーをつけてくれ。

MT車のギアポジション表示、クラッチペダルを踏むと表示が消える、というのは、このミスシフトしやすいMTを考えたときにその設定どうなの、と思わざるを得ない。クラッチペダルのオンオフにかかわらず、現在入っているギア段を表示していて欲しい。

(2014/11/17追記）このあと、2013年夏、2014年夏と2度、BRZ（MT車）のレンタルを利用し、シフトゲートが不明瞭でミスシフトしやすい点がすっかり改善されていることを確認した。現在生産されている仕様であれば、安心してMTを選ぶことができる。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験