スバル アルシオーネSVX 「所有することに誇りを感じられる車」のユーザーレビュー

所有することに誇りを感じられる車

2020.1.23

総評

大型ガレージにS4を3台並べて部品を交換しながら乗り続けたいと思える車。カーシェア・電気自動車・自動運転の時代だが、それとは真逆の世界がアルシオーネSVXにはある。

満足している点

令和の時代でも古さを感じさせない唯一無二のスタイリング。水平対向６気筒エンジンのスムーズでトルクフルな走り。ルーミーな前席と意外に広い後席。国内では残り1,000台を切ったという希少性。その割に、埼玉県川越市「K-STAFF」さんや岐阜県中津川市「中津スバル」さんのように頼れるショップもまだまだある。

不満な点

まったく無い。燃費を気にする人が乗るような車ではないし、年式を考えれば壊れやすいのは当たり前。車格の割に内装がチープだと言う人もいるが、それさえ愛おしく感じる。所有することに誇りを感じられる今どき珍しい車。

デザイン

5

やはりジウジアーロは偉大だった。いつ見ても新鮮で飽きないデザイン。最近流行りのオラオラ系デザインは個人的に好きになれないのでなおさら。

走行性能

5

「500miles a day」の宣伝文句通り、長距離ドライブに最適の一台。高速直進安定性はずば抜けている。アクセルをちょっと踏み込めば、エンジンが唸りを上げることなく見る間に加速していき、他車を置き去りにする。

乗り心地

3

ガソリンエンジンの割には静粛性は高い。所有する個体の特性だと思うが、やや足回りにへたりがあり、地面の凹凸を拾いやすい。→サスペンションを交換して改善された。

積載性

2

2ドアクーペには積載性は不必要。だが後席を倒せば、2名分のバッグを積んでゴルフに行ける。

燃費

1

燃費を気にする人は乗るべきではない。私は決して裕福でないが、それでもこだわってハイオクを入れている。参考までに、街乗りで5～7km/l、高速で8～9km/l。うまく乗れば11km/lも。

価格

3

23年落ちで総額200万円を高いと見るか、安いと見るか。もちろん私にとっては妥当な金額。

故障経験

私のS4は1996年製でほぼ最終期型。それでもアルシオーネSVXとしては若い個体。でも購入時で23年落ち。いつ、どこが壊れてもおかしくない。

○寒くなってきたらリア足回りから「ギュッ」という異音→ブッシュの交換で解消。
○電気系統に不具合。現在、オーディオ・空気清浄機・リアデフォッガーが使えない。
○左後ろのキャリパーが錆で固着。→修理済み。
○アルシオーネSVXあるあるでサンバイザーが膨らむ。→小さな穴を開けて空気を抜き解消。
○ボンネットダンパーがへたる。→海外製同等品交換で解消。
○右後ろウインカー内に水滴。→自作パッキンで解消。
○走行中にエンジン停止（怖い！）。→アルシオーネSVXあるあるのエアフロメーターの故障。→一旦は自分でハンダ付けして治したが、しばらくして再発→結局、交換。ついでに2つあるO2センサーも交換。