スバル アルシオーネSVX 「グランドツーリングとはかくあるべし、とい...」のユーザーレビュー

グランドツーリングとはかくあるべし、とい...

2003.5.12

総評

グランドツーリングとはかくあるべし、という走りを具現化した車です。少量生産車のせいか、完成度は「試作車じゃないのかな…」と思わせるレベルですが、一度ハンドルを握ればSVXの目指した走りは十分感じ取れるはずです。14.5万キロを共にして平成12年に現行レガシィ(BE-5)ブリッツェンに買い替えましたが、走りの重厚感・しっとり感は今でもレガシィよりSVXの方が上だと思っています。
トラブルが続き維持費が大変になったので手放しましたが、その強烈な個性とGTとしての上質な乗り味はいまだに忘れられません。
願わくば現代のエンジニアリングでリファインされたSVXを発売して欲しいものです。是非購入したいと思います。

満足している点

天才ジウジアーロ氏による日本車離れしたスタイリングと、当時のスバルの技術を詰め込んだ4WDシステムを融合させた大人のためのGTカー。
3.3L水平対向6気筒エンジンはトップパワーよりもトルク感重視で1.8ｔ近い車重をスムーズに引っ張り、サスも硬過ぎず柔らか過ぎず、ロングツーリングを快適にこなせます。重いエンジンをフロントオーバーハングに積むため、絶対的なコーナリングスピードはレガシィ/インプレッサに及びませんが、十分スポーティーな走りが可能です。細々した運動性能よりも、車としての乗り味が上質で、ハンドルを握るたびに「もっと走っていたいな…」と思わせてくれる稀有な車です。
後部座席も大人2人が十分座れる広さがあり、トランクもそこそこ使え、トランクスルーを使えば大型のスーツケースも収納出来ます。街中での燃費は良くありませんが、丁寧に走れば高速燃費は伸びます。100km＋αで流して11km/ℓという燃費も記録しました。

不満な点

内装が価格に見合っていない。エクセーヌを貼ったり演出はしているが、細部の作りこみが下手。オーディオ部分の蓋やダッシュボードとドアの隙間など、ギャップが大きい上に段差もあり、とても400万円台の車とは思えません。
またブラック塗装のルーフはとても傷が付き易い上、ボディの塗装も全体的に柔らかくて弱いので、洗車にはとても気を使います。
パワーウィンドウはSVX共通の弱点らしく、動きがおかしくなってきたら要交換。また、ラフなアクセルワークはデフを傷めますし、ATは丁寧な扱いが必要です。その他、レガシィと同じくエアフローメーターの劣化にまつわるトラブルも顕著です。排気量は大きいのにエアフィルターがレガシィと同一品なのも原因かも？パワステホースの破裂やクルコンのバキュームホースの落下などもありました。車歴に応じて細々したトラブルは発生しますし、そもそもの完成度がイマイチなため、全体的に手の掛かる車だと思います。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験