2024年7月
■2024年7月
ポルシェジャパンは、新型「パナメーラ」に「パナメーラ GTS」と「ターボ S Eハイブリッド」を設定して、2024年7月18日に予約受注を開始した。
今回ラインナップに追加された「パナメーラ GTS」は、パナメーラで最もスポーティなモデルだ。4.0リッターV8ツインターボエンジンは、先代を20PS上回る368 kW(500PS)の最高出力、660Nmの最大トルクを発生。静止状態から100 km/hまで3.8秒で加速し、最高速度は302km/hと公表されている。
足回りには、スポーティなチューニングが施された2チャンバー2バルブエアサスペンションを標準装備。10mmローダウンされたボディと強化されたスタビライザーによって、さらにダイレクトなドライビングと低い基本スプリングレートを実現したという。
エクステリアでは、ボディの両サイドとリアのブラックのGTSロゴ、独特なフロントセクション、ダークティンテッドHDマトリックスLEDヘッドライトおよびテールライト、レッドのブレーキキャリパーを装備。標準装備されるスポーツパッケージのサテンマットブラックのボディトリムエレメントには、サイドスカートやフロントエリアのインセット、サイドウインドウトリム、リアバンパーが含まれている。
インテリアでは、ルーフライニングやアームレスト、ドアパネル、18way調節機能付アダプティブスポーツシートのセンターパネルに、スエード調のRace-Texを使用。また、Boseサウンドシステムやストップウォッチ、プッシュ・トゥ・パス機能を備えたスポーツクロノパッケージを標準で装備した。加えて、専用インテリアパッケージとしてカーマインレッドまたはスレートグレーネオの2つを設定し、デコレーティブステッチとシートベルトも選択したパッケージのカラーとなる。
もう一方の「ターボ S Eハイブリッド」は、パナメーラシリーズの最上位に位置づけられるモデル。発売前のテストでは、ポルシェのテストドライバーであるラース・ケルンの手で、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(20.832 km)を7分24秒172で走破した。ポルシェはこの公認タイムにより、Nürburgring 1927 GmbH & Co. KGの公式ランキングにおいてエンジン搭載ハイブリッドのトップクラスサルーン車として最速記録を樹立し、同クラスの従来の記録を3.62秒更新している。
パワートレーンは、最高出力441kW(599PS)、最大トルク800Nmの4.0リッターV8ツインターボエンジンに、最高出力140kW(190PS)、最大トルク450Nmの電気モーターのを組み合わせたハイブリッド。先代モデルに比べてシステム最高出力は75kW(102 PS)上回る575kW(782PS)、システム最大トルクは150Nm上回る1,000Nmに達している。0-100km/hは2.9秒、最高速度は325km/hで、それぞれ0.5秒、25km/h向上したと公表されている。バッテリーの総容量は25.9kWh。
足回りには、ポルシェアクティブライドサスペンションを標準装備。各ショックアブソーバーには、伸び側または縮み側に力を積極的に生成する電動油圧ポンプが備わっている。さらに、ドライビングダイナミクスコントロールシステムやリアアクスルステアリング、フロントに直径440mm、リアに直径380mmのブレーキディスクを備えたポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)を標準装備した。
エクステリアでは、カーボン製のエアブレードやサイドスカート、リアディフューザーからなるカーボンエアロキットや、ミシュランが特別に開発したUHPタイヤを装備。フロントスポイラーリップはフロントアクスルの揚力を完全に排除し、アダプティブ4wayリアスポイラーのガーニーフラップと組み合わせることで、ダウンフォースの発生に効果を発揮すると主張されている。
その他、両モデル共通でポルシェドライバーエクスペリエンスコントロールコンセプトや、高解像度のHDマトリックスLEDライト、Apple CarPlayの高度の統合など包括的に拡張された接続機能を搭載。助手席側ディスプレイのビデオストリーミングやスマートフォンアプリを使用した車外からの駐車サポートをオプションで設定している。