ポルシェ ボクスター （オープン） 「両立では語り切れない二面性、これはもはや「普通免許で乗れるΖガンダム」」のユーザーレビュー

両立では語り切れない二面性、これはもはや「普通免許で乗れるΖガンダム」

2017.8.21

総評

今まで私は、初めての愛車ST165セリカGT-FOURや986ボクスターなど
・パワフルでありながら
・服を着ているように意のままに操れる
クルマをガンダムになぞらえて「モビルスーツ感」という言葉で表現して来ました（ガンダム乗ったことありませんがw）。
ポルシェに関してよく言われるのが、街乗りや高速での「使い勝手や快適性」と、峠やサーキットでの「スポーツ性」を高いレベルで両立している、ということです。

981ボクスターの快適性は、薄味で物足りないくらい洗練されてます。エンジン音は上手く遮音されており、どんどんシフトアップするPDKはシフトショックも皆無、ステアリングも軽くて楽チン楽チン。

しかし峠道で鞭をいれるとドライバーの意図を感じたかのごとく一変します。遮音材の向こうからでも響いてくる官能的なエンジン音にともなってモリモリと湧きあがるパワー、演出的な「クイックさ」ではなくタイムラグのない「ファストな」ハンドリングはさらに磨きがかかりました。

そしてクルマの鼻先を方向付けしてしまえば、あとはどこまでもオンザレール。986だとロールが大きくなり始めて「そろそろ…」と感じた領域でも「まだまだ」なのがお尻と手のひらから伝わってきます。

相反するものを両立しているレベルが高すぎて、これは「二面性」と表現すべきだと感じます。モビルスーツで言えば、攻撃力と防御力を両立させた初代ガンダムから進化して、状況に応じて飛行形態から変形しちゃうZガンダム！ですね。もちろん普通免許で乗れます（笑）。

満足している点

ミシリともしないボディの下で脚が良く快適な乗り心地。
足の裏にパッドがついてるかのごとくリニアにしてバカみたいに効くブレーキ。
もはや人間技では不可能なPDKの電光石火のシフトチェンジ。
やっとまともな品位になった内装。疲れないシート。
当たり前だけど、屋根が開くこと、それも走行しながら！

不満な点

思ったよりロードノイズが大きい事。
iPhoneやMacと相性の悪い純正カーナビ。
微妙に開いてるタイヤとホイールアーチの隙間。
普通のサイドシルはドアから下にすぼまっていますが、981ボクスターではエアインテークの形状のせいで出っ張ってます。ここについた汚れが乗り降りの時にズボンに付着します。左側は特に汚れやすく、右ハンドルの場合は助手席なので、同乗者にあらかじめ言っておくのが親切です。

デザイン

5

走行性能

5

乗り心地

5

積載性

4

トランクは前後にありますが、981になって前のトランクが拡大しました。スーパーの特売日の買い物を積んでも、

まだゆとりがあります。より深くなっているので、ネギを寝かさず積めます。

細かいですが、グローブボックスも実用的な大きさです。

燃費

3

価格

5

リセールが良く、残価を清算してもまだ中古車が買えるくらいの金額が手元に残りました。実際そのお金でGRヤリスRSが買えました。

故障経験