プジョー 308SW (ワゴン) 「トータルバランスに優れた車」のユーザーレビュー

ぷじ男 ぷじ男さん

プジョー 308SW (ワゴン)

グレード:SW GTライン_RHD(AT_1.2) 2015年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
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乗り心地
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燃費
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デザイン
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積載性
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価格
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トータルバランスに優れた車

2016.2.18

総評
購入の際にはBMW320d、ゴルフ7ヴァリアントも候補に挙がったが、結果308SW GT Lineにして良かったと思える。
妻と子供1人を持つ立場である事もあり、独り善がりな運転はできないため、無駄なエンジンパワーは必要無く、独身時代にポルシェを購入した時とは自身の環境が大きく変化した。
それによって、車選びにおいても重点を置くポイントについても必然的に変わったのだが、そんな中で308SW GT Lineを選んだ理由は、

・必要十分なトルク性能と、飛ばさなくても心の中でニヤリとできるハンドリング性能やサス。
・見るたびに頬が緩む伸びやかで個性的なエクステリアと専用メタリックカラー(マグネティックブルー)。
・アルカンターラの上質かつスポーティなシート。しかも腰痛持ちの嫁さんが喜ぶマッサージ機能付。
・内装の質感(ドアの内側に貼られたレッドステッチ入レザー、ディンプルレザーが施されたしっとりしたドアハンドル)。
・カッコいい18インチホイール。
・同じ車に遭遇する事が非常に少ないという希少性による優越感。
・ファミリーユースの如何なるシーンにも応えられるラゲッジ容量。
・家族が喜ぶ数々の装備(広大なガラスルーフ、音質の良いDENONシステム。
・13個のLEDライトが並ぶ美しいデイライト。
・キュービック状のカッコいいLEDヘッドライト&フォグランプもLED。

等々。
アルカンターラシートやDENON、フルLEDヘッドライトといった通常はオプションで高価な装備を惜しみなく標準で付けているのは大変気前が良い。
それだけでなく、サイドスカートやクロム仕上のエグゾーストフィニッシャー等、装備面は至れり尽くせり。

そして何より、プジョーの新プラットフォームであるEMP2の基本性能の高さがハンドリングや乗り心地に大きく寄与しており、極めて完成度の高い車に仕上がっている。
満足している点
一言で言えば、基本性能が高く、バリューフォーマネーが非常に高い車であるという事。
また、ドイツ車と異なり絶対的な数が少ないため、人と被りたくない人にとってはまさに打ってつけでは?
プジョー車の中でもとりわけ新型308は、現状においては公道で見かける機会は非常に少ない。

GT Lineの特別装備として、
・フルLEDヘッドライト
・18インチのツートンカラーホイール
・DENON9スピーカーオーディオシステム
・サイドスカート
・デュアルエグゾーストフィニッシャー(実はダミーなのだが)
・専用フロアマット
・アルカンターラシート※アクティブランバーサポート付
 (ただし初期のGT Lineのみ。現状のGT Lineはファブリック(ランバーサポート無)に変更になってしまった。)
・アルミペダル
・レッドステッチ内装(ドア内張、ハンドル、シート)
・ブラックのインテリアルーフとピラー

等、大変豪華な仕様になっている。
不満な点
1.  純正ナビ
 ナビの機能としては十分なのだが、音楽を聴いている時にナビの音声案内が入ると音楽が途絶える。
 音声案内が終わると音楽が復帰するという仕様。

2. デイライト
 エンジンONの状態だと、デイライトは強制点灯。
 アイドリング状態で車内でちょっと作業をしたい際には、外から無駄に目立ってしまう。
デザイン

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走行性能

-

【エンジン・トランスミッション】
1.2Lとは言え、十分なターボ加給がされているため130馬力・230Nの性能は1300kg少々のボディには十分過ぎる性能。
アクセルに足を沿えて僅かに踏み込むだけでグッと車体が力強く前に押し出る感覚が味わえる。
また、アイシンの6ATは流石のアイシンだけあって非常に扱いやすい。
アイシンのATを積むメーカーは国産車・輸入車問わず多いが、セッティングは各メーカーの要望で変えてあるため、一口に「アイシンの6AT」と言ってもメーカー毎に結構違う。
プジョー用に供給されているこのATはややスポーティな味付けになっており、燃費よりもダイレクト感を重視していると思われる。
走行中にアクセルから足を離すと適度にエンブレが効き、前方車両との距離調整にかなり有効。
「減速が足りないかな?」思ったら、手元のパドルシフトでシフトダウンをしてやればスムーズに速度を落とすことができる。

【ハンドリング】
ここにおいても非常にスポーティな味付けがされている。
φ340mmの極小ステアリングで、本革が巻かれ、赤色のステッチが施されている。
ハンドルの遊びはかなり少なめだが、直進安定性は驚く程高い。
私自身、987のポルシェケイマンSと前車ゴルフ6を所有していたが、直進安定性で定評のあるゴルフ6よりも確実に上。
ケイマンSと比較しても全く引けを取らないレベルで、大半の人が舌を巻くレベルだと断言して良い。
一度舵角を決めれば、ステアリングを小刻みに動かす必要は全く無く、綺麗にラインをトレースしていく。
新型308の発表当初は「ハンドルが軽い」というレビューを何度か見たが、欧州車は小まめにアップデートされている事もあり、GT Lineに関して言えばむしろ操舵感は重め。
あらゆる点においてスポーティな演出が重視されている印象であり、運転にプレジャーを求め、かつ実用性も必要な方にとっては非常に優れた設計がなされていると言える。
マイナス面をあえて言うなら、メーターをハンドルの上から見る関係で、ハンドル位置は必然的に最も低いポジションにする事になり、シート座面もやや起こし気味にする必要があり、だらしない姿勢で運転したい人には向かない車だと思う。
乗り心地

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【乗り心地等】
GT Lineは18インチホイールにミシュランのパイロットスポーツ3というスポーツカー顔負けのシューズを履いており、柔らかいか硬いかと言われれば、硬めであることは間違い無い(まだ走行300kmの新車であるため、完全に馴染んでいない事も当然あるが)。
但し、ガツンという突き上げは無く、強靭なシャシー性能と相まって、ボディが揺すられることは無い。
サスペンションは粘り気の強いプジョー独特のセッティングで、FF車とは思えないコーナーでの接地感は極上である。
猫足だとか猫足じゃないとか、サス形式がトーションビームだからダメとか、そういう単純な議論しかできない人は購入は控えた方が良いだろう。
安っぽい議論をする暇があるなら、実際に乗って確認した方が早いと思う。
私自身がドイツ車を所有していた人間であるから断言できるが、ドイツ車のサスセッティングとは明確に異なる事だけは間違いない。

静粛性についてもかなりレベルが高い。
加速時にエンジン音は聞こえるが、会話を妨げる様なものではなくジェントルに耳に届く。
スポーツカーの様な官能性のあるものでは無いが、ガサツさは皆無でスムーズな回転フィールを味わうことができる。
特筆すべきは、225という幅の広いスポーツタイヤを履いているにも関わらず、ロードノイズは非常に小さいこと。
実際にロードノイズを抑え込むためにかなり入念な対策が施されているという。
積載性

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【積載性能】
ラゲッジの容量に関しては、Cセグメントではダントツ1位の660Lを誇るだけあって非常に広い。
単に広いだけでなく、形が綺麗な長方形で、開口部も広いため使いやすい。
後部座席の座面を前に倒す事なく、ベビーカーを縦方向に積める。
また、ラゲッジ横にあるレバーを引けば、後部座席の座面が前に倒れ、完全フラットな状態にする事が可能。
布団を敷いて、家族三人で川の字に寝る事も可能だと思われる(やる事はないだろうが)。
燃費

-

【燃費】
通勤時の平均時速20キロ(渋滞有り)、片道距離16km、冬の条件で、車載燃費系は13km/L前後。
前車のゴルフ6(1.4L TSI)とほぼ同等と言える。
高速道路走行はまだ1度しか無いが、渋滞の無い状態で100km/hで50km走行した際には18km/Lを記録した。
プリウスとは到底比較できる数値ではないが、車幅1800mm超、全長4600mm弱の車体である事を考えれば、十分な燃費性能と言えるのではないだろうか。
価格

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故障経験
【故障経験】
まだ納車後間も無い事もあり、当然無し。
(いや、一昔前のフランス車であれば、納車後直ぐにメジャートラブルがあっても不思議ではなかったかもしれない。)

肝となるトランスミッションはアイシン製、電動パワステはジェイテクト製とトヨタの中核企業によるプロダクトであるため、耐久性において非常に安心感がある。
ゴルフ6では10,000kmも走っていない時からDSGによる低速時のジャダーがが発生していたため、ダブルクラッチの構造上、耐久性においてはトルコンATにはやはり敵わない。それがアイシンのものであれば尚更。
日本の都市部での交通事情においては、間違いなくトルコンATが適している。
ダブルクラッチは、日本のストップ&ゴーが多い交通環境は余りにも過酷で、磨耗が激しいのは明らか。

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