こういうモデルチェンジは安心できる(笑)
新型エクストレイルの正式発表は今日(8月22日)でしたが、ディーラーには先週末の時点で既に展示車がありました
2007.8.22
- 総評
- こういうモデルチェンジは安心できる(笑)
新型エクストレイルの正式発表は今日(8月22日)でしたが、ディーラーには先週末の時点で既に展示車がありました。私の職場が日産ブルーステージの正面なのですが、「えっ!?もう発売?」と思い、思わず立ち寄ってじっくり見てきました。
試乗ができるようになるのは正式発表の後ということで、内外装をじっくりチェックするのみとなりましたが、後日ぜひ試乗してみたいと思います。
ここ最近発売された新型車はインプレッサ、デミオ、イストなど旧型のイメージを激変させる車が多かったのですが、エクストレイルはキープコンセプトで登場したのでなんだか安心しました(笑)。あまり変わり映えしないとも言えますが、目先を変えるためだけのモデルチェンジをするよりもよほど好感が持てます。
実際に現物を見ると、旧型をベースにしつつも現代的な雰囲気を取り入れなかなかカッコよくなっていると感じました。
ボディサイズはかなり大きくなって上級以降した分、旧型にあった元気のよさやカジュアルさはやや薄れたように感じますが、反対に上質感・高級感が出てきましたね。
旧型のヤフーユーザーレビューを見ると、SUVカテゴリーで売上No.1だった車のわりには「質感が低い」「乗り心地が悪い」「壊れる」という意見が多かったのですが、新型はそういった点をどう改善しているのか期待したいところです。
- 満足している点
- ・前方・側方視界のよさ
ヘッドライト上に飛び出たマーカーと、エッジの立ったボンネットにより前方の見切りが非常に良く車体感覚がつかみ易いです。
また、低いウエストラインのおかげで側方の視界も良好です。
さらに、シートリフターの調整幅が非常に大きく、最も上に合わせると背筋を伸ばして直立し、車の直近の地面を見下ろせるドライビングポジションが得られます。これは市街地走行だけでなく不整地での走行も考慮されているのだなと感じます
・ディーゼルエンジンが設定されること
ここ最近の日本国内においてディーゼルを見直す動きを受けてか、来年からディーゼルが設定されるようです。欧州仕様のディーゼルはルノーとの共同開発とのことですが、日本国内仕様はさらに独自開発の触媒技術を採用するそうです。
日産はディーゼル車規制が強化される直前まではディーゼルエンジンを積極的に展開しており、セドリックなどに搭載されていたRD28型エンジンのように、静かでパワーのあるディーゼルエンジンを作る技術があります。ハイブリッド車開発で大きな遅れをとる日産ですが、これまでの技術の蓄積を活かして新世代ディーゼルエンジン開発では他社をリードしてもらいたいものです。
・内装の質感の向上
旧型の良く言えばカジュアル、悪く言えば安っぽい内装から進化し、価格相応の質感になりました。先代で安っぽいと言われたシートも、高級感があるとまでは言えませんが、ビニール丸出しな感じではありません。
・センターメーターから普通の位置になったこと
視線の移動が少ないという謳い文句で、トヨタのコンパクトカーを中心に流行し、旧型エクストレイルにも装備されていたセンターメーターですが、現行型は通常の位置となっています。
私個人的にはセンターメーターの車にはどうしてもなじめなかったのですが、新型がオーソドックスな配置になったことは歓迎です。
・マニュアルミッションの設定
20Xの4WDのみですが、マニュアルミッションが設定されています。燃費にはCVTよりもマニュアルミッションの方が依然として有利です。おそらく台数はあまり出ないでしょうが、ぜひラインナップを続けて欲しいと思います。
- 不満な点
- ・後部中央席が2点式シートベルト
後席中央に人を乗せる機会はそう多くはありませんが、それでも3点式シートベルトのような常識的な安全装備をオプション設定としてしまうところにメーカーの良識を疑います。使う人が少ないから2点式シートベルトにしてコストを削減しましたというのは、ユーザーをバカにしています。
使う人が少ないならどうしたら使ってもらえるか、後席であってもシートベルトをしないことがいかに危険であるかを広報しユーザーを啓蒙していくのがメーカーの務めではないのですか?
来年6月から後席でのシートベルト装着が義務化されますが、それを待たずとも早急に後部中央席の3点式シートベルトを設定していただきたい。
・セットオプションが多い
日産の車に共通した傾向ですが、新型エクストレイルでもメーカーオプションにセットオプションが多く、複雑かつオプションを装着した場合割高感があります。
基本的なグレード構成は廉価版のSと豪華版のXの二つですが、無理に少数グレードのラインナップにしなくとも、装備の違いで4~5グレード程度にした方が選びやすいのではないでしょうか。
それから、カーテンエアバッグ、後席中央3点式ベルト、サイドブラインドモニター等安全性に関するものならいっそのこと全車標準装備にすればよいと思います。
あと、車そのものの欠点ではないのですが、日産はなぜ同一カテゴリーの車を短期間に集中して発売するのでしょうか。5月にSUVのデュアリスを発売して、3ヶ月ほどで今回のエクストレイルの発売ですが、共食いにならないのでしょうか。
コンパクトカーカテゴリーでも、マーチが出て半年後にキューブ発売、ティーダが出て4ヵ月後にノート発売ということがありました。ディーラーのチャンネル数も車種数も減っているのですから、新車発売効果が続く時期を考慮して戦略的に新型車を投入してはいかがでしょうか。
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