日産 シルビア 「純血日産の最後の車 Ｓ１５が発表された年に新車でスペックＲの６ＭＴを購入してから、まる８年間乗り続けています。 仕事柄色々な車に接する機会が多かったの」のユーザーレビュー

純血日産の最後の車 Ｓ１５が発表された年に新車でスペックＲの６ＭＴを購入してから、まる８年間乗り続けています。 仕事柄色々な車に接する機会が多かったの

2007.12.28

総評

純血日産の最後の車
Ｓ１５が発表された年に新車でスペックＲの６ＭＴを購入してから、まる８年間乗り続けています。
仕事柄色々な車に接する機会が多かったのですが、そのスタイルを見て一目惚れしました。
安全性という免罪符の元、ぶくぶく太った３ナンバー車が多くある中で、あえて５ナンバー枠で収めたのも好感が持てました。
８年経った今でも、時々見とれてしまうほど奇跡的に美しいデザインだと思います。
エンジンパワーも必要充分で、高速の追い越しもアクセル一踏みで終了します。
ただ、メカニズム自体は購入した当時から「一昔前のクルマ」と言う感じで、基本的には大ブレイクした先々代のＳ１３型のリニューアル版といった感じでした。
基本設計の古さはどうしても隠し切れず、室内に容易に入ってくるがさつなエンジン音、しっかりした、というよりごつごつした乗り心地、当時の日産のお家事情が垣間見えるチープな内装など、マイナス面は色々あります。
しかし、この車のコンセプトは解りやすく、「格好良いスタイル」「５ナンバーサイズのＦＲクーペ」「操る楽しさ」であって、それが解らずに安寧な乗り心地と快適性をこの車に求めてしまった人には、上述のマイナス面はそのままこの車の評価になってしまうと思います。スタイルだけでこの車を買ってしまった人は後悔するかも？
昨今のユーザーに媚びた車作りとは一線を画したこのコンセプトが理解できる人にだけ勧めたい車です。
だからといってＳ２０００やＧＴ－Ｒ、ＲＸ－７ほどの尖がったマニア向けの車では無いので、肩肘張らずにスポーツカーの雰囲気が味わえ、ちょっと頑張れば１クラス上の車にも付いていける実力を持った車だと思います。
また、スタイルだけでなくＦＲ特有の素直なハンドリング、手の内で収まるぎりぎりのパワーは、トータルで見れば非常にバランスが良く、腕に覚えのある人はもとより、車の運転が上手になりたい人には、うってつけなのではないでしょうか。無茶をしてしまっても最後までコントロールを受け付ける懐の深さは、ハイテクに頼った、速さだけの車とは違う感動があります。
ルノーの傘下に入る直前の、純血日産最後のあだ花として充分な価値はあると思います。
いじるのも良し、そのまま乗るのも良し、自己満足させてくれる数少ない車の１つです。
私も個人的には満足しています。
総評で☆が一個足りないのは、万人向けの車じゃ無いため。

満足している点

・なんといってもスマートなスタイル。ツボにはまりました。
・メーターの真ん中にあるタコメーターと純正でＡピラーに付いてるブースト計。雰囲気ばっちりです。
・圧倒的とまでは行かないけれど気持ち良いくらいのエンジンパワー。４０００～６５００ｒｐｍのフィーリングは最高の気分にさせてくれます。そのくせ低速も粘るので、２速発進をしていきなり４速に放り込むようないい加減な運転をしても、ちゃんとついてきてくれます。
・ＦＲ独特のハンドリング。８割くらいのスピードでワインディングを走ると軽快で、気持ち良さが体感できます。腕に覚えのある人は姿勢変化も意のままです。
・ターボ車のわりに、意外と伸びる燃費。渋滞の街中を這いずり回って７～８ｋｍ／ｌ、高速では１２０～１４０ｋｍ／ｈくらいのスピードが一番燃費が良さそうで、１２ｋｍ／ｌくらい走ります。燃費運転を受け付けてくれるエンジンです。

不満な点

・ノイズと言っても良いようなエンジン音。もうちょっと気持ち良い音を演出出来なかったものか。アイドリングでも微振動がありますね。
・後部座席の居住性。後部座席はエマージェンシー用と割り切った方が良いと思います。実質２シーターとして考えましょう。美しいスタイルの弊害です。
・ちゃちな内装。コストダウンの余波が…。Ｓ１４型の方が確実に内装の作りは良いと思います。そしてデザインはちょっと子供向けっぽく、狙いすぎ感があるように思えます。まあ個人好みなので一概に悪いとは言えませんが。
・突き上げがある乗り心地。低速走行では苦情がくるかもしれません。後部座席の乗り心地は更に酷くなります。
・あちこちから来る低級音。カタカタ、ビリビリと言ったビビリ音が消えません。経年劣化によるものでしょうが、非常にわずらわしく思います。
・むやみに勝負を挑まれる。普通に乗ってる人もいるんです。無視無視。
・オタクに間違えられる。まあ否定はしません。でも車好き＝オタクなのかな？
・車に求める物の中に「快適性」「静寂性」「居住性」「積載能力」「彼女を車に乗せる、またはナンパ使用（笑）」がある人には全くお勧めしません。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験