カーオーディオについてです。 先日、オートバックスにてy34のグロリアにTS-WX910Aを付けました。 純正マルチの為、ハイローコンバーターをかませて取付していただきましたが 思った以上に音が出ません。

Question

純正マルチ+ハイローコンバーター
RCA出力
こちらの接続方法によって音は変わるものですか？社外デッキにて試したところ
格段に音が違いました。改善できれば改善したいところですが
純正マルチからの出力では限界があるのでしょうか。
もし社外デッキから出力を取った方が本来の音が出るのであれば購入も検討しております。

Answer 1

回答失礼致します。

まず第一に「入出力ラインレベルの調整」に関しての知識が無いと、いくら機器を変えたところでTS-WX910Aを扱いきることはできません。
また、ヘッドユニットのアンプでウーファー以外のスピーカーを駆動させるのであれば、各スピーカーの音圧レベルの調整幅の余裕が少なくなるのでハッキリ申して相応の知識が無いとTS-WX910Aを鳴らしきることができません。

分かり易く言うと、例えばヘッドユニットのアンプに接続しているスピーカーが貴方の感覚で丁度良くなったとき、TS-WX910Aに入力されるプリラインレベルは低くなり過ぎるということです。
つまりどんなに入力段の感度を上げても、元々のレベルが低いためTS-WX910Aのアンプは100%の出力ができないということです。

それからTS-WX910Aは「ハイインプット方式」に対応しているため、そもそも別売のコンバータは必要ありません。
しかも「ハイインプット方式に対応している」ということは、言わば「メーカー純正のコンバータが導入されている」ということになるので下手に巷の機器を使用するよりは断然良い結果が得られます。

おそらく「ローインプット(プリライン)の方が音が良い」などという巷の噂を鵜呑みにされてしまったのだと思われますが、それはあくまで始まりから最後までプリラインだった場合にのみ言えることで、途中で一度スピーカーラインになった信号を再度プリラインに戻す以上はどんな場合もすでに劣化はしています。

もし純正ヘッドユニットの使用で対策をするのであれば以下に挙げる内容となります。

・内蔵アンプでTS-WX910A以外のスピーカーを鳴らす場合

まずフロントかリアのどちらかのスピーカーは諦めて、スピーカーの接続されていない方のラインをTS-WX910Aの「SP INPUT」に接続してください。
次にTS-WX910AのゲインをMINから数えて20%の位置程度に留めてください。
そしてヘッドユニットのF/R FADER調整をスピーカーの接続されていない方に傾け、マスターボリュームを徐々に上げてTS-WX910Aの音圧を満足できるレベルにしてください。
※もしこのときヘッドユニットのマスターボリュームが最大になっても満足できるレベルにならなかったら、TS-WX910Aのゲインを徐々に上げてください
最後にF/R FADER調整を徐々にセンターに近づけて、内蔵アンプで駆動するスピーカーのレベルを合わしてください。

・フロント/リア全てを鳴らしたい場合

まず外部アンプが必須です。(音圧レベルを調整するため)
理想のアンプとしては、以下に紹介するような「ハイインプットもしくはハイボルテージ対応・プリアウト機能付き」のアンプです。
GM-D7400
http://pioneer.jp/carrozzeria/products/gm-d7400_d7100/

接続経路としては、まずヘッドユニットのフロント/リアのスピーカーラインをGM-D7400の「INPUT CH A/B」にそれぞれ接続します。
次にGM-D7400のプリアウトをTS-WX910Aの「RCA INPUT」に接続します。
そしてGM-D7400の出力にそれぞれ見合ったフロント/リアのスピーカーを接続します。

各音圧の調整に関しては、まずGM-D7400・TS-WX910A共にゲインを最小まで絞ります。
次にヘッドユニットのF/R FADER調整をセンターにし、マスターボリュームを最大より3つ程手前の位置にします。
そしてTS-WX910Aのゲインを徐々に上げて満足できる音圧にします。
最後にGM-D7400の各ゲインを上げて、フロント/リアのスピーカーの音圧を調整します。

以上が純正ヘッドユニットを使用しての対応策です。
※GM-D7400のように条件の整ったアンプが入手できない場合は、まだまだいろんな対応策があるのでその都度聞いていただければお答えします

ちなみに34グロは確か純正ヘッドユニットと車両のいろんな機能の操作が一体式だった記憶があるのですが、こういった場合社外オーディオの取り付けとなると、系統を全く別にするか相応の知識が必要となります。

そして何より全てのことに対して言えることですが、必要な知識を身に付けないと業者に騙されたり無駄に製品を購入して金をドブに捨てる羽目になるのでご注意ください。