大人の事情で仕上げた新型
E50後期→E51中期型を乗り継いでいます。当然、発表されたばかり新型も気になりますので、ディラーの担当セールスとドライブし
2010.8.10
- 総評
- 大人の事情で仕上げた新型
E50後期→E51中期型を乗り継いでいます。当然、発表されたばかり新型も気になりますので、ディラーの担当セールスとドライブして来ました。
まず、新型はエルグランドの正常進化ではありません。日産の大人の事情により、北米仕様の新型クエストにエルグランドテイストのフロントマスクとリアコンビランプを付けた車です。
セールストークでFFは進化!と強調してますが、日産のRV車縮小路線によって、タフでゴツイ「テラノ型プラットホーム」が使用できなくなり、FF乗用車系の「D型プラットフォーム」しか使えなかっただけです。
また、新型のフォルムが従来から大きく変わったのは、アルファードに負けを認めて直球勝負を避けたのではなく、新型の北米クエストが評判の良いプレサージュ似のフォルムを継承した為。つまり、フーガやスカイラインと同じで、アメリカ人に好まれるフォルムにしただけ。
2.5の直4化も、エンジンコストと燃費問題がクリアできなかった為でしかありません。もっとも、直4のアルファードが売れているので、エルグランドの2.5も直4で良いのでは?という安易な妥協も見え隠れします。
乗ってみると、ドシッ!とした安定感は感じました。右左折ともフニャッとした感じは無く、コーナーや車線変更で起こるロールも抑えられていました。サスペンション構造は継承しているのですが、リアのサスペンションにお金が掛かっている!という感じがします。
信号待ちでヴェルファイアと並んだのですが、ヴェルのドライバーが見下ろしているのが気になりました。LLクラスのミニバンを購入する人には重要なことかもしれません。また、ショールームで見ると立派なのですが、公道で見るとコンパクトに見えてしまいます(特にリア)。
このサイズの車というのは、ブランド+所有する喜びが大事だと思います。現段階での新型の評価は「キング・オブ・ミニバン」に値しないと思う。とりあえずは来月に控えているE51の車検を受け、1年ほど経過した時に新型の輝きが見えたら購入することを考えます。
- 満足している点
- 馬力がアップされ気持ちの良い走りの3.5エンジン。
横滑り防止装置・カーテンエアバック等の安全装備が標準化した。
低重心になったことで高速安定性がアップした。また、コーナーでのロールも抑えられている。
新型は運転時のストレスが解消されているので、東京~大阪(高速道路)をノンストップで走れそう。
CVTの性能が良く、2.5と3.5共にアルファード並の実用燃費水準になった。
簡単に床下に格納できるサードシート。ただ、電動格納のスピードが速すぎw
アルファードよりも立派なインパネ。フーガで培ったセンスが生きています。ただ、若干オリジナリティが薄い?
どこから見ても新型エルグランドと分かる独特なデザイン。
- 不満な点
- 何といっても、運転している時の見下ろし感が無くなったこと。独特の優越感?は味わえません。
室内寸法は旧型以上と謳っているが、乗った感じは明らかに狭い。おそらく数字上のマジックで、特に頭上と足元はあまり余裕が無い。室内スペースはアルファードの方が上。5ナンバーのステップワゴンにも負けています。
直4になり、馬力の落ちた2.5エンジン。パワー不足をあまり感じないのはCVTで誤魔化しているだけ。
売りのはずのトリプルオットマンは女性と子供限定。大人の男性は正しく座れない。
サードシートの乗り心地が悪い。軽量化の為にウレタンを薄くしたのが原因?
FF化=軽量化!にはなっていない。計量化の恩恵を受けているのは、V6から直4になった2.5のみ。3.5の場合、同グレードと比べると10~20㎏程度しか軽くなっていない。4WDのフル装備グレードでは逆に10㎏重くなっている。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験