日産 エルグランド 「★ライバルはヴェル/アルではない 打倒ヴェルファイアの掛け声のもと、新型エルグラが登場した。写真で見るより実物は厳ついがそれなりにカッコ良く、ダーク系」のユーザーレビュー

★ライバルはヴェル/アルではない 打倒ヴェルファイアの掛け声のもと、新型エルグラが登場した。写真で見るより実物は厳ついがそれなりにカッコ良く、ダーク系

2010.9.2

総評

★ライバルはヴェル/アルではない
打倒ヴェルファイアの掛け声のもと、新型エルグラが登場した。写真で見るより実物は厳ついがそれなりにカッコ良く、ダーク系でなくとも、ホワイト系でも貫禄がある。車高を10センチも低くし、フロントノーズを長く取り、ヴェル/アルよりもスポーティ感、スタイリッシュ感をアピール。内装もフーガに共通した日産独自の高級感を醸し出しており、アルファードより上等だ！ただ、明らかにヴェル/アルのような万人向けではない。というか、この車のライバルはヴェル/アルでは無いのだ。確かに大型ミニバンだがコンセプトがまるで違う！　比較するだけ野暮である。

満足している点

■加速は鈍いが、ジヤトコ製CVTの出来はすこぶる良く、エンジンもとても静かだ
■柔らかすぎないしなやかなサスペンションはデュアリスに似た上品なもの
■気持ちのいいブレーキング。大型車でありながらキュッとスムーズに止まる
■メータ周りも無駄に大きいヴェル/アルよりも視覚的に優れている
■ロールはヴェル/アルと同じくらいよく押さえられている。
■やっと２列目の窓が開放できるようになった

不満な点

■日産らしからぬ無駄に重いハンドリング。高級感を出すために重くしたとのことだが、大してこだわりのないヴェル/アルのほうが上質だ（トヨタ車は全般的にハンドリングにこだわりがない）。ヴェル/アルは少々重いながらもしなやかに回せるが、この車は重いだけだ。セレナのほうが上質なくらいだ。これだけでも買う気が失せる。
■シートが低い。ミニバンではなく、完全に乗用車感覚。好き嫌いが大きく分かれるところ
■フロントノーズが長く、車高が低いせいで室内が狭く、さらに荷室が驚くほど狭い
■正直なところ、それほど短所も少ない車だが、ミニバンとして何を目指しているのかが分からない。「真面目に作った＝売れる」が成り立たないお手本のようなクルマになることだろう
【まとめ】
ヴェル/アルのような箱物ではなく、スポーティ感を狙ったのはよく分かるが、なぜ今さらこのような車を作る必要があったのかが大きな疑問だ。ライバルはヴェル/アルではなく、エリシオンや一回り小さいがフォレスターや３代目ステップワゴンだ。低重心で、乗用車感覚でミニバンとしてはスポーティな走り、そして車の出来もすこぶる良かったがあまり売れなかったクルマたちだ。
今、ティアナやフーガに乗っている人のミニバン乗り換え用としか思えない。

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験