日産 エルグランド 「中途半端なクルマです。 新しい上級ミニバンというカテゴリを具現化した初代エルグランドから十数年が経ち、エルグランドはさらに先を行こうとしているようです」のユーザーレビュー

中途半端なクルマです。 新しい上級ミニバンというカテゴリを具現化した初代エルグランドから十数年が経ち、エルグランドはさらに先を行こうとしているようです

2010.9.20

総評

中途半端なクルマです。
新しい上級ミニバンというカテゴリを具現化した初代エルグランドから十数年が経ち、エルグランドはさらに先を行こうとしているようです。
まずこのクルマにはいちばん重要な居住性ですが、先代までのコンセプトを引き継ぐなら大人６人が快適に移動できる空間を備えているはずが、どうにも４人までしかくつろげそうも無い空間しか確保できていません。約１０cm下げた車高も影響してか、サードシートは補助席と化しました。　
しかも、このサードシートは収まりも悪くて、倒して荷物室を広げると傾斜がついてフラットにならず、収まりがどうにも中途半端です。　
次に走行性能ですが、たしかに先代に比べて明らかに向上しています。
しかしながら、カタログなどから受ける走りのイメージとこの車種なら当然のソフトな足回りは整合性がとれておらず、実際にこのクルマを走らせると走りが楽しいといった感覚には乏しいです。
少し元気に走ろうとすると、柔らかすぎて腰の弱いサスは頼りなくて運転が楽しくありません。
ルノー車の柔らかくても腰のある足のよさで走りが楽しいという存在が身近なのに、ノウハウを吸収できずに、いままで酷過ぎた走りが、単にまともに走れるようになったにすぎません。
結論
このクルマは大人４人に快適な空間を用意することを目指したようです。
しかし、いまのままでは既存ユーザの６人乗りがほしいという顔色が気になって仕方が無いというように見えます。
今までの顧客は切り捨てて、まったく新しい４人の大人が寛げる新しいセダンを提案したとき、
どうにも中途半端な現状から開放され新しい可能性が見えてくると感じます。
しかし過去の顧客とも迎合しようという姿勢が見え隠れする現状ではきわめて中途半端なクルマであるとしかいえません。

満足している点

・新しい４人乗りセダンの可能性を見せてくれたこと。
・アルファードに比べて高い内装の質感。
・先代より格段に進化した走行性能。

不満な点

・中途半端なサードシート
・６人乗りとしては明らかに足りない室内空間
・割高なオプション装備
・サードシートを使うと軽並みのカーゴスペース
・サードシートを倒してもフラットにならないカーゴスペース
・走りの良さを語るレベルにはない足回り
・既存ユーザには受けなくていいという割り切りが出来ていないコンセプト

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験