速いことが満足感に繋がる車
日本最速の部類に入るランエボ。とりあえず速く、オタク向きの車ということは多くの方が知っているのではないでしょうか。
現行の
2008.4.15
- 総評
- 速いことが満足感に繋がる車
日本最速の部類に入るランエボ。とりあえず速く、オタク向きの車ということは多くの方が知っているのではないでしょうか。
現行のⅩはⅨまでのスポーツ路線から若干メジャーなスポーツセダンへと歩み寄った印象でした。
しかし、相変わらずランエボはランエボでした。
圧倒的な加速とスピードで即座に運転手を別世界へと連れて行ってくれます。その加速は尋常なものではなく、運転に慣れていない人など怖い思いをするかもしれません。でも、そこはさすがに現代の車。ありとあらゆる電子機器が車を制御して最悪の事態を回避しようとします。
この車の限界を試したわけではないので分かりませんが、その値は極めて高いのではないでしょうか。
では、このスポーツセダンを街で乗った場合どうなるのでしょうか?
43.0kg・mを誇る自慢のトルクはその性能を発揮できず、普通の軽自動車と足並みを揃えて走る様。
ゴー、ストップが多い市内では全ての車が同じように走り同じように止まります。はっきりいって「無駄」の一言です。街で乗るならばクラウンでも乗っていたほうが余程楽でしょう。
私は日本の交通下では、このエンジンパワーが不要だと思っているので、自分がランエボを買うことは無いと思います。それに私程度の腕前ではこの車の性能を十分に発揮できないからもったいないのです。私ならばもう少しパワーを押さえてでも快適装備の付いた一般向けの車を買うでしょう。
しかし、そういった快適装備を外してでもこのパワーと走るために備え付けられた数々の電子デバイスを欲する人がいるのです。そういった方の多くもこの車のポテンシャルを100%引き出せている方はほぼいないと思います。それでも、この車を欲する理由はこの加速とスピードに得られる満足感があるからだと思います。
普段は馬力が1/4程度しかない軽自動車と同じように走ることしかできません。それが日本の交通事情です。それを「無駄」といってしまえばその通りです。しかしこの車には他車より、より優れた何かをもっていることは事実です。それかたとえ無駄であっても、それを分かっていて乗る車なのです。何故ならば車は「走る」ものです。その「走り」に金をかける事が車の本質だと私は思っているからです。
他人と違う車を所持している。それこそがランエボの最大の魅力ではないでしょうか。
- 満足している点
- 先代より実用性が高くなった。その割りにスポーツ性能も犠牲になっていない点は上手いモデルチェンジだったと思う。
運転している感覚を物凄く意識させられる。今まではターボの力を利して加速し、でっかいブレーキで強引に止まる、といった走り方をしていたがⅩは官能性を上手く醸し出している。走りが上品になった感じです。
ボディ剛性が高くなった。
室内が広くなり格段に実用性が増した。このサイズのセダンからすると広いわけではないが、ファミリーカーとしても実用に耐えうる広さだろう。
SSTはとても良い、というか面白い。賛否両論あると思いますが、こういった目に見えて分かる技術を投入したことは嬉しいですね。とくに環境問題がウルサイ今日、こういった走りのためにある技術というのは久方ぶりの気がします。
低速域でもトルクが出るようになった。これも実用を考慮してのことかな?
- 不満な点
- 相変わらず内装が安っぽい。ベースのフォルティスとの価格差を考えてももう少し何とかならなかったのか。走る車なので快適装備がオプションになるのは良いとしても、質感ぐらいは価格相応にしてほしい。
オタクカーらしく維持費が高い。
サイドブレーキの位置が悪い。もっと運転席側に寄せて欲しい。
先代より100kg以上重くなり、挙動が鈍くなった感は否めない。加えて幅が1800mmを超え取り回しも悪くなった。運転がつまらなくなったらこの車の意味がなくなると思うのですが。
なんでこの車が5MTなのか。MTに力を入れないと言っても6MTくらい載せて欲しい。何か三菱のお家事情があるんですかね
Aピラーが太くて運転の邪魔になる。
ウエストラインが高いこととウエッジシェイプのデザインが災いしてか左後方の視界がかなり悪い。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験