オートマティックスポーツの先駆者
発売前より、将来AT車でサーキットを走らすとMTよりも速く走れる時代が来ると予想していました。実際に今では、構造はト
2009.4.29
- 総評
- オートマティックスポーツの先駆者
発売前より、将来AT車でサーキットを走らすとMTよりも速く走れる時代が来ると予想していました。実際に今では、構造はトルコンからダブルクラッチやCVTへと変わってきましたが、燃費走行でもサーキット走行でもオートマティックの機械任せのほうが人手マニュアルよりも優れている時代になりました。この車はトルコンなので、そこまで優れている車ではありませんが、気分は今でも十分楽しめる車かな?と思います。
新エボのエンジンやSSTと比べると、滑らかさやダイレクト観で劣りますが、ボディサイズは、この車が2Lターボとしてはベストサイズだと感じています(エボXは2Lの必然性?)。今までも何台か車に乗りましたが、結論はサーキットで攻めることができる車であることが所有して喜びを感じる車の条件だと気がつきました。現在のところ、このクラスで国産車には、ライバルはいないのではないでしょうか。ワンシリーズだけしか販売してくれなかったのはもったいない気もしますし貴重な感じもします(ワゴンは出ましたが)。
三菱自動車は、いろいろとありましたが、このような電子制御満載の車はこのメーカーしか作ることができません。それから、メーカーが毎年シリーズとして真剣に作り上げているので、各エボそれぞれに良さや価値が感じられる車だと思います。現にこの車はエボなのにATは邪道だといわれながら某カー雑誌が企画する筑波タイムトライアルではノーマルで1分8秒台のタイムを出していました。まさにエボリューション!!
- 満足している点
- ①エンジンパワー:ATですが加速は結構すばらしいです。特に、中回転域からは滑らかに回ってくれます。しかも、この手の車としてはエンジン音は好みではないですが上品?に感じます。
②AYC&ACD&スポーツABS:特には、サーキット走行などしない限りは、恩恵を感じることは無いと思いますが、この装備が車の所有欲を満たしてくれる感じがします。一般走行では、高速走行時車線変更するとAYCの介入を感じますし、雨の高速走行ではACDスイッチの切り替えで安定感は実感できます。それから、通常の車は、リアのブレーキはそれ程強く利かせないようにセッティングされていると思いますが、この車はリアブレーキも熱くさせるくらい制御させて利かせています。
③スポーツシフト5AT:当時としては最先端だったと思います。スポーツモードは加速を必要とする場合、各ギアでエンジン回転数を高回転まで引っ張ることができ、また街乗りでもギアの変速時エンジン回転をふかし回転数を合わせるといったMTのような乗り方で楽しむことができます。シフトアップは少しタイムラグを感じ、シフトチェンジ後ワンテンポ置いてアクセルを緩め、シフトダウン時はアクセルを踏むのとほぼ同時にシフトチェンジするとちょうどいい感じです。
④高速安定性とハンドリング:エンジンパワーに見合わせて足回りやボディが強化されているので高速安定性はすばらしいと思います。それから、ほどよいクイックステアとサスペンションのおかげでコーナリングもすばらしいです。これは、電子制御のおかげだけではなく、サス自体のスポーティー車としての味付けも絶妙なのだと感じます。
⑤シリーズ純正でブランド品を選べる:ブレンボ(標準)、ビルシュタイン(エボⅨより)、OZホイール(エボⅥより)
⑥スタイル:やはり所有欲を高めてくれる要素としてはとても大事だと思います。ATでスポーティースタイルの車としては現在でも自分なりに大変気に入っています。リアスポも選べたのですが、私の標準仕様のスポイラーがこの車に一番あっていると思います。エンジン下のディフューザーも◎、それからパーツ類も社外純正共にそろえやすく、私は程度の良い中古品を探しエボⅥのozホイールとエボⅨのビルをゲットして履かせています。エボⅨのビルに変更したことでGT-Aノーマルショックよりもほどよく車高が下がり少しマイルドな感じになったので車の性格上交換は正解
- 不満な点
- ①車が重い:小さい車なのに重量約1.5tもあるために、ゼロ発進は苦手。アクセルを踏めばそれなりに速いですが、燃費の無駄と思い私は踏めません。街乗りでの時速60km以下ではこの車のポテンシャルはまったく発揮されません。街中ではFitやVitzのほうがよい。また、2~3年に一度は4輪アライメントを取ることが必要だと思います。
②燃費が悪い:不満があるのはATに対して!特にDモードで走行する場合トルコンを滑らせてエンジン3千回転付近を使わせようとする。エンジン3千回転以下でもう少しダイレクト観があると燃費がもう少し良かったかな?
③標準のシート:シートは高さホールド性共に伝統の4G63ハイテク電子制御搭載車のものとは思えません。我慢できなかったので、レカロSRー6に変えました。ただ、標準レールではシートが低すぎたのでスペーサを2cm入れた好みの高さにしてあります。
④センスの無いハンドル:当時のエボはモモステが標準だったのにこの車は三菱オリジナル。現エボⅩのハンドルは三菱オリジナルでもかっこよく肌触りも良いのに...それから、もう少しがんばってパドルシフトをつけてほしかった。たぶんポルシェのティプトロを意識したと思いますが、現在主流のパドルの操作性には嫉妬します。
⑤高性能がゆえに故障が心配:AYC&ACD&スポーツABSが故障すると修理費が大変、メンテナンスとしてAYC&ACD&エンジン&トランスファーギアのオイル交換、高額なブレーキパッドやエンジンの日頃の調子など意識をしていないといけない。この手の車はノーマルでもチューンナップ仕様なのでそれなりに覚悟が必要、大事に乗れば結構丈夫だがメンテナンスを怠るとガタつくのも早い!
◇これから良い車も沢山出てくると思いますが、私は結構マニアックな車が好きなのでそれほど簡単に求めている車が出てくることはないと思います。実際に買ってもいいかな?と思った、エボⅩやインプSTI-ALine等試乗しましたが、荒さというかダイレクトな乗り心地は、新しい車ほど感じることができなくなりました。現在、理想とする車はシビックtypeRにダブルクラッチを搭載した車かな?と、いった感じなのですが古い車を大事に乗り続けるのもカッコいいかな?いまのところは、できる限り大事に乗っていきたいと思います。
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