三菱 デリカD:2 「つまらないけど案外「使える」クルマ」のユーザーレビュー

TAN TANさん

三菱 デリカD:2

グレード:-

乗車形式:レンタカー

評価

3

走行性能
3
乗り心地
3
燃費
4
デザイン
1
積載性
4
価格
-

つまらないけど案外「使える」クルマ

2022.1.28

総評
 実用性の高さという点では、これほど便利でいろいろな用途に使えるクルマはないと思います。

 運転席からの視界が良くてコンパクトなボディは気を遣うことなく運転できます。運転に不慣れな人でも、安心してハンドルを握ることのできるとっつきやすさはピカイチなのではないでしょうか。
 ボディはコンパクトでありながらも、室内スペースは広く、大人4人が余裕を持って乗ることができます。後席も足元が広くて、また高さがあるので頭上空間もかなり余裕があり解放感に溢れています。
 エンジンパワーは必要にして十分というところ。決して余裕綽々というわけではありませんが、流れに乗って普通に走る分には特に動力性能に不満はないと思います。
 当たりの柔らかい乗り心地も、うるさいことを言わなければまずまず快適。
 さらにCVTとマイルドハイブリッドのおかげで燃費も悪くないので、経済性も良好です。

 というように、突出して魅力的な部分があるわけではありませんが、逆に不満に思う部分も少ないので、トータルとして考えると意外に高得点を叩き出しているというクルマです。
満足している点
 一番は「不満な点が少ない」というところでしょうか。

 他には、「視界の良さ」「車内スペースの広さ」などは長所として挙げられると思います。
不満な点
 電動パワステの設定が、異様に戻り方向の力が強いのが気になります。このため、カーブでステアリングを切ったまま保持しようとしても、かなり強い力でセンターに戻ろうとするので、これをしっかりと抑えていなければなりません。カーブが連続するような場所では、これが地味に効いて疲れを助長するように感じました。
デザイン

1

 デリカD:2はスズキソリオのOEMということで、中身はソリオと全く同じです。外観もぱっと見た感じでは、エンブレムが変わっているぐらいしか違いがないようです。
 個人的な好みとしては、この一世代前のデリカD:2(ソリオ)のエクステリアは、ずんぐりむっくりしていてちょっと垢抜けないなという印象がぬぐえません。現行型は少し全長が伸びて全体のバランスが良くなり、またフロントグリルまわりもシャープなデザインとなって、なかなか恰好良くなっています。
走行性能

3

 動力性能は必要にして十分といったところ。少し流れをリードしたいなというような場面では、アクセルを深めに踏み込む必要があります。その際、エンジン回転は3000回転を超えてしまうので騒音も出てきますが、NA1.2リットルという排気量を考えればこんなものかなという気もします。エンジンは平凡ですが、ボディはスズキ車らしく(?)軽量で、1トンを切っています。こうしたところが動力性能に大きな不満を抱かせない理由かもしれません。

 ハンドリングでは、セルフセンタリングの強すぎる電動パワステは問題アリだと思います。交差点を曲がるような場面でも、ハンドルが戻らないようにしっかりと抑えている必要があり、これが案外疲れます。もう少し戻り方向の力は弱くても良いのではないでしょうか。
 ちなみに、昔のワゴンRなどでは、ハンドルから手を離しても直進方向に戻らないという全く逆の現象がありました。交差点で曲がり切ったあとに、ステアリングをしっかりと自分で切り戻さなければならず、それはそれで疲れるなと感じていました。
乗り心地

3

 路面からの当たりは柔らかめで、近場の買い物などで街中をちょこちょこ走るような使い方での乗り心地は悪くないと思います。一方で、高速道路などでは明らかにサスの容量が不足しているような印象で、大き目のうねりや凹凸では車体が揺さぶられ、時に進路を乱すような挙動を示すことがあります。また、フロアからのノイズが大きくて、下回りから来るゴーッという音はかなり気になります。
 もう少しドシッとした高速時の安定性と、遮音性を高めてくれれば、遠乗りもこなせそうなだけに、ちょっと残念な部分です。
積載性

4

 積載性については、かなり優秀です。
 リアシートの格納はレバーを引いてシートバックを倒すだけのワンアクションですが、この時、シートバックだけでなく同時に座面も下に沈み込むように移動するので、より大きな荷室容量を確保することができます。シートバックを倒した後の荷室は、ほぼ水平のフラット面となります。小柄な人であれば、ここにマットを引いて車中泊することも十分可能です。身長177センチの自分でも、斜めになって少し足を曲げれば、なんとか寝られそうでした。
 また、車中泊する場合はラゲッジスペースに直接寝転ぶ方法のほかに、シートを倒して寝るという方法もあります。
 デリカD:2(ソリオ)はフロントシートを目いっぱい前に出して、シートバックを倒すと、フラットにすることができます。フラットといっても、実際には凹凸ができるのですが、じつはこの凹凸が車中泊をする場合の絶妙な塩梅となります。リアシートに腰をおろすとそこが少し沈み込んでいるのでお尻の位置が安定します。そこで足を前に伸ばすと、フロントのシートバックとリアシート座面の継ぎ目あたりを頂点にして山型に盛り上がっているのですが、この継ぎ目にちょうどひざ裏がくるので、山に沿って足が自然な形で曲がるので快適。リアのシートバックは完全にフラットにならず少し傾斜が残るのですが、逆にそれが上半身をうまく支えてくれるので、非常に楽な姿勢で横になることができます。ちょうど、長距離バスなどに採用されている「ゼログラビティシート」のようなポジションを取ることができるのです。これは快適!!
燃費

4

 今回のデリカD:2は、追突修理期間中の休車保障として出してもらったクルマですが、253.2キロ走行して、返却時の燃料はちょうど20リットル入りましたので、期間中の燃費は12.66km/lとなります。燃費計では15km/l以上の数字が表示されていたので、ひょっとすると借りた時に少し燃料が減っていた可能性はあるかもしれません。
価格

-

レンタカーのため不明
故障経験
レンタカーのため特になし

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