2024年11月
■2024年11月
メルセデス・ベンツ日本は、メルセデスAMG社のスポーツモデル「メルセデスAMG GT クーペ」に、既存の「GT63 4マチック+クーペ」よりも手頃な「GT 43クーペ」を追加設定して、2024年11月28日に発売した。
今回の追加モデルは、エンジンをAMG GT初の2.0リッター直列4気筒ガソリンターボとしたほか、装備内容に変更を加えている。
パワートレーンは、最高出力310kW(421PS)/最大トルク500Nmを発生する2.0リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンをAMG GTとしては初搭載。ターボチャージャーは電動としたうえで、湿式多板クラッチを採用した「AMGスピードシフトMCT」と呼ばれる9ATを組み合わせる。駆動方式はFR。
足回りには、アルミ製のショックアブソーバーと軽量コイルスプリングで搭載されるAMGサスペンションをはじめ、フロントおよびリアの軽量スタビライザーなどを採用。また、「AMG RIDE CONTROLサスペンション」や「AMG ダイナミックエンジンマウント」「AMGダイナミックプラスパッケージ」「AMGイエローブレーキキャリパー」 「電子制御AMGリミテッドスリップデフ」 「リアアクスルステアリング」 「リアウイングスポイラー」を揃えたAMGドライビングパッケージが有償オプションとなる。
エクステリアは、ボディ幅をGT63 4マチック+クーペよりも55mm狭い1930mmとしたほか、前のトレッドを同車よりも20mm狭めた1660mm、後ろのトレッドは同車よりも45mm狭めた1640mmとしている。車両全幅にわたる大型エアインレットを備えたフロントエプロンや、丸型のダブルテールパイプトリムとなるリアエプロンも装着。20インチのAMGアルミホイールを標準装備しており、オプションで21インチ鍛造アルミホイールも選べる。
さらに、GT63 4マチック+クーペではオプションとなるリアシートを標準装備として、乗車定員は4名となっている。さらにリアシートを倒すとラゲッジルームが321リッターから最大675リッターにまで広がる。
なお、ボディカラーは右ハンドル仕様が全9色、左ハンドル仕様はルビーライトレッドを追加した全10色から選択可能。
■2025年2月
メルセデス・ベンツ日本は、メルセデスAMG社のスポーツモデル「メルセデスAMG GT クーペ」に最上級モデル「メルセデスAMG GT 63 S E パフォーマンス」を追加設定して、2025年2月12日に発売した。
今回新たにラインナップに追加された「メルセデスAMG GT 63 S E パフォーマンス」は、F1由来のAMGハイパフォーマンスバッテリーを搭載した、メルセデスAMG GTクーペ初のプラグインハイブリッドモデルだ。パワートレインは、最高出力450kW(612PS)、最大トルク850Nmを発生する4.0リッターV型8気筒ツインターボエンジンをフロントに搭載。リアには最高出力150kW、最大トルク320Nmを発揮する交流同期電動機と、メルセデス AMGが自社開発したAMGハイパフォーマンスバッテリーを備え、システム総合の最高出力は600kW(816PS)、最大トルクが1420Nmとなり、0-100km/h加速は2.8 秒と公表されている。
AMGハイパフォーマンスバッテリー(HPB)は、メルセデスAMG ペトロナス F1チームが使用している F1ハイブリッドレーシングマシンで実証済みのテクノロジーを元に開発。高出力を頻繁に繰り返し発生できる能力と軽量構造を兼ね備えるという。このバッテリーには、最新技術で作られた冷却液を循環させて560個のセルすべてを個別に直接冷却し、常に最適な作動温度に保つ直接冷却方式を採用している。
ドライバーの好みに応じて、車両の走行特性を瞬時に変更できる「AMG ダイナミックセレクト」には「Electric」、「Battery Hold」、「Comfort」、「Slippery」、「Sport」、「Sport+」、「Race」、「Individual」の8つのドライブモードを設定。
足回りには、メルセデスAMG GTクーペ専用に進化させた油圧式のAMG ACTIVE RIDE CONTROL サスペンションを標準装備。電動式の連続可変式電子制御スタビライザーとの組み合わせで、コーナリングや車線変更時のロールをより効果的に抑制することで俊敏かつ正確なハンドリング特性をもたらすという。また、制動性能や耐フェード性能、耐久性を高めたAMGカーボンセラミックブレーキや、100km/h以下での走行時は、後輪が前輪と逆方向に操舵されるリアアクスルステアリングも標準で装備した。
エクステリアでは、AMGのトップモデルが纏う縦にルーバーが入ったAMG専用ラジエターグリルや、ツインパワードームが
配されたロングボンネットを装備。サイドエンブレムにF1の技術を採用した高性能プラグインハイブリッドの呼称である「E PERFORMANCE」を採用した。リアエンブレムには赤い縁取りが施され、他のモデルと一線を画すデザインで差別化を図っている。ホイールには、「21インチ AMGアルミホイール(鍛造)」を装着。また、リアウイングスポイラーやフリック、空気の抵抗を減らし車両の安定性を高めるリアディフューザーを含む「AMG カーボンパッケージ」をオプションで設定した。
インテリアでは、レイヤーや折り目を巧みに組み合わせたAMG専用のスポーツシート(ナッパレザー)を標準装備。シートカラーは標準内装で4 色、有償オプションではダイヤモンドステッチ入りの MANUFAKTUR ナッパレザーを3色設定した。 オプションで設定されている 「AMG パフ ォーマンスパッケージ」または 「ナッパレザー/MICROCUT」を選択すると、ヘッドレスト一体型のAMGパフォーマンスシートが装着される。
シートレイアウトは2人乗りが標準で、オプションで可倒式リアシートも設定。なお、着座できる乗員の身長は150cmまで(チャイルドセーフティシート装着時は135cmまで)とされている。