最終モデル1000台分
先日のモーターショーで、最終モデル1000台分のロータリーエンジンを買うか?デビューは'03年4月だ。それでも、むやみに古く感
2011.12.30
- 総評
- 最終モデル1000台分
先日のモーターショーで、最終モデル1000台分のロータリーエンジンを買うか?デビューは'03年4月だ。それでも、むやみに古く感じさせないのはデザインの勝利、もしくはこのクルマがやっぱりスポーツカーであったことの証、と言うべきか。('08年)の春にビッグマイナーチェンジしたから、もうしばらくはフルモデルチェンジもしないはず。熟成を重ねた上でのマイチェンだから、自慢のロータリーエンジンをはじめ、めっこり手が加えられているが、中でも注目はタイプRSという現時点で“究極のRX-8”というべき新グレードの追加だろう。今回の報告はタイプRSに絞ってお届けしたい。 Rモデルである
標準仕様の外装もマスク回りやリアランプ回り、前フェンダーアウトレットといったディテールが変更されたが、タイプRSはさらにエアロパーツ(前、横、後)を加えていて、以前よりもかなりシャープな印象を与える。もっとも、フォグランプの処理などはデザイン的に未消化だし、モールのついたグリルデザインも好みが分かれるだろう。19インチの専用デザイン鍛造アルミホイールは、カタログ上のアナウンスはないものの日本BBS製だ。ビルシュタイン製のハードダンパーを奢っている。
- 満足している点
- インテリアエクステリア
インテリアも、全体の雰囲気こそそう変わらないものの、センターコンソールなどディテールの質感向上は見られる。タイプRSには、本革赤ステッチのステアリングホイールやシフトノブが備わった。タイプSとの最も大きな違いは専用デザインのレカロ社製シートだろう。フレームデザインをマツダがおこしたスポーツバケットシートで、存在感は大きい。タイプSでは標準のBOSEサウンドシステムセットがオプションとなっている。ごくごくフツウの4スピーカーラジオ&CDセットが標準だ。
スポーツカーファンにとって、ちょっと残念に思えるのがハイスペックエンジンの馬力低下。カタログ値と乖離傾向にあるとの批判を受けてのもの、という説もあるが、スペックでは表せないエンジンフィールもロータリーの魅力。徒にパワー競争を意識せず、ユーザーやファンの期待を裏切らない意思をメーカーには持っていただきたい。エンジンの熟成に加えて、6MTの改良も進んだ。
走らせて見て
ちょっと前の、例えばRX-7あたりのロータリーと比べても、RX-8の扱い易さには隔世の感を覚えたものだが、新たに改良が加えられたエンジン+ミッションを積む新グレード/タイプRSは、さらにさらに乗り易いものだった。レスポンスの良さが身上のロータリーエンジンが、さらにリニアな応答をみせ、クラッチミートもたやすく、思うように走れやしない街中でも、ちょっと鼻歌な気分。マニュアルミッションのクルマでリズミカルな運転ができたとき、飛ばさずとも楽しいと思えるもの。タイプRSには、それがあった。
そして、やはりロータリエンジンのフィールがたまらない。個性と快感、その両方を有する。確かにみなぎるほどのパワーは感じないし、ターボ時代のロータリースポーツのイメージとはかけ離れているが、相変わらず芯に力のこもった、吸い込まれるような回転(正に!)フィールは、それだけで購入欲を掻き立てる。もちろん、シャシーやボディ、ステアリング系統の見直しも利いている。手応えとカエシに優れ、思い通りに操れている!という気分にさせるのだ。今となっては小ぶりなサイズもいい。スポーツカー的な演出の巧みさは、マツダの飛び抜けたオリジナリティだと思う。次期型スポーツカーへの期待も高まるが、RX-8もまだまだ現役だということだ。 が後何台あるか6月まで。
- 不満な点
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- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 積載性
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験