モータースポーツの世界を教えてくれた名車
私事ながら、myレビュー100作目の記念として書きたかった車種こそ、このNA6C・1600ccの
通称、初代
2008.1.29
- 総評
- モータースポーツの世界を教えてくれた名車
私事ながら、myレビュー100作目の記念として書きたかった車種こそ、このNA6C・1600ccの
通称、初代ユーノスロードスターです。
初めて見たときから国産車にはない、『ハッ!とする』独特のデザインオーラを持った車。
バブルだった当時はこの車は発売されると瞬く間に、納期半年~一年待ちがザラといわれた
発売直後でさえ、まさかギネスブックレベルのベストセラーになるとは思っていませんでしたが
幸運にも、発売直後に近所にユーノス店が開店した為、色・グレード選択肢無しの条件ながら
OD後一カ月で購入できたことも良い思い出です。やってきたのは赤色のSPパッケージ車でした。
この車で、峠からジムカーナ、果てはサーキットデビューまで果たし、モータースポーツの
楽しさを教えてくれた、忘れられない超お気に入りだった愛車の一台です。
数ヶ月前に、幸運にも当方の愛車と同じだった初期型ロードスター、に乗る機会があり
ましたが約20年たった今でも魅力は全く色褪せることなく当時の胸のときめきが蘇りました。
単純な造りの小さなFR車で、これといった尖った部分は決して無いのですが、トータル
バランスのよさから、運転してみてこれ程に楽しかった国産車は、現在の愛車GT-Rでさえも
及ばないと思える程のベストハンドリングカーでした。
今でも、身近でこの車を購入検討される方の話を聞けば積極的にオススメしています。
もし機会があれば、中古でもいいからもう一度買ってみたい・・。最近そう思います。
底値の相場の今、本当に買いのこの、コンパクトFRオープンスポーツの魅力を熱く述べさせて
頂きます。
- 満足している点
- 当初は北米向けのマツダ『miata・MX-5』としてデビューした、ユーノスロードスター。
日本車なのに、当初日本市場の販売は、補欠的な位置付けだったものの、余りの反響から
急遽日本での販売が決まった、現代のムラーノのような車です。
ルーチェのタクシー用のトランスミッションに、ファミリア1600用のDOHCエンジンB6を
縦置きに搭載。細かいパーツもポーターキャブや、ファミリア等の部品流用で造られた、
決してカネの掛かったものではない、いわば有り合せの美学のような車なのです。
丸目が可愛いリトラクタブルのヘッドライトや、50:50の重量配分、NA6の初期型のみ採用
だったヘッドレストスピーカー内臓の専用シート、メインフレーム、オープン専用BODY、
指で引き開けるドアノブ、ネオレトロなインパネ、軽いアルミボンネット、日本車離れした
エクステリアデザイン・・など魅力は書ききれない程多数あるのですが、やはり
ハンドリングが、このクルマの最も大きな魅力です。
当方は結局、経年の中でマツダスピードN1のフルコンプリートキットを組みましたが、
ノーマルの足廻りでも確実に感じられる回頭性のよさと、軽いパワステからくるリニアな
ハンドリングは忘れられない魅力を待った数少ないクルマです。
また、持ち前の、欧州車LOOKSなデザインを引き立てるドレスアップは底なしに嵌ります。
FIAMMのフェラーリホーンなどに換装し、USA-MIATA純正の発光式のサイドマーカーや、
スモール点灯でウインカー部分がぼんやり光るフロントコンビランプ灯火類に変更すれば
気分は、すっかりスーパーカー。
当方は調子に乗りbodyにACコブラのように2本のセンター・ラインなんぞ引いておりました。
- 不満な点
- 新車価格を考えればやむを得ませんが、リアのビニールウインドは脆く、慎重に扱っても直ぐにキズだらけ。元々、幌で後方視界が制約あるのに、リアウインドの曇りはダブルパンチ。
当方は、純正のDHT<ディターチャブル・ハード・トップ>を中古購入し、つけました。
20kgの重量増加になりますが、シルエットの美しさと、静粛性、安全性の向上に貢献します。
但し、今ではNBロードスター純正のガラスタイプのリアウインドも純正装着できるようです。
また、B6エンジンはノーマルパワーは悲しくなるほどパワーが無く峠の上りは苦痛でした。
ホンダのB16A-V-TECは比較対象論外として、ホンダZCや、トヨタ4AGにも全く及びません。
LSDも標準でしたが、NA6型は、ビスカスタイプで殆どLSD効果が体感できず<マイチェン後の
NA8型・1800ccからはトルセン・LSDになり、バリバリデフが効いていたが・・>結局、機械式
の2WAY<マツダスピード>を装着せざるを得ませんでした。
純正シールドビームのヘッドライトは、ワッテージをあげようと思えばレンズ本体ごと、
ヘッドライトユニットのアッセン交換が必要となる。
また、BODY剛性の低さから、峠やサーキット走行を繰り返していると、事故車でもないのに
アルミボンネットが歪んだり、リトラクタブルライトの左右高が狂ったりします。
ハイグリップタイヤを履かせハイスピードコーナーリングではAピラー付近からギコギコ音
がしました。この症状がエスカレートすると、Aピラーの歪みで雨漏りや、幌のロックが
ユルユルになるなど。
新車購入から3年間、9万キロの間に、総て実体験しています。
他には、ヘッドライトが点灯しなくなった、ホーンが鳴らない、リバースランプが点かない、
パワーウインドーを開けたら、ドアの中に窓ガラスが落ちた、ファンベルトが切れたら総ての
エンジンルームのベルトが切れ走行不能に・・。 などなどてんこ盛り・・
しかし、こんなひどい目にあっても総て許したくなる凄い魅力を持った青春の思い出車なのです。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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- 燃費
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- 価格
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- 故障経験