マツダ ロードスター 「1ヶ月点検後の愛車レビュー」のユーザーレビュー

ウォルカ ウォルカさん

マツダ ロードスター

グレード:NR-A(MT_1.5) 2015年式

乗車形式:マイカー

評価

5

走行性能
5
乗り心地
4
燃費
4
デザイン
5
積載性
3
価格
5

1ヶ月点検後の愛車レビュー

2016.7.11

総評
今の時代珍しいほど愚直で誠実なスポーツカー、それがNR-A。割り切られた機能は致命的ではなく、無駄を省いて研ぎ澄ました証拠。走りの要素に不可欠なパーツやボディ構造へ大胆な最適化が図られた。これぞ待ち焦がれたロードスターの仕様と断言できる。NR-Aは基本ワングレードなので、早い時期手に入れてもフルモデルチェンジまで後悔なく安心のロードスターライフを送れます。

日本一から世界一へ駆け登った稀代の名車の中で、特筆すべきグレードです。
満足している点
スポーツカーの基本性能たる走る、曲がる、止まるを切磋琢磨して磨き上げたところ。それはNR-Aのボディ構成・専用ビルシュタインダンパー・大径ブレーキ・スーパーLSDが成せる技で、故に曖昧さのない挙動。必要最小限の装備で実用性を確保しているところ。シフトを含め機能をマニュアル操作で動かし、あたかも自身の一部のように扱える事。タイヤのサイドウォールが無駄に変形せずトレッドの当たりが綺麗で、サスペンションとタイヤのマッチングが素晴らしい事。そして何より機能的でその美しいデザイン。シンプル一徹な内装に心洗われます。
不満な点
マツダがNR-A車両を積極的に宣伝しているとは言い難いその姿勢。NR-A車両故の機能性パーツの少なさ。これはND共通だがマツコネに良くも悪くも縛られる点。ナビやオーディオくらいはユーザーの多様な好みを許す、懐の深さが欲しい。NR-Aはマツコネレスだが、ディスプレーや機器設置製の悪さはその仕様に準ずるためと考察。

デザイン

5

走行性能

5

総合的に見て歴代最軽量な車重を最大限に活かすその走り。開発陣の見識は相当なもので「拍手を送らずにいられない、お見事!」の一言。新世代SKYACTIVEエンジン・ボディ・ミッションがもたらすトルクとパワーは歴代で最もコンパクトなボディを振り回すに必要十分で、誰が乗ってもライトウェイトスポーツを堪能出来る実力を持つ。最近の車だけにフラットトルクで回転を上げる喜びに欠けるのか・・との懸念はご無用。回せば回す程快感をもたらす孤高の存在感。ピーキーな特性ではないが、気分を盛り上げ高揚するシンクロ感がある。この辺りは可変バルブタイミング機構の恩恵か?そしてそれは高回転域の伸びを感じさせ、ドラマティックですらある。抑え気味のパワーはペダルを踏む悦びを取り戻させる、そんな意味合いが込められているのかもしれない。

歴代モデル同様ワインディングを舞うその姿、1度目に焼き付いたら離れないものがある。リアのスタビリティがもたらす安定感は軽快感をスポイルすることなく、次のコーナーが待ち遠しくて仕方がない程の爽快感をもたらす。初期ロードスターのひらひら感は不安定さを逆手に取った味付けと感じており、諸刃の剣と解釈していた。NDはリアのトラクションが逃げ易い挙動を根本的に見直し、未来へ立ち向かう魔法の足を手に入れた感がある。NR-Aでマツダはついにそれをものにした。やや重いステアリング特性はコーナーの正確なトレースを促し、余裕あるコーナリング特性と相まって、どこまで曲がるのか限界に挑戦したくなる程。この場をお借りして申し上げたい。以降のロードスターにとってNR-Aの挙動こそ、スタンダードとすべきである、と。ダンパーが自社製か社外製か、強化部材がコストアップに繋がるかは問題ではない。違いが分かる走りに貢献するなら、厭わず採用すべきと考える。納得できる説明があれば、人はついていく。

RS同様ブレーキローター径が大型化されているが、キャリパーやパッドはスタンダード。制動性能は高めるも、それはコントロール性や対フェード性の向上に重きをおく。ストッピングパワーに径ほどの違いを感じないが、限界域での車体安定性向上を確実に感じる。サスもそうだが、公道でこれ以上の性能は個人的に不要。使い熟しでいかようにも扱える柔軟性がある。この辺にも開発陣の見識を感じる。
乗り心地

4

NR-Aは国外用2リッターモデル用ボディに国内用1.5リッターエンジンを搭載。結果PPF他鋼板が強化され、耐衝撃性が効果的に上がっている。Sスペシャルパッケージと比較して、明らかに硬派。だがそれは路面状況をドライバーに伝えるためであって、不必要な硬さではない。硬いけれどもしなりがあり、衝撃を受け流す質の高さがある。しなやかな腰つき、とはこの足回りのためにある言葉ではないか?これに味を占めたドライバーは恐らく元に戻る気が失せる。ビルシュタインが持つ本来の良さを十分引き出しており、NR-Aの走りの完成度に貢献している。

だがそこはレースベース車両。滑らかな路面では素晴らしいダイレクト感も、アンジュレーションでは諸刃の剣と化す。街中やバイパス・高速の荒れであれば想定の範囲内でも、ワインディングのスピードバンプや砂利等オフロードではかなり辛く感じる要因にもなる。振動の収束は速いが、強弱は正直に拾う。スポーツカーの乗り心地を求めるならベストバランス。

剛性は現代の車として合格点を与えられるだけでなく、一線級スポーツカーと断言できる。それはS2000が持つレーシングカーようなのソリッド感とは違い、あくまでスポーツカーの範疇をわきまえたもの。Aピラーや末端部品の震え等レベルで論じる無意味さを教えてくれるのは、流石背骨たるパワープラント・フレームの通ったFR。色褪せる事なく魔力を増している・・・
積載性

3

NDのカタログ積載量は確保されており、違いはカップホルダーの数くらい。トランクは夫婦3泊4日の旅行を充分こなせる容量があり、日常の買い物に支障もない。最近になって室内に傘置き場となるスペースも見つけたくらいで、積載は創意工夫でなんとでもなりそう。必要十分な小物入れに問題はなく、逆にどこに問題があるのか問いたい。持ち物を厳選する楽しみ方もあるのでは?グローブボックスが前だろうが後ろだろうが、些細な事。使い勝手の違いを楽しむ余裕が欲しい。シート後ろの収納スペースを含め、グローブボックスとして果たす容量をコロンブスの卵的アイデアで凌駕している。

マツコネレスで標準ナビ機能は使用不能のため、他社製ポータブルナビかスマホのナビアプリに頼らざるをえない。検証の末、ナビ置き場はインパネとラジオ用ディスプレーの間がベストと結論。積載製の問題はこれくらいか?これも使いこなしの一環で解決する問題。
燃費

4

走り出し1300キロで平均17キロ/リットル。慣らしの後半はワインディングや高速であえて踏み込んだり渋滞にあったり短距離走を繰り返したりするも、実用燃費に差し支える程ではなかった。NR-Aはロードスターの中でもスポーツカーの性格が強いが、にもかかわらずこの燃費は素晴らしい。例えばバイパスや高速中心にエコランを図れば20キロ/リッターは余裕で熟すことだろう。

よってこの車に燃費の問題は存在しない。これ以上を求めるなら、エコカーをどうぞ。
価格

5

故障経験
6月18日納車から約3週間で走行距離は1300キロを突破するも、未だ故障やトラブルは無し。当たりの個体と思わせるあたり、向上したマツダクオリティの証。

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