マツダ ロードスター 「対向車に同じ車が来ても、手を挙げれば振り返してくれる。そういう車です。」のユーザーレビュー

やらわか洗車 やらわか洗車さん

マツダ ロードスター

グレード:ROADSTER(MT_2.0) 2005年式

乗車形式:マイカー

評価

4

走行性能
-
乗り心地
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燃費
-
デザイン
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積載性
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価格
-

対向車に同じ車が来ても、手を挙げれば振り返してくれる。そういう車です。

2015.8.22

総評
車を長い距離乗り、ある程度の時間ともに過ごさなければ、評価というものはできないと思う。
そういう意味でロードスターのレビューを書くのにはしばらく時間が必要だった。

結局のところ、総評としては自分はこのクルマを買って正解だった。

運転が楽し過ぎて、アホみたいな距離走り、随分遠くにも出掛けた。
車を維持するということがどういう事なのかも勉強できた。
運転についても沢山勉強できた。
そしてなにより、友達・仲間が増えた。
対向車のロードスターに手を挙げたら振り返してくれる、そういう車でもある。

もし、あなたがNCに限らず、ロードスターを買おうか迷ってこのページを見ているのならば、「ロードスターという車から繋がる人」という点も考慮に入れれば強くオススメできる。
別に誰とも関わらず、好きなところ走るのもいい、個人の自由だ。
ロードスターは新旧あるので価格帯もバラバラだし、それぞれの型に楽しみがあるので最新のロードスターが最高のロードスターとは限らないのだし。

満足している点
走行性能は、ツーリングが楽しくなるという点で、とても満足している。
逆に、サーキット等を走らせたいのならば、他の車に行った方が、最終的な満足度は高いと思う。
(小さくまとまっている車なので、ある部分を尖らせようとすると余り尖らず不満が出る)

ソコソコ頑丈だし、使い勝手も良いので、普通の車が走れるところならどこでも行けるような気楽さもいい。

何より良いのは、オープンカー・スポーツカーの入門車的車ということ。
その1つの長所として仲間が増えやすいというのがある。
すなわちちょっとした車の集まりでも気兼ねなく参加できるし、年中何度も各所で開催されるロードスターの集まりに参加して、普段会わない人と同じ話題で盛り上がるのも良い。
また旅先できらっと輝く自分のロードスターはカメラの被写体として申し分ない。
会社帰りにガソリン入れに行くついでにオープンにして遠回りして帰るもよし・・・そういう気楽さこそこのクルマの魅力である。
不満な点
特にもう少しなのかならなかったのかというフロントデザイン。

車として、運転は楽しいのだが、折角の2lでトルクフルなエンジンなのだからグランドツーリング的な使い方をしたい。
でも割とうるさめの騒音がそれを台無しにしている。
せめてもう少し静かに走ってくれて、長距離運転に楽なデバイスの選択が出来れば、優雅に乗れたと思う。
ただし騒音に関しては後期型になればなるほどネガはつぶされているので、お金に余裕があるのならば後期型の方が良いと思う。

とはいえ、「誰にでも受け入れられる」と「あんたも好きだねぇ」という相反する価値観でロードスターの立ち位置は中々絶妙なラインだと思う。
つまり「同乗者の不満は少なく、運転はすばらしく楽しい」。
今よりどちらかに寄りすぎても不満は出たと思う。
デザイン

-

走行性能

-

世の中様々なスポーツカーあれど、ウマヘタかかわらずここまで日常領域で「楽に」「楽しい」と思えるクルマはそうあるものではない。
高回転エンジン、ツインターボ、スポーツHV、FFスポーツ、FRスポーツ、4輪駆動スポーツ・・・色々乗ってみたが、それらのクルマを「楽しい」「最高」と思える状況まで持っていくためには、それなりの場所へ連れ出さなくてはいけないので、「会社帰りにぶらっと」というような利用目的であればこのクルマの「平凡すぎる性能」は長所となり得るだろう。
特筆する動力性能を誇る訳ではない分、走行性能にかかわる部分はコスト内できちんと細かいところまで考慮して設計されたことが感じられ、あえて油圧式を選んだというパワステのフィール、ブレーキのコントロール性、各ペダルタッチ、ミッションのフィール(後期型でさらに気持ち良くなっている)の自然さが、ドライバーを笑顔にする隠し味に違いない。

NC型になればモリモリトルクと軽量ボディで、さらに排気量が上のクラスにもきちんと追従することが出来るだけの性能を持っているし、速度域の低いクルマにも不満なく合わせられる。(混合車種でのツーリング等で有効)

重量配分が良くちょっとしたコーナーが気持ち良いだけでなく、タイヤもほぼ前後均等にゆっくり(車重が軽いため)減るため、他のスポーツカーに比べれればお財布には優しめ。

細かいことだが、16インチ、17インチを履きながら最小回転半径がたった4.7mしかないので(コンパクトカー並み)すばらしく取り回しが良い。

乗り心地

-

良く洗練された乗り心地で、スポーツカーらしい適度な硬さとしなやかに動くサスペンションが心地よい。
ルックス的な面で車高の高さは否めないが、純正ビルシュタインダンパーは市販車としては絶妙な味で、耐久性も含めればあえて交換するほどでもない気がする。

残念なのは折角のしっかりした足回りを生かし切れていない快適性で、エアコンユニット、ミッション(後期型で大分マシになった)、ロードノイズ等の騒音系、排熱処理、純正シートの出来の悪さ、ちょっとた小物入れの工夫のなさがクルマ全体の価値をやや押し下げていると思う。
こういう点での完成度の高さが本来、国産車の素晴らしさだと思うんだけどなぁ・・・。

オープンカーとしての細かいところの設計が行き届いており、オープン状態で走る気持ち良さは、並みのオープンカーを凌駕する。
上質な風の巻き込み、リフレクター、サイドウィンドーを利用しての風のコントロール・・・時速20kmでも時速100kmでも、オープンカー乗ることの後悔を感じることは無いと思う。

積載性

-

確かに屋根をあければ何でも積めるかもしれないが、危ないのでやめておくとして、この手のクルマにしてはきちんとした積載性を持つ。
トランクにはさすがにタイヤは載らないが、容積は2人分の旅行に十分な程度はあり、小さなカバンで小分けにすればかなりの積載を誇る。
ロードスターだけで引っ越ししたときは、冷蔵庫洗濯機(別送)などの大物以外は、一人暮らしなら2往復で片が着いた。
ただ、トランクがマフラーの真上に位置する関係で、キャビンよりは温度が上がりがち。
なお、トランクキャリアを付ければ大物でも積載可能。

燃費

-

10年前のクルマであるが、現代市販されているスポーツカーと同等程度の燃費は確保している。
高速メインでリッター15km、平均車速20km以下となる通勤利用ではどうしても10km程度には落ちる。
通常利用でほぼカタログ値あたりは出る(おおむね12km/l)。

ハイオク仕様なのでこれを悪いと取るか良いと取るかは個人の価値観だが、燃費悪すぎて乗れないと言うほどの極悪燃費というわけでもない。
だいたいプリウスの倍の燃料を食う感じだが、運転の楽しさに関してはプリウスの倍以上の価値はある。
運転嫌いなら無駄な金だが、運転好きにはいい買い物と言えると思う。
なお、スポーツカー車乗りの中では「燃費いいなぁ」という扱いを受ける分類。

価格

-

故障経験
内装の何でもないところが割れたり、ということはたまにはあり、国産車の中ではそういう部分は多めかもしれない。
問題はそういうところに限ってマツダの保証が受けられないことがあるということ。
それ自体に文句は無いのだが、某他のブランドの時は割と臨機応変に対応してもらえたこともあり、マツダと言う会社は生真面目なんだなと思った次第。
正直サービスについての考えが、自分とマツダは大分開きがあったので、結局マツダではたまにしかお世話にならなかった(個人の価値観)。

エンジン、ミッション、ボディ、足回りは10年11万キロを超えた現在でも壊れたところはないので頑丈な部類に入る。

NC乗りは走行距離多めの方が多いが、特にひどい壊れ方をしたというのは聞かない。
そんだけ乗ればそりゃ交換だわな、と言うのはもちろんあるが(笑)

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