マツダ ロードスター 「Fantasy Experience! 試乗車のナンバーは希望してないのに787」のユーザーレビュー

Takahide Sumida Takahide Sumidaさん

マツダ ロードスター

グレード:S スペシャルパッケージ(MT_1.5) 2015年式

乗車形式:試乗

評価

5

走行性能
-
乗り心地
-
燃費
-
デザイン
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積載性
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価格
-

Fantasy Experience! 試乗車のナンバーは希望してないのに787

2015.6.26

総評
===★ 投稿記事が多いように、書きたくなる気持ちがよくわかった。ロードスターは運転して楽しかったからだ。買えっこないフェラーリやランボのようなエキゾチックな体験ではなく、スゴくフレンドリーなクルマだから、共有したくなるからなんだろう。★==


===★ スカイアクティブ+魂動デザインの金字塔

 本当に、NDロードスターでLWSの息を吹き返したと思った。2000年代の後半、NCの登録台数を見たら160台/月なんて数字を見た覚えがある。これはいよいよフェードアウトか、次期型が出るにしても北米向けでデカいFF化と覚悟していた。

 CX-5辺りから本格的なスカイアクティブ展開がなされ、この調子だと次期ロードスターはかなりよくなるのではと思っていた。NCより軽く小さくなると聞けば、ティザー戦略も功を奏し期待値がグングン上昇してくる。東京オートサロンにCX-3とロードスターがジャパンプレミアされるのであればはるばる幕張メッセへ出掛ける。CX-3ばかりに目が行ってしまい勿体無い思いをした。壇上に上がる機会がありドキドキしながらNDに近づいてみれば魂動デザインのND型は初代の面影は反映されていなくても、カモメのマークがついていなくてもこれは、ロードスターですね、と言い当てられる。シェイプアップされたND型を見て、「これはもう、作品だね」とツイッターで呟いた事を今思い出した。

 ワイドアンドローのディメンションは好きで、ロードスターに対して何のネガティブな印象は無かった。奇しくもホンダS660も同時期に出てきてしまったが、実用的に使えるのはロードスターに於いて他ならない。トランクを眺めていてCX-3からNDロードスターに乗り換えても大丈夫か?と思い起こす位、コイツが欲しくなった。



===★ CX-3の一ヶ月点検に合わせて試乗させてもらう

 月曜日が雨でない事を確認すれば、それは確信犯的に、CX−3の一ヶ月点検のアポというより、ロードスターに乗せてもらう為にアポを入れたようなものだった。ショッピングモールでの混雑した展示会ではなく、誰もいないショールームでロードスターをじっくりと見て触ることができた。トランクは機内持ち込みサイズのスーツケースなら余裕で入るし、何よりトランクリッドがダンパー式なので出っ張りが無い分、目一杯使えそう。と、現実的な事を考えてしまった。

 担当セールスSにロードスターをエントランスにまわしてもらい、単独での試乗が許された。お目付役がいなければ遠慮は要らぬと、「じゃ、箱根まで」とか「来週帰ってきます」と軽いジョークを飛ばし、せっかくなのでトップを開けて試乗。ソフトトップは女性でも余裕で開け閉めが出来る軽さで、操作もイージーだ。

 クラッチを踏みエンジンスタートボタンを押せば「キュキュキュボォォン」ではなく「キュキュボォオオーン」と普通より高めの回転でエンジンが目を覚ます。何だこの大排気量スポーツカー的な演出は!ディーラーの敷地から出てマニュアルシフトをコキコキアップさせ車速を上げていけばもう私の顔は二やついていたに違いない。一言二言、独り言も発していたと思う。信号待ちでは夕方の混雑状況に非日常的なオープンスタイルのスポーツカーがとりわけ映えており、周囲の視線が痛い。

 前方が空いたところでスロットルを深く踏み込めばNCよりもリニアに速い感覚があり、急加速だろうがゆっくり加速しようが気持ちがよい事には変わりない。加減速にも積極的にシフトアップ・ダウンをしたくなくのも変わりない。ここで気づいたのは2000回転以上のレスポンスが鋭く、ヒールアンドトゥの回転合わせで「フォンッ」と決まればこれほど気持ちのよいものはない。公道なのでハンドリングは一般道のレーンチェンジか交差点でしか試せないが、意図的にクルマを操る感覚が楽しめるようなセッティングになっている事が分かる。

そう、最近マツダが拘りに拘っているドライビングポジションは否の付けどころがなく、顔の中心にステアリングホイールやメーター類が配置され、自然に伸ばした足の先にペダル類が位置され、左手はシフトレバーを握り肘はセンターコンソールに置かなくなったが、忙しなくシフトチェンジを迫られても疲労はないだろう。勿論、姿勢変化をさせる為に使う事もあるサイドブレーキもあるべきところにある。

 運転席からの視界。自分がFRのスポーツカーに乗っているんだ、と誰もが感じるのはフェンダーの峰が見える事だろう。ポルシェ911の影響をなしとしても、フェンダーの峰が見えれば嬉しくなるのは何故なんだろう?あそこにタイヤがあるからなんだろうか。山の盛りつけに鋭い線で放たれるフェンダーの峰を、運転している間ずっと見ていられるなんて、ちょっと羨ましい。

 運転席からの視界が出たところでインテリアの話をしよう。CX-3オーナーから見たロードスターのインテリアの印象は、当然、同じファミリー、同じ魂動デザインのテーマを共有するもので、比較がしやすい。一番軽い『素』のスペシャルパッケージはまず光りものがない。エアコンのツマミやら、ディスプレイの縁取りやら無くなっており、虚飾を配しているのがすぐ分かる。NDのキャラクターから少々艶っぽさを与えてもいいのでは?と思うが、化粧したらしたで、余計な事しなさんなと感じるかもしれない。艶っぽさは無いけれど、ビジネスライクな印象は皆無で、質感が高くもともとのマテリアルがいいからというのは言うまでもない。まぁそんなに結論づけなくとも、今後VスペシャルやSスペシャルみたいな仕様が出る事は必須だからスペシャルパッケージがどんな展開を見せるのか楽しみである。それからAピラーがNCとほぼ同じなのにも気づいた。

 信号待ちの時間を使いソフトトップを閉める。NCから運転席に座ったまま、こむら返りに気をつけて後ろのトップを引っ張り上げて中央のラチェットでロックさせればおしまい。これだけイージーだと、電動トップは要らないとさえ思う。おそらく出てこないし、マツダは作る気は無いようだから。
信号待ちと言えばガラスに映ったロードスターに乗った自分の姿を探してしまう。

トップを閉めればたちまち雰囲気が変わり、クーペと化す。窓が開いてたか?と気づく程斜め後方から音が入ってくるのも同じ。排気音かエンジン音か、トップを開けた時と閉めた時では随分サウンドが変わる事も気がついた。ソフトトップを打つ雨の音もオープンカーの特徴だろう。



===★ Fantasy Experience な夕刻の試乗を終えて



およそ10キロ程度の試乗を終え、名残惜しくもディーラーに戻ってきた。結構興奮していたようで、多分心拍数は100を超えていただろう。担当セールスSが出迎え、感想を聞かれれば「文句ない」の一言。因みに私はNAを2年間所有、NCは3回レンタカーで経験しているが、ND型に乗って思ったのは、「作り慣れている」ということ。上手い表現はできないが、25年間、4代にわたって生産を継続してきて、勿論ND型なんてモダーンでNA型から技術も進化している筈なのに、走行フィールとか雰囲気、音、インテリア、操作系どれをとってもロードスターらしさを引き継いでいて、一度も生産を絶やさなかった功績が製品に反映されているんだろうと思い、「作り慣れている」という表現が適切だと思った。



===★ 買えない理由よりも

 財布のひもが許すなら、解けたならステキなロードスターライフが送れる。殆ど一人でクルマに乗っているなら、セダンも勿論ミニバンも乗らなくていい。いざとなれば他人のクルマに乗せてもらう体裁をとればいいし、カーシェアやレンタカーがある。実家や嫁さん、彼女のクルマがあるんじゃないか?やりくりしよう。お買い物に出掛ければ大きなものを買ってしまった。大丈夫、オープンにして絨毯を助手席に積んではみ出して運んでたロードスターを見た事がある。このように、2シーターだから、人も荷物も乗せられない、と現実ばかりみないで、工夫をすれば使えるんだなと、各々発見してして頂けたなら、ロードスターは決して裏切らないだろう。


満足している点
一度でも、中古車でもロードスターを所有したことがあれば、愛車遍歴に名を連ねる事が出来る。手放したとしても、ロードスターの価値観はいつまでも共有出来る。
不満な点
レギュラーガソリンで走れるようにしてくれなかった事
デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験

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