マツダ ロードスター 「唯一無二の現実的なRWDオープンカー」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

西川 昇吾
西川 昇吾(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
5
走行性能
4
乗り心地
5
積載性
3
燃費
5
価格
3

唯一無二の現実的なRWDオープンカー

2022.1.21

年式
2015年5月〜モデル
総評
もしかすると最後の純ガソリンエンジンモデルとなるかもしれない現行モデル。そうなると今のうちに買っておくべきという声もあるかもしれないが、まだモデルライフはあると思われるので、最終進化系を待ちたいところである。初期モデルは中古車の値段がこなれてきたので、FR入門にオススメの選択肢だ。
満足している点
軽量な車体が生み出す、まさに人馬一体を感じる運転フィーリングが何よりの魅力だろう。また、初代ロードスターが作り上げたブームでもあったが、最終的には世界中を探しても現実的な金額で販売され続けているRWDのオープンカーなどそうそうない。色々な意味で他に替えが利かないモデルなのだ。
不満な点
FRスポーツとして見た場合、若干ではあるものの価格設定が高いと感じる点がウィークポイント。また、アメリカ市場で販売されている2.0Lエンジン搭載の幌モデルを日本に導入してほしいという声もある。軽量な車体が魅力なだけに、そこにもう少しパワフルなエンジンを組み合わせてほしいという気持ちは大いに分かる。
デザイン

5

歴代ロードスターのイメージを踏襲しつつも、魂動デザインを上手いこと取り入れて現代のマツダロードスターにふさわしいデザインとなっている。また、年々厳しくなる衝突安全性などをパスしながら、切れ込むような低いノーズを実現できたことは称賛に値する。
走行性能

4

エンジントルクこそ細いものの、このクルマのコンセプトから言えばパワーバンドをキープするのを楽しむというのが正しいだろう。旋回性能は優れているものの、初期モデルは電動パワステのフィーリングがイマイチとも思うが、年次改良でこの点は進化している。また、歴代モデルと比べると限界が高く振り回す楽しみが難しくなっているのが個人的には難点。
乗り心地

5

スポーツカーとしては適度な緩さを持つロードスター。それがドライバーに与えるインフォメーションだったり、ドライビングの楽しさに繋がっている訳だが、同時に副産物として乗り心地の良さも実現していると思う。確かに不便なクルマではあるものの、あらゆる状況で快適な乗り心地を実現していると言えるのではないか。
積載性

3

歴代モデルの中で大幅にボディサイズが変化した先代モデルと比べてしまうと積載性はない。しかし、オープン2シーターという部類で考えれば比較的積載性はあると言え、初代や2代目に比べれば積載性は優れている。欲を言えば室内の収納がもう少しあると利便性は高い。
燃費

5

軽量な車体とスカイアクティブテクノロジーが導入されたエンジンによって、スポーツカーとしてはかなり良好な燃費性能を持つ。ハイオク指定なのは一般ユーザーから見たらウィークポイントと言えるが、スポーツカーという先入観で燃費性能を見るといい意味で裏切られるはずだ。
価格

3

歴代モデルに言えることだが、はっきり言ってロードスターの価格設定は高いと思う。オープンカーなので仕方ない部分はあるかもしれないが、単にFRスポーツというくくりだけで見れば86/BRZの方が実質的にはリーズナブルと言えよう。とはいえ、それでも販売が継続されているのだから、値段を超える魅力があるのだ。
西川 昇吾
西川 昇吾
自動車ジャーナリスト
1997年生まれ、大学時代から自動車ライターとしての活動をスタート。現在はWEB・紙の各種媒体で様々なジャンルの記事を執筆するほか、車両解説動画にも出演し、喋りの分野にも挑戦中。愛車のマツダ・ロードスターで定期的にサーキット走行をし、ドラテクの鍛錬も忘れない、目指すは「書けて、喋れて、走れるモータージャーナリスト」
マツダ ロードスター 新型・現行モデル

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