2021年1月
■2021年1月
マツダは、初の量産電気自動車となる「MX-30 EV MODEL(エムエックス サーティ イーブイ モデル)」を2021年1月28日に発表、同日より販売を開始した。
2020年10月に発売されたマイルドハイブリッド仕様、「MX-30」と共通の観音開き式ドアを採用する電気自動車。欧州では2020年に発表済みで、ようやく日本にも導入されることになった。ラインアップは「EV」、「EVベーシックセット」、「EVハイエストセット」の3機種を展開する。
水冷式のモーターは最高出力107kW/4500~11000rpm、最大トルク270Nm/0~3243rpmを発生する。総電力量35.5kWhの駆動用バッテリーにはリチウムイオンが用いられており、一充電走行距離はWLTCモードで256kmとしている。普通(AC)充電と急速(DC)充電に対応し、普通充電は12時間(3kW)/4.5時間(6kW)、急速充電(最大50kW)では40分で80%の充電が可能という。
ボディはMX-30と同じく、新世代車両構造技術「スカイアクティブビークル アーキテクチャー」を踏襲。基本骨格のストレート化とバッテリーパックを骨格として活かした環状構造により、低重心、高剛性骨格を実現した。また、高い操縦安定性を実現する、EV向けの「エレクトリックGベクタリングコントロール プラス(e-GVC Plus)」を搭載する。
マツダならではの走りも追求されていて、エンジン車のアクセルペダルに相当する「モーターペダル」は人の感覚に合ったトルクコントロールを可能とした。ブレーキについてもペダルの操作量からドライバーが必要とする制動力を判断し、その範囲内で最大限のエネルギー回生を行いつつ、不足分を摩擦による制動力で補う「回生協調ブレーキ」を採用した。さらにモータートルクに同期したサウンドを発生するシステムやDレンジを基準にプラスとマイナスをそれぞれ2段ずつの合計5段を設定し、ステアリングに設置したパドルで変速可能な「ステアリングホイールパドル」を装備している。
コネクティッドサービスとスマートフォン専用アプリ(MyMazda)が連携し、バッテリーの状態確認や充電し忘れ通知、出発前のエアコン操作など、EV向け機能を追加した「マツダコネクト」を採用。先進安全技術「i-ACTIVSENSE(アイ・アクティブセンス)」は全グレードに標準装備とした。