マツダ MAZDA3 セダンハイブリッド 「良さがじわじわ伝わる美しきCセグメント」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

伊達 軍曹
伊達 軍曹(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
5
走行性能
4
乗り心地
4
積載性
4
燃費
4
価格
4

良さがじわじわ伝わる美しきCセグメント

2021.3.10

年式
2019年10月〜モデル
総評
デザインは文句なしにカッコいいのですが、走行性能やフィーリングに関してはややわかりにくい部分もある車です。しかしそれは「すぐにはわかりにくい」というだけで、乗っているうちにじわじわと良さが伝わってくる一台だといえます。
満足している点
内外装デザインのセンスと質感に関してはクラス随一といえます。また派手さはないですが落ち着いた走りも、この車の美点です。
不満な点
ファストバックは、デザインはかなり素敵なのですが、極太Cピラーのせいで後方視界は今ひとつです。
デザイン

5

ボディタイプは「セダン」と「ファストバック」の2種類をラインナップ。両モデルともコンパクトなサイズながらきわめてエレガントで、特にファストバックはボディサイドのキャラクターラインを廃し、光の反射による動きで生命感を演出しています。「大人のエレガンス」という表現がふさわしい見事なデザインです。
走行性能

4

パワーユニットは1.5Lおよび2LのスカイアクティブG(直4ガソリン)とスカイアクティブD(1.8Lディーゼルターボ)、さらにはディーゼルとガソリンの美点を併せ持つというスカイアクティブX(2L直4ガソリン)の4種類。いずれのエンジンを搭載するグレードも、わかりやすい豪快さやスポーティ性はありませんが、普通によく走ります。
乗り心地

4

舗装が良い場所ではきわめて快適ですが、路面が悪い箇所や舗装の継ぎ目などではけっこうな突き上げを感じました。ただ、2020年11月のマイナーチェンジでスプリングとショックアブソーバーの特性を変更したことで、改善はされています。
積載性

4

スタイル優先のせいか、ファストバックの荷室はやや狭めですが、67Lのスーツケース2個を積載することはできます。また後席背もたれを倒して使えば問題ないともいえます。セダンは荷室の幅も奥行も十分で、67Lのスーツケースなら3個、ゴルフバッグは2個を横積みできます。
燃費

4

同クラスの他社モデルと比べて、ガソリンエンジン搭載グレードの燃費は「おおむね同等」といったところ。ただ、このクラスに多い他社ハイブリッド車の燃費には、さすがに敵いません。
価格

4

通常のガソリンエンジン(スカイアクティブG)とディーゼルターボエンジンを搭載するグレードは、高くもなく安くもなくといったニュアンスですが、車全体のクオリティから考えるなら割安感もあります。ただ新世代エンジン「スカイアクティブX」搭載グレードは高額で、それだけの費用対効果は感じにくいかもしれません。
伊達 軍曹
伊達 軍曹
自動車ジャーナリスト
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌の編集長を務めたのち、フリーランスの執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、さまざまなメディアに多数の記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
マツダ MAZDA3 セダンハイブリッド 新型・現行モデル

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

※ 掲載しているすべての情報について保証をいたしかねます。新車価格は発売時の価格のため、掲載価格と実際の価格が異なる場合があります。詳細は、メーカーまたは取扱販売店にてお問い合わせください。