レクサス LX 「おそらく最後のV8 5.7L大排気量ガソリンエンジン」のユーザーレビュー

おそらく最後のV8 5.7L大排気量ガソリンエンジン

2021.4.12

総評

BMW 530eからの乗り換えです。PHEV故の燃費の良さ（リッター12キロ超）はありましたが、4気筒にダウンサイジングしたこともあって吹き上がりのエンジン音も従来のように楽しめなくなり、駆け抜ける歓びが感じられず、手放しました。
LX570の燃費は思っていたほど悪くなく、高速巡航で（首都高でも）10キロ程度、街中は5キロ、箱根の山道は4キロ、平均で6.1キロを記録しています。走行イメージは、高速5、街中3、箱根の山道2という感じです。15年前に乗っていたランクル100と略同じイメージですね。2021年初夏以降にランクル300が登場するとLXも早ければ来年には新モデルが登場するかもしれませんが、5.7リッターのV8エンジンはこれが最後だと思うので、希少価値は高いと思います。長く乗りたい車です。

満足している点

■国産車では唯一無二の骨太且つラグジュアリークロカン。ランクル200譲りのいざというときの走破性、堅牢性、安心感。クロールコントロール機能は略使うことは無いですが、イザという時には無敵の走破性を誇る。
■最近は小型2WDでもSUVにカテゴライズされていますが、この車は別格です。
■内装は贅沢にウッドを多用、セミアニリン本革シートや縫い目のきめ細かさ、セカンドシートの電動スライド、二列目のセンターアームレストに空調やシートヒーター、リヤモニター等のコントロールパネル、マクレビ19スピーカー。ドライバーズカーでもありながら、リアシートの御もてなしも申し分無し。
■377馬力、54.5kgf･mのトルクは0-100を競うのであれば物足りないかもしれませんが、べた踏みしなくても加速力は必要十分です。
■モデリスタエアロ装着故に、より威風堂々感が際立つ（ややイカツイですが・・・）モデリスタのマフラーは、純正品より少しV8エンジンの吹き上がりが楽しめますが、ガナドールは本当にいい。
■車内は、遮音が随所に施されていることもあり思いの外静か。
■煽られることはありません。逆に煽ったりする車でも無いので上品に走行することを心掛けています。
■壊れないことに対する安心感。GLS、GLE、X5、X7、カイエン、レヴァンテ、レンジ等SUVも検討しましたが、経年による故障が気になり辞めました。
■リセールがよい。ドイツ製大型SUV（Gクラスは別として）と比べるとリセールは断然良い。

不満な点

■ダッシュボード周りが最近の車と比べると、少しオブソリート。アンビエントライトやデジタルメーターはアップデートしてほしかった。ただ、大きな不満は無い。
■今どきの環境性能を略無視した車造り（良くも悪くも）。
■独立フレームとリジッドサスならではの強固な躯体と評価できる一方、凸凹した道路では四輪がバラバラに制御しようとするので蹴り上げ感がややある。反面、舗装路では絨毯の上にいるかのように滑らかな乗り心地。
■車重2730キロは本当に重い。ブレーキも良く効く方だと思うが、イザという時に備えて、ある程度車間を開けて走るクセが必要。
■三列目シートはいらない。その分荷室が狭くなるのが残念。
■機械式やタワー式の駐車場にはもはや入らない。マンションの駐車場に入らないので、商業施設の自走式の駐車場（24時間有人管理）を借りてます。
■盗難リスク。これはもはや自分で防御するしかないです。パンテーラー+トラップ複数と360度カメラ搭載で鉄壁といわれるセキュリティを装着（総額50万円以上）

デザイン

5

走行性能

4

乗り心地

4

積載性

4

燃費

4

価格

4

故障経験