残念ながら興ざめ・・・
かつてISのオーナーであった時期もあり新型GSに非常に期待をしていましたが…
エクステリアが発表になった時にすでに疑問符が生ま
2012.2.6
- 総評
- 残念ながら興ざめ・・・
かつてISのオーナーであった時期もあり新型GSに非常に期待をしていましたが…
エクステリアが発表になった時にすでに疑問符が生まれました。高級車というよりはオラオラ系のような顔。それに似合わずのっぺりとしたサイドライン。平凡なテール。レクサスの独自性を出したいという趣旨はわかりますが、中国車レベルのデザインに感じてしまったのは私だけでしょうか?確かにエクステリアは好みではありますが、高級セダンは上品さも必須項目かと…
ですが気を取り直して実車は写真よりも良い出来であろうと試乗に行きました。
確かに写真よりは実車の方が良いとは思いましたが、やはり全体のデザインバランスはちぐはぐ感を憶えました。そして試乗。確かにシャシー、車体剛性、サスペンションとかなりの進化を感じました。ドイツ車レベルに到達した初の日本車と言っても過言ではないかと思います。
しかしながらパワートレインはお粗末。ちょいとチューニングしただけのキャリーオーバー。
ミッションも然り。それでいて実質は値上げ。ライバル車の価格を利用しただけ?
250のラインナップは悪くはありませんが、安直にIS250のエンジンを載せただけ。
それでこの価格ですか…
このエンジンはトヨタで使いまわしているエンジンでとっくに元はとれているエンジンです。いかに内装や装備、足回りにコストをかけたと言ってもGS250Fスポーツには4輪操舵はつきません。社長自ら走りを追求したというのに肝心の新機構の4輪操舵は350Fスポーツのみ。他のグレードにはオプションもなし。まったく意味が解りません。
足回りやシートにコストをかけたといってもドイツ車なみのダンパーメーカーを使っているわけではありませんし、溶接もレーザー溶接ではありません。
期待をしていただけに完全に興ざめしてしまいました…
LEDの3連ライトもハイブリッド車のみで、他グレードにもオプション装着は可能ですが10万弱の価格。結局、本来の売りである走りを求めるには350FスポーツのみでLEDが欲しくば、さらに10万払えという設定。それだけで690万になります。他に必要オプションを着けた支払い総額は770万の見積もりになりました。無論ワンプライスです。
現在ドイツ車(無論新車です)に乗っており、出来れば国産を応援したいと思いましたが、残念ながら私にはそれだけの価格相応の価値が見いだせませんでした。
- 満足している点
- シャシー性能。ボディ剛性。進化した足回り。これらはドイツ車レベルになったと思います。
ハンドリングもそのレベルになりました。
静粛性はやはりたいしたものです。遮音材にはあいかわらずコストがかかっているようです。
欧州車と比較すれば素晴らしい装備。またその精度の信頼感。
完成度の非常に高い内装の造り込み。
おそらく故障も心配ないでしょう。
従来よりのレクサス車としてのトータルでの機械の信頼感。
- 不満な点
- ボディや足回り、ハンドリングが良くなったのは確かですが、肝心の走りの一番の売りは350Fスポーツのみの設定。またそれらにコストをかけたといってもドイツ車には至らずで、かつエンジン、ミッションは旧式なのに実売価格はライバルなみ。
実際に走らせて見るとその動力系統に魅力がないのはライバル車にお乗りの方々ならすぐに解ると思います。
エクステリアは確かに好みがありますので短所とまでは言いませんが、私には芸術性が感じられません。
他の方も言われてましたが、確かにディスプレイは眼に入りすぎの印象があり、ドライビング中でも視線が取られてしまいそうになります。馴れかもしれませんが。
またリモートタッチはいかがなものかと。アウディのMMIよりはましではありますが。
価格の高い安いは人それぞれの価値観ではありますが、
350Fスポーツ680万。米国価格52,590ドル。他の方の指摘通り1ドル百円換算でも526万。現在のレートで78円換算なら約410万。その差270万。
当然に輸出は現在レートでの商売でしょうから410万でも売れる車ということですか?トヨタさん!
ちなみに装備や精度、各パーツのクオリティは当然に下がりますが、同じベースのエンジン、ミッションを積むマークXの250(レギュラー使用ですが)はフル装備にしてもGS250Fスポの半値強になります。
あとは個人の価値観ですが…
- デザイン
-
-
- 走行性能
-
-
- 乗り心地
-
-
- 積載性
-
-
- 燃費
-
-
- 価格
-
-
- 故障経験