レクサス ESハイブリッド 「堅実なミドルサイズプレミアムセダン」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

堅実なミドルサイズプレミアムセダン

2022.6.23

年式

2018年10月〜モデル

総評

最量販車種はSUVのRXだが、ESはレクサスブランドの誕生当初からラインアップされている、いわばブランドの屋台骨といえる1台。それゆえに完成度と力の入れようはすごく、手抜きの部分は一切感じられない。レクサスとは何か？と感じたらESに触れることをオススメする。

満足している点

セダンで求められるものを兼ね備えた完成度の高い1台。クラウンはちょっと年配向けに感じる方には好適な1台といえそうだ。静粛性が高いので、快適なドライビング体験が楽しめる。

不満な点

最新のレクサスと比べると、インテリア等で古さを感じてしまう。ナビの操作がトラックパッドなのは少し使いづらい。

デザイン

4

BMWの5シリーズやメルセデスEクラスなどのライバルに引けをとらない、個性的で存在感のあるエクステリア。インテリアもスポーティームードを残しながらも上質で、快適な車内空間となっている。

走行性能

3

2.5リッター直4 DOHC 16バルブエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドユニットは、システム最高出力218PSを発生。ジャーマンズも200馬力〜250馬力がガソリンエンジンのエントリーなので、パワーとしては十分といったところ。駆動方式がFFなのは残念。

乗り心地

4

静粛性ではジャーマン・スリーを凌駕。柔らかさを覚える乗り味は、つなぎ目の多くスピードレンジの低い日本の道にピッタリで、不満は皆無だ。足はよく動く印象で、ワインディングも楽しい。

積載性

5

トランク容量は443リッター。ゴルフバックは余裕で4個は入るだろう。トランクの間口もかなり広く、荷物の出し入れはセダンとしてはしやすい印象。右側の壁面に100V・1500Wのアクセサリーコンセントが付いているので、走行中にポータブル電源が充電できるのも嬉しいところだ。

燃費

3

WLTCモードで22.3km/リッターが公称値。実測した時は15㎞/リッターであった。ジャーマンスリーの同クラスはリッター9㎞台が当たり前なので、お財布に優しい車といえそう。さらにガソリンもレギュラー対応なのも◎。

価格

3

車両本体価格は700万円強。これにオプションを加えると800万円近くなるため、乗り出しは850万円〜900万円と考えた方がよさそうだ。