世界一美しいRV車でした
高い走破性、気品のあるたたずまい、豪華な内装、そして英国王室御用達。
この車を形容する言葉はたくさんありますが、購入して本当
2010.12.24
- 総評
- 世界一美しいRV車でした
高い走破性、気品のあるたたずまい、豪華な内装、そして英国王室御用達。
この車を形容する言葉はたくさんありますが、購入して本当によかったなあと思えた車です。
私が購入したのは96年式で、2年落ちの中古車でした。
イギリス車の宿命でもありますが、新車から2年が経つと、中古車市場では3分の1くらいの価格になってしまうので、逆に中古車で購入するには手頃で、私のようにそれほど経済的なゆとりがない人間でも買えるようになります。
一目惚れして購入しました。4.0SEは、それなりの装備を持ちながら4.6HSEに比べて人気がなく、新車の価格差以上に中古車では手が届きやすい価格でした。
前のオーナーはこの車のウィークポイントに最初からお金をかけていた方で、一般的に言われているような故障はほぼ皆無でした。
ただ、外装、下回りなどのクオリティは今ひとつで、マフラーがさびてしまうような、国産車ではなかなかないようなトラブルはありました。
ランドローバー社はその後、他国資本の傘下に入り、2001年頃に大胆なモデルチェンジを受けましたが、車としての性能が大幅に向上した反面、美しさや落ち着いたたたずまいなど、それまで持っていた孤高の魅力をだいぶ失い、単に豪華でゴツい車になっていったように思います。
今でも、モデルチェンジ直前の最終モデルを中古で購入しようかなあ・・・と考えることもしばしばです。それくらい、私にとっては素敵で特別な車でした。
- 満足している点
- 何より、その美しいデザインと気品、豪華ながらシンプルな内装など、見ているだけでも飽きない車でした。スイッチの操作性もよく、また運転はとてもしやすく、後部座席に人を乗せるのも誇らしい気持ちになりました。
今や世界中のメーカーが同じような形の車を作っていますが、この気品を持つ車は他にないと言って差し支えないと思います。
エアサスペンションも、荷物の積み降ろしや、年配の人を乗せる時には重宝しました。ある人が「殿様を乗せる籠みたいだね」と表現したのが印象に残っています。
4WDの力は、雨や高速道路を走る時の安定感で享受しました。あまり悪路は走らなかったけれど、それはディスカバリーの仕事で、レンジローバーは街を走る時こそその良さがあったように思います。
思った以上にトラブルが少なかったのも驚きでした。さすがに消耗品交換や車検などではそれなりの費用が必要でしたが、それはもともとの車の作りからしても仕方のないことですね。
ただ、電装系や基本の動力性能などのトラブルは皆無でした。個体差もあったのかもしれません。
ボディは頑強で、一度追突されたことがありましたが、こちらは少し擦り傷がついた程度だったのに、追突してきた車はしかめ面みたいになって、何だかかわいそうでした。
私にとっては、この車で出かけたいろいろな場所や、その時に過ごした時間などの思い出とともに、今でもかけがえのない車としての印象だけが強く残りました。
レンジローバーを手放して以来、この手の車に乗りたいと思ったことは一度もありません。もし購入するなら、モデルチェンジ直前の2000年~2001年頃のレンジローバーをもう一度購入するでしょう。
- 不満な点
- 仕方のないことですが、燃費は悪かったですね。4.0も4.6もそれほど違いはないと言われていますが、車の重さと動力性能を考えれば確かにそうでしょう。平均して6km/lに達したことは一度もありませんでした。100リッター入る燃料タンクが何だか確信犯的で・・・。
私の実家までの距離が550キロくらいあるのですが、ほぼ毎回往路の途中で給油していましたね。
4.0の方は確か185馬力くらいだったと記憶していますが、さすがに2トンにもなる車を走らせるにはやや非力でした。低速トルクはそれなりにありましたが、高速での加速などではもたつきました。
唯一明らかに不満だったのは、ブレーキ性能です。タッチはいいのだけど利きが甘く、下り坂が続くとだんだん恐くなってくるようなブレーキでした。
もしこれから購入される方がいたら、ブレーキだけは手を入れた方がいいでしょう。
- デザイン
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- 走行性能
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- 乗り心地
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