ランドローバー ディスカバリー4 「ディスカバリー4 MY2010」のユーザーレビュー

サンデ サンデさん

ランドローバー ディスカバリー4

グレード:SE_RHD_4WD(AT_5.0) 2009年式

乗車形式:マイカー

評価

4

走行性能
5
乗り心地
5
燃費
2
デザイン
5
積載性
5
価格
-

ディスカバリー4 MY2010

2015.9.13

総評
原油高、エココンシャスが声高に叫ばれるこのご時世に、5リッターV8でAWD、車重2.6tという「真逆を往く」クルマなので、万人にはお薦め出来ない。

ただ「5000ccのV8エンジンを積んだエアサスペンションのSUV」としては驚異的なロープライスで、4.4Lだったディスコ3に対しても装備が向上しているにもかかわらず値下げされている、LRジャパンの台所事情という話だが車両本体675万円、コミコミでも750万でオツリが来るというのだから非常~にお買い得だと思う。

同クラスでポルシェならカイエンS(4.8L)が1035万、BMWだとX5/5.0i(4.4Lターボ)で1045万と、軒並み大台を突破する上に、レザーの内装やエアサスなど装備的にはディスコ4には及ばず、OPを付ければたちまち+200万となってしまう。
価格で行くとメルセデスGLK(V6/3L)やBMW・X3・3.0M-sports(直6/3L)、アウディQ5・3.2クワトロ(V6/3.2L)と、完全にひとクラス格下のお値段で買えてしまうのだからバリューフォーマネーは高い。

内装の質感もメルセデス以上、アウディに比しても悪くないレベルで、超本格SUVのディスカバリーの性格を考えるとオーバークォリティーと言えるレベルである。

3rdレインジローバーがデヴューから200万円高くなり、且つクリーンなディティールを失った昨今、デヴュー時の現行レインジの立ち位置に今居るのがディスコ4であると言える。

デザイン的アイコンのひとつであるオーバーフェンダーと、装飾性を増したフロントグリル/ヘッドランプの織り成すフロントマスクは迫力が有りながらも端正で上品。
威圧感を前面に出す独車とは一線を画す。

ブランドネームや見栄え、車両価格のヒエラルキーを気にするとカイエンやレインジ、X5やMクラス、G(L)クラスに目が向くのだろうが、それらに捉われず「ライフスタイルとバリュー」で選ばれる向きには自信を持っておススメ出来るクルマである。

高速で100km/hクルコン掛けてやっと10km/L、下道オンリーだと5km/Lを割り込む事もしばしば。
ただ、高速/下道半々で遠出した場合は7~8km/Lは行けると思う。燃費と取り回しに目をつぶれば
「最高、最強のファミリーカー」
であるともいえる。

特に高速道路のクルージングは、まるで新幹線に乗っているかの様にピタリと安定していて、メカサスしか乗った事の無い自分には正に「未知との遭遇」だった。w


満足している点
クリーンな面構成とスクエアで無駄の無い機能的なスタイル。
大きく重いSUVにあって独車勢に有りがちな「エグさ」は皆無で、どこまでも上品な佇まいは英国車の面目躍如と言える。

ヒップポイントに対し低められた窓枠が見切りの良い「コマンドポジション」はこのサイズのクルマを操るのに大きな助けとなっていて、同時に全乗員に解放感も与えている。
3列全てにグラスルーフを備え、天地の大きな窓もあって車内はサンルームの様に明るい。

3→4になって内装の品質は著しく向上したそうで、W212型Eクラスから乗り換えても内装の質感は全く引けを取らない、というかディスコの方が質感高い・・・、メルセデスが頑張らないといけないのか。w

ジャガーと共同採用する5リッターV8は緻密で力強く、爽快に回り切る結構なスポーツエンジン。
四輪エアサスペンションと相まって非常に上質なドライブフィールを提供してくれる。
エンジン、サス、ボディ、内装等の全てのファクターがSUV本来の姿の方向にキレイに向いているのはこのクルマ最大の美点だ。

およそこの地上に於いて、この車で走れない所はもはや自動車では走行不可能である!
とすら言えるであろう走破性能を日常で使える満足感と安心感。

ラゲッジのフレキシビリティはクラスでも最高レベル。
上下分割式のテールゲートは普段のお買い物に便利、カーゴスペースにピタリと収まる3列目シートを展開すると、望外に居住性も良い。
総じて生活に寄り添った気遣いに溢れたクルマである。


不満な点
AV環境に尽きる。

純正のCDスロットはDVD未対応、ナビはHDDながら機能的には及第点、操作性には改善の余地有り。
しかもこのHDD、ミュージックレジスター機能は未対応。

純正ケーブルでi-podに対応するも、取り込めるのは「音楽だけ」でビデオ再生機能は無し。
しかも英数字以外は表示が出来ず、日本語は文字化けしたりする・・・。

センターのマルチモニター1個にナビ、サラウンドカメラ、4×4システム表示、各種AV表示と役割多過ぎ。
メーター内の5インチ液晶に各種表示を割り振ればもっと操作性は上がると思う、ここら辺はメルセデスのコマンドシステムに数段劣る。

私はAV的に使えない純正システムとは別に、パイオニア・カロッツェリアサイバーナビをダッシュボード上に据え付け、後席に10インチモニターを配して純正システムに音声を外部入力(AUX)で落としている。
ナビ+工賃5万円程度なので、液晶品質の劣る純正システムをいじくり回すより効果的だと思われる。
ただサイバーナビを組む時、パルスが取れないので車両航跡追尾が衛星だけになる、なので道案内は純正ナビに任せ、後付けナビはAVシステム&情報端末として使うのが一番良いと思う。
しかし「衛星だけ」でもサイバーナビの測位/追尾能力はもの凄いのだけれども・・・。w

燃費が悪いのは致し方ないが、妻がスーパーや子供の塾の送り迎えで使うと、3.5km/L・・・。
70Lのハイオクガソリンが300km足らず(最悪270kmくらい?)で無くなるのは正直ちとツライ。w


デザイン

5

3rdレンジと見まごうばかりの高品質感&上品さ。
あまりにレンジを食いそうなので、3リッターターボ化でグリルやリヤレンズをブラックアウトしてドレスダウンした?w
走行性能

5

モデルの端境期だったのか?
ディスカバリーに5L自然吸気V8が載っていたのはMYで3年分、正味2年チョイ。
現在は3リッターのV6スーパーチャージャー。

車重2.6tのクルマに5リッターV8、375ps/52kg・mというのは動力性能的には十二分。
たとえば現行型のランクル200系がディスコ4とほぼ同じ2.6tの車重に4.6LのV8エンジンで318ps/46.9kg・m。

ディスコ4よりも57ps/5.1kg・m少ないスペックでも関係各方面から好評を得ている事からも、このクルマの怪力ぶりが窺える。

ジャガー製のV8は快音を発し、回り方もスポーティ。

乗り心地

5

キレ味鋭いV8エンジンと「重いながらも50:50」の前後重量バランス、しかもエアサスの恩恵も有りハンドリングは正確で思いの外にスポーティ。

そしてそのエアサスで直進時は超快適、この乗り味はランドローバー以外ではナカナカ味わえないモノだと思う。

積載性

5

リアゲートが垂直に切り立ち、サードシートが完全に床下に隠れてフラット化されるので、それはもうモノ凄い便利。w

コレに馴れてX5やカイエンを見ると「シビックシャトルかよ?w」と悲しく思う程に広大。

スキー板もセカンドシートを動かさずにぶち込めて、家族4人でお泊りスキーもカーゴルームだけで楽々。
Eクラスワゴンの天井が30cm嵩上げされた感じ。

燃費

2

高速道路を法定速度でクルコン掛けて「10km/L」前後。
スーパーや子供の塾の送り迎え、市街地を細々走ると3.5km/Lそこそこ。w
スコブル悪いが、そもそもシティコミューターではないので致し方なし。

家族旅行で高速を使って遠出すれば6~7km/L位は走る筈。

価格

-

故障経験
クルコンを連続的にチョコチョコ弄り倒すと、エラーが出てエンジンパワーが抑制されるので注意・・・。w
アラウンドカメラの配線が弱点。
電気系が弱いと専らの評判だったが、ソレ以外の故障は5年近く乗っても一度も無い
ウェザーストリップとリヤワイパーが切れたくらい。

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