ジャガー XJシリーズ 「不満も上記のとおりありますが、全体として...」のユーザーレビュー

不満も上記のとおりありますが、全体として...

2005.4.22

総評

不満も上記のとおりありますが、全体としてみれば、良い車になりました。私は97年式のＸＪ－６にも乗っていたので、機械的には、3台目にして漸く世間なみ（ベンツ、ＢＭ、セルシオ）のクルマになったと感じます。特に現行アルミボディは、初めてこのクルマに乗ったときに独特の軽さを肯定的に感じさせてくれました（今では慣れて余り感じませんが）。そうなるとあとはこの雰囲気をスキになれるかどうかで、私の場合は、自分のライフスタイルを表現する手段としては、現時点ではほかに候補が見当たらないのです。私はＶＩＰカーの素材として使われる車はなんとなく敬遠してしまいます。ＶＩＰカーのスタイルは実は好きなのですが（ジャガーでもそういう仕様はあります）、どうも明か抜けないイメージが抜けません。もっともＶＩＰカー仕様はまだいいのです。ときどきドノーマル仕様のクルマに乗る中年以上の方が乱暴な運転をされているのを見ると（ある意味一番マナーが悪いのはハイヤーや個タクですが）、がっかりします。渋滞しているところを路肩走行したり、黄色のセンターラインをまたいだり、挨拶もせずに強引に割り込んだり、速度を落とさずにＥＴＣゲートを通過したりするのを見るにつけ、いやなもんだと思うのです。ジャガーに乗ると自然にそういう運転をしなくなります。といいながら、私自身いやな運転をするときもありますので、余りひとのことを言えた義理ではありませんが。今度はＣＬＳもいいかなと思いますが、できれば、スタイルのよくなったレクサスＬＳ６００hに乗りたいと思います。ただ、ＧＳのスタイルを見ると余り期待しないほうががっかりしなくて良いかもしれません。

満足している点

ここ2年ほどの間に、2002年式のディムラースーパーV８を1年間乗り、2002年式のCL55に5ヶ月間乗り、現在、2003年式のスーパーV８に乗っています。いずれも、新車から数千キロのＤ社中古車を購入。途中、事故による代車でS500Lに1ヶ月乗車。結論からいうと、現在のジャガーはそれらのクルマと比較しても悪くないと思います。CL55は重厚でかつ俊敏でもありましたが、おいしいところで走る環境が日本の公道にはありません。またスタートダッシュで見せ付けると、それなりに獰猛になります。現行スーパーV８は、ボデイ剛性は格段に進歩し（車内でガタピシいわなくなりました）、音も１段階静かになり（SCの音が気にならなくなりました）、高速で踏み込むとギュインと速度を上げます。なんといっても車内スペースは格段に広がりました（とくに天井高）。私のような浮気ものは、ベンツの精度の高さにも引かれてときどき変えますが、クルマ全体の出来は現行XJ８も悪いとは思えません。20インチのアルミがDオプションであるところも美点です。

不満な点

エンジンのパワーは実は2001年式E55や2002年式CL55の300馬力半ばよりはあるのですから、それらより早く感じるのはあたりまえですが、サスがやわらかいため、EやCLほど飛ばす気になれません。問題は低速でエアサスがコトコトと音がする点です。ディーラーでは問題はないとのことですが、Sクラスのエアサスにはこのようなことはありませんでした。初期型だからでしょうか（15年11月登録）。全体の静けさはおそらくセルシオには到底敵わないし、Sクラスにも少し敵わないでしょう。ただ、タクシーはいつもセルシオを指定するのですが、100キロまでは驚くほど静かですが、それを超えるとセルシオも途端に普通の外車なみになってしまう感じからすると、深夜の高速道路での巡航状態では音振は余りセルシオと変わらないのではないかと推測しています（セルシオさんスイマセン。自分で運転したことはありません）。ナビやオーディオが価格の割りに普通以下であることや、後席のヘッドレストについたモニターは結構気に入っているもののＴＶやＤＶＤの操作性が面倒そうでいまだに誰も使おうとしないこと、外観がさすがに飽き始められたと思うこと、下取りがやはり悪そうであること（現行ＸＪ８の中古車価格を見れば分かるとおり。この点で人様にお勧めしにくい）が不満といえば不満です。燃費はほとんどが高速道路ですから悪くないのですが、混雑した一般道路では4キロ代です。

デザイン

-

走行性能

-

乗り心地

-

積載性

-

燃費

-

価格

-

故障経験