ジャガー XJシリーズ 「最後の丸目ジャガー」のユーザーレビュー

最後の丸目ジャガー

2022.3.23

総評

伝統的な英国車らしいジャガーの終着点。これ以降のジャガーも素晴らしいが、その世界感は大きく変わってしまった。近代化を図り、時代に取り残されないよう、らしさを捨ててまで頑張ろうと模索したこの時代があったからこそ、ジャガーは生き残れたのだと思います。

満足している点

先代X308に比べ、格段に上がった品質と装備の豪華さ。ドイツのライバル達に引けを取らない存在感。何より美しいデザイン。

不満な点

特にはありません。

デザイン

5

気品あふれるジャガーらしさ、そして高級車としての品格のみならず、程よい威圧感。Fセグメントセダンに求められる要素を全て併せ持つ素晴らしいデザイン。

走行性能

4

4.2リッターのスーパーチャージドV8エンジンは400馬力の大台に。現代の基準で言えば標準的だが、軽量なアルミボディと相まって充分なパフォーマンスを発揮する。但し同時期のSタイプなどに比べればフットワークが軽いとは言えず、やや重厚な印象。

乗り心地

5

電子制御のエアサスペンションはセルフレベリング機能を備え、しなやかかつ上質な乗り心地。エアサスにも関わらず路面ギャップのいなしも自然であり、このあたりはさすがと言える。

積載性

5

トランクは上下方向にやや狭いものの、積載性は充分と言える。

燃費

4

ジャガー製スーパーチャージドV8エンジンの特徴として、低回転で一定の速度を保てばかなりの低燃費を叩き出せる、もちろんスーパーチャージャーを効かせまくれば相応の高燃費に。それでも実用の範囲内という印象。

価格

4

全体的に価格は上昇したものの、同クラスのドイツ車よりは割安感がある。オプションも高価なものは比較的少ない。

故障経験