ジャガー XJシリーズ 「ジャガーの一番いいやつ」のユーザーレビュー

ジャガーの一番いいやつ

2022.3.20

総評

モデル末期となったX351だが、内燃機関最後のFセグメントジャガーとなりそうだ。他に類を見ない内外装のデザインに、今や貴重なスーパーチャージャー付大排気量エンジンのトルク感。味わうなら今しかないと思います。

満足している点

歴代XJを乗り継いでいるが、その延長線にありつつ新しい時代のXJ。ドイツ車にはない有機的なエクステリアデザインとフィーリング。そしてオートバイオグラフィーならではの象嵌が入ったリアルウッドトリムを始めとした豪奢なインテリア。

不満な点

何度かのマイナーチェンジを経てアップグレードされたインフォテインメントシステムだが、Apple CarPlay等には対応しておらず旧世代の感がある。

デザイン

5

リーピングキャットがなくても大型の肉食獣のような、しなやかで躍動的なデザインはドイツ製のFセグメントにはない唯一のもの。内装はベントレーやロールスに通ずる、英国車のスピリットの極み。美しいです。

走行性能

5

動力性能は過激ではないが充分。スーパーチャージャーの過給によりこのサイズにしては軽量な2トン弱のボディーを軽々引っ張ってくれる。

乗り心地

5

いつものジャガーらしく、猫足と言えるしなやかさ。ドイツ車の様な硬さはなく、当然のごとくシャーファードリブンとして最適な乗り心地。更には非常に静粛性が高く、ロードノイズや風切り音とも無縁。

積載性

4

トランクは車体のサイズからすると標準的。室内のスペースを優先しているので致し方なし。

燃費

3

過給機付エンジンなので、踏めば踏むほど燃費は悪化する。しかしながらギアに最適なエンジン回転を維持すれば、思いの外燃費は悪くない。これもX308から続くスーパーチャージャー付V8エンジンの特性と言える。

価格

3

価格は安くはない。特にオートバイオグラフィーは2000万円をオーバーし、ドイツのライバル達とも差のない価格帯となった。

故障経験

故障は正直に言って全く無し。良い意味でジャガーらしくなくなった笑。