ジャガー XJシリーズ 「この佇まいの美しさは比類ない。全てのタッ...」のユーザーレビュー

この佇まいの美しさは比類ない。全てのタッ...

2004.8.9

総評

この佇まいの美しさは比類ない。全てのタッチが柔らかく、五感に訴えるフィールが滑らか。でかつ、ブワブワでなく締まりがありコシのあるしっとり感は実に味わい深く、病みつきになる。

中古のXJは爆安としか言いようがない。95年式以降は電装パーツ電子制御系がトヨタ系列のDENSO製になり、メンテの心配もない。

このクルマで高速の追い越し車線を走ると、パッシングしなくても道を譲ってもらえてしまうので、かえって運転がジェントルになる。

ドイツ車のように計算し尽くして得られる論理的なアウトプットでなく、
ボディ全体でいなす、ボディのゆるささえもこのクルマの味を構築する
要素の一つになっているかのごとき、アナログなアウトプットが
このクルマのマジックであり、他社が、そして自社の最新モデルでさえ
真似のできない味を残す理由。

満足している点

X300のXJ-6に乗っています。今までノートラブルで、手が掛かりません。

X308、現行XJとどんどん華美に、アメリカナイズされていく前の
英国車としてのXJの香りを今に留める最後のモデル。
外装全体のまとまり、特にリア・フロントのデザインは、X300がシリーズ中ベストと思う。
反面、内装デザインは1世代前のXJ40を踏襲し中途半端な古さが･･･。
しかし、木目と革の使い方は国産車には真似のできないセンスで
イタリア車のような伊達の美ではなく、そこはかとなく滲み出る寂びの美がある。シフトレバーとハンドルはウッドに交換をお勧め。

伝統の直６のフィールはスムーズで滑らか。
3.2Lは軽快に回ってくれるので、ついつい踏み込んで音を聞きたくなってしまう。
猫足というよりは巡洋艦のごとき、えもいわれぬ浮遊感と接地感の絶妙なバランス。かぐわしい革内装と木目の調和。

防音室の無音感ではなく、実際にはいろんな音が介入しているはずなのに「静謐」と感じる茶室のような、静けさ。

不満な点

・要所要所に配されるプラスチックや合皮がそれであるとわかってしまう点
　　(ごまかし方は日本車の方が上)
　・パワーシートにメモリー機能がない
　・ディスチャージヘッドライトへの互換性がない
　・2000～2500回転でのフィールがややガサつく
　　(3000回転を超えるとシルキーかつ勇猛)
　・ライトスイッチがレバー形式でなく、メータ前コンソールに独立して
　　いて不便。またそのデザインがXJ40時代と変わらず、ジェミニなどの
　　いすゞ車のようで安っぽい。
　・床下のスペアタイアをカバーする床面ボードがヤワで重いものが積めない
　・トランクの奥行きと巾はよいが、天地が浅すぎ
　・オイル交換で8Lを要する点
　・スカッフプレートが脱着式でなく、一度外したら元に戻せない
　・アイドリング燃費の悪さ(高速で9、街中で6、渋滞で3)
　・フロントガラスが薄い(ちょっとした飛石ですぐカケる)
　・塗膜が薄い(ハネ石ですぐに剥離する)

デザイン

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走行性能

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乗り心地

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積載性

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燃費

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価格

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故障経験