2014年4月
■2014年4月
Kはジャガーのスポーツカーとしての血統を受け継ぐクーペモデル。現行モデルは2006年7月に発売された。最新のXKも「美しくて速いクルマ」というジャガーの哲学を端的に表現する。ボディはXJで確立したアルミ技術をベースにアルミモノコックボディを採用。サイズの割に極めて軽いクルマに仕上げている。外観デザインは歴代XKのイメージを随所に織り込みながら、躍動感にあふれた新時代のスタイルを形作った。ロングノーズのおおらかなデザインはジャガーならではのものだ。エレガントさと斬新さを両立させたインテリアも新鮮な印象を与えている。ウッドパネルや厳選された本革シートなどが高い品質を示すほか、スポーツモデルらしくアルミパネルの設定もある。当初の搭載エンジンはV型8気筒4.2リッターの自然吸気DOHCのみで、スーパーチャージャー仕様は後から追加された。パドルシフトを備えたZF製の6速ATが組み合わされる。歩行者との衝突時にエンジンフードが跳ね上がるデプロイアブル・ボンネット・システムを採用するなど、先進的な安全装備も用意する。2007年4月にはスーパーチャージャー仕様をエンジンを搭載するXKRが発売された。専用の内外装を始め、ハイパワーに対応した足回りを備えたハイパフォーマンスモデルだ。2009年4月には外観デザインに手を加えたほか、エンジンを新開発のV型8気筒5.0リッターの自然吸気DOHCとスーパーチャージャー仕様に変更した。2010年4月にはエントリーモデルとしてXKラグジュアリーが追加された。2011年12月からの12年モデルでは、XKラグジュアリークーペ、XKRクーペに加え、550ps仕様のスーパーチャージャー仕様エンジンを搭載し、専用の足回りを備えたXKR-Sクーペが追加された。最高速が300km/hに達するジャガー史上最強のモデルだ。2012年6月には13年モデルを発表した。