ホンダ ライフ 「クルマレビュー ～ホンダライフT　GF-JB1」のユーザーレビュー

クルマレビュー ～ホンダライフT　GF-JB1

2022.10.23

総評

このライフは私の兄が1998年12月25日に新車購入し、2001年9月迄所有しておりました。

グレードはTタイプでミッションは5速MT、車体色はグレースシルバーメタリックです。
Tタイプは謂わば
「前期型の前期」
のみのグレードで、2000年5月にはLタイプに差し替えられカタログ落ちしました。Lタイプはモケット地シートやCDプレーヤー付オーディオなど標準装備を充実させたグレードで、但しTタイプに標準装備だったルーフレールはオプションに格下げされた記憶があります。

ディーラーからはATを勧められたもののATは3速だった為、最初から5速MTで話を進めておりました。
後にその担当者からは、当代ライフのMT車は1割に満たないという話も聞きました。
発売から間もない事に加えかなりの人気だった事から、注文してから納車される迄に2ヶ月ほど掛かった記憶があります。

私も度々借りて運転しましたが、パワフルではないもののMTだった事から活発に走ってくれ、私の運転では十分に満足の行く走りでした。

因みに3速AT車はサンバートライXVの代車としても度々乗りましたが、一般道なら概ね12km/L以上でしたので、高速走行時の余力と静粛性以外に不満は特にございません。

一番古い年式ですと車齢がほぼ四半世紀に及び、中古車でもヒットする件数はめっきり少なくなりました。
現役車も見掛ける機会が激減し、たまに見掛けてもリヤフェンダーを中心に錆で腐蝕が進行した個体が多いですので、ミッションやグレードを問わず、程度の良い個体を探し出すのは今となってはかなり難しそうです。

満足している点

・スタイリング。
・扱いやすい性格のエンジン。
・メーターはレイアウトも良く、間接照明ながらくっきりしていて見やすい。
・エアコンやハザードスイッチなど、レバーやスイッチ類の操作性が良い。
（パワーウインドウを除く）
・前席は長時間乗車でも疲れにくい。

不満な点

・後席は平板な造りで長時間乗車では疲れやすい。
・パワーウインドウのスイッチは、運転席側はインパネ右下にあり使いづらい。
・リヤバックドアのホンダマークは洗車時に外れやすかった。
・現存している個体はリヤフェンダーを中心に激しく錆びている状態のが多く、防錆性に不安。

デザイン

5

内外装共に気に入っておりました。フロントマスクとリヤ周りは、個人的にはこの前期型の方が好きです。

インパネもハザード等のスイッチを大きめにしたり、操作系は良かったと思いますが、インパネ右下に存在していた運転席側パワーウインドウのスイッチは最後迄慣れる事が出来ず、これだけは一般的な位置にして欲しかったです。

走行性能

4

エンジンは決してパワフルという訳ではないものの扱いやすい味付けで、MTでも十分に楽しめます。ハンドリングも普通に走る分には穏やかな挙動ですから、軽ハイトワゴン系の中では吟味されていた方だと思います。

蛇足ながら、一度だけ泥酔状態だった同級生を乗せた事があり、酔った勢いで私の運転や経路につべこべ難癖を付けて来ましたので、相当に乱暴な運転で懲らしめようとするも却ってその同級生から笑われたという事がありました。
そういう使い方では恥晒しにしかならなかった車でもあります。とは言っても若しこれが現在のR2だったとしたら、その同級生はもっと爆笑した上にドリフのコントより面白かったなどと後々迄語り続けたと思われますが。
この事も含め、私は現在でも酔っ払いが大嫌いな理由となっております。
（くれぐれも安全運転にてお願い致します）

乗り心地

3

前席では長時間乗車でも苦になりませんが、後席は突き上げ感が強くしかもシートも平板な造りですので、1時間を超えると車酔い気味になります。
静粛性は車内では静かな方だったものの、車外はノーマルでもマフラー音が五月蝿く、夜間の住宅地ではかなり気を遣いました。

積載性

4

後席は背凭れを倒してから足元に沈める格納方式で、段差も少なく使いやすい荷室でした。

燃費

5

マニュアル車だった事もあり、市街地でも13km/L以上は黙って走ってくれました。
一般道での長距離ドライブなら20km/Lを超え、最高記録は兄の運転で22.85km/Lでした。現在でも満足出来る実用燃費です。

価格

4

ABSが標準装備でなかったのでオプション選択、フルエアロ仕様（当時はまだモデューロという名称がなかった）そしてサテライト型のリヤスピーカーなどでしょうか、総額は130万円台だったと記憶しております。

故障経験

納車されて1年が過ぎた辺りから、コーナリング時にルームランプがチカチカ点灯するようになり、クレーム修理。
故障という故障は其くらいだったと記憶しておりますが、2年目が過ぎた辺りから洗車時にリヤのホンダマークが脱落するようになりました。そのホンダマークは2ヶ所でポチっと填まっていただけで、その穴に水が入り込み劣化した為と思われます。